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上白石萌音、和田彩花らが大切にしている、人生の一行

  • 2024.12.14
上白石萌音、箭内道彦、アオイヤマダ、松本紹圭、和田彩花、斎藤幸平

上白石萌音(俳優、歌手)

センス・オブ・ワンダー

『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソン著/上遠恵子訳/新潮文庫

「美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性」と訳されています。知らないことを素直に面白がって、果敢に首を突っ込んでいきたい。前のめりで吸収した知識や感情は記憶に残るし、それがまた新しい不思議への足がかりになる。知的好奇心を止めずに、一生“なぜなぜ期”でいたいと思わせてくれる言葉です。

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俳優、歌手・上白石萌音

上白石萌音(俳優、歌手)

かみしらいし・もね/映画やドラマに出演するほか、歌手としても精力的に活動。

箭内道彦(クリエイティブディレクター)

愛し合ってるかい?

忌野清志郎がいつもステージから問いかけていた言葉

忌野清志郎さんが校長で僕が教頭の〈ロックの学園〉の校訓でもありました。愛することはできていても、愛し合うことができていない僕たち。いつも自省の繰り返しです。清志郎さんがいたから僕は大人になることが怖くなかった。若い人たちに、清志郎さんに、恥ずかしくない生き方ができているか。今日も自問を続けています。

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クリエイティブディレクター・箭内道彦

箭内道彦(クリエイティブディレクター)

やない・みちひこ/東京藝術大学教授。〈風とロック〉主宰。主な仕事にタワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」など。

アオイヤマダ(ダンサー、俳優)

大丈夫じゃなくても大丈夫。

生き様パフォーマンス集団〈東京QQQ〉のメンバーであるKUMIと高村月の言葉

「人生、大丈夫じゃないことだらけだけれど、今、そこが奈落だとしたら、あとは上に上がるだけ。だから、大丈夫じゃなくても大丈夫」。ある時、パフォーマンス集団として共に活動するメンバーからそう言われてから、気持ちがスッと軽くなりました。今では辛くなった時はいつも、自分で自分にこの言葉をかけています。

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ダンサー、俳優・アオイヤマダ

アオイヤマダ(ダンサー、俳優)

東京五輪閉会式ソロパフォーマンス、宇多田ヒカル「何色でもない花」のMV振付を担当。〈東京QQQ(サンキュー)〉としても活動中。

©hisashiogawa

松本紹圭(僧侶)

私たちはいかにしてよき祖先となれるか

『グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか』
ローマン・クルツナリック著/松本紹圭訳/あすなろ書房

100年後、私たちは未来世代の祖先となる。未来により多くの選択肢を残すため、何ができるか。この問いに出会って日本仏教の意味が変わった。先祖供養は先人を敬うだけでなく、私たちの「今ここ」を過去と未来、天地に開きつなぐことだった。今ここをいかに生きるか。時空を超えて、世界はいつも私たちに問いかけている。

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僧侶・松本紹圭

松本紹圭(僧侶)

まつもと・しょうけい/東京・光明寺僧侶。著書に『こころを磨くSOJIの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

和田彩花(アイドル)

人は女に生まれるのではない、女になるのだ。

『決定版 第二の性 Ⅰ 事実と神話』
シモーヌ・ド・ボーヴォワール著/『第二の性』を原文で読み直す会訳/河出文庫

大学の授業で出会った言葉。当時アイドルグループに所属しながら「アイドルらしさ」「女性らしさ」などの従来的なジェンダー規範や価値観、自身のセクシュアリティに悩み、その違和感を言語化できずにいました。世の中で歓迎されている女性像になる必要はないと知り、主体的に人生を歩む方法を考えていけるようになりました。

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アイドル・和田彩花

和田彩花(アイドル)

わだ・あやか/美術、フェミニズム、アイドルについて発信。〈和田彩花とオムニバス〉〈LOLOET〉のボーカルと作詞を担当。

斎藤幸平(経済思想家)

現場に行くことは絶対に必要ですね。

『世界』
2022年6月号/岩波書店

雑誌の対談で尊敬する環境経済学者の宮本憲一先生(大阪市立大学名誉教授)に言われた言葉。学者であっても論文を書くだけでなく、水俣、四日市、沖縄など現場に常に向かい、弱き者の側に立って国や企業とも闘ってきた宮本先生。ネットなどの便利さに甘えず、私も常に現場に行き、学び続けなければいけないと思っている。

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経済思想家・斎藤幸平

斎藤幸平(経済思想家)

さいとう・こうへい/東京大学大学院総合文化研究科准教授。著書に『マルクス解体』(講談社)など多数。

©丸山光

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