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同じ日に送別会を被せてきた同僚「みんな欠席でごめーん!」しかし、会場は大賑わい!

  • 2024.12.15

私の職場はとても働きやすい部署だったのですが、とある女性社員・ヤマノさんが異動してきて以来、雰囲気が変わってしまいました。ヤマノさんは上司や男性社員にはニコニコしている一方で、女性社員にはキツく当たります。特に子どもがいる社員へのあたりは強く、子どもの都合で休んだり早退したりすると、すれ違いざまに「役立たず」「人に迷惑をかけるなら子どもなんて産むな」とひどいことを言うのです。みんな大人の対応で受け流していたものの、確実にストレスが溜まっていました。

イケメン社員の指導係に…その結果!?

そんななか、新入社員がやってきました。ひとりはとてもおとなしい女性社員のカワベさん、もうひとりはイケメンの男性社員・サワダくんです。

ヤマノさんはイケメンに首ったけ。そんな様子を苦笑いしながら見ていた矢先、私がサワダくんの指導係を任されてしまいました。

そのせいで、ヤマノさんの私への態度は最悪に! 無視や文句はいつものことで、私に大切な連絡事項を伝えなかったり、作業したデータを消されたりすることもありました。

私が教育係を卒業すると、ヤマノさんの嫌がらせの矛先はおとなしいカワベさんへ……。同期なのだから助け合うことなど当たり前なのに、そんな彼らに嫉妬していました。

たった1人の送別会!?

しばらくして私は別の部署に異動することになり、みんなが送別会を企画してくれました。幹事はサワダくんです。しかしそれがヤマノさんの嫉妬の炎を燃やす原因になってしまいました。送別会にも来ないと言います。

送別会当日、私が会場に向かっていると電話が鳴りました。ヤマノさんからの電話なんて出たくもありませんが、仕事のことだと困るので渋々電話に出ることに……。

「今日の送別会には人が来ないから、行っても無駄足になる」と言う彼女。詳しく聞いてみると、ヤマノさんがいつも媚を売っていた部長も私と同時に異動が決まっており、その送別会を今日これから開催するのだと言います。

部長はたくさんの人の参加を望んでいたそうで、もし欠席したら怒るだろう、給料にも響くかもしれない、とみんなに言ったようです。ヤマノさんは「そちらには誰も行かない。1人にしてごめんね!」と笑います。

新入社員の正体は?

ちょうど会場に到着した私は、窓から中を覗いてみました。誰も来ないと彼女は言っていましたが、中ではうちの部署の面々が楽しそうに話しています。それを彼女に伝えると、本当にびっくりしていました。

すぐに私の送別会会場に駆けつけてきたヤマノさん。みんなに向かって「なんで!? ひどい!!」と喚き散らしています。

そんな彼女を止めるために席を立ったのが、新入社員の2人。何と彼らの正体は、社内調査員だったのです。

送別会の数日前から、ヤマノさんは部署のみんなに対し、私の送別会に行かないようにと言い回っていたようで、その様子はバッチリ記録されていました。すでに上にも報告済みとのこと。社長も部長もカンカンだったようで、それを伝えられたヤマノさんは真っ青になっていました。

今日みんなが集まってくれたのも、サワダくんとカワベさんが部署の人たちに自分たちの正体を明かし、私の送別会に出ても何のおとがめもないことを説明してくれたからでしょう。

その後、サワダくんとカワベさんから事情を聞いて駆けつけてくれた部長を含め、たくさんの人に集まってもらえて、本当に幸せな送別会でした。

潜入捜査に至ったワケ

うちの部署に社内調査員が送り込まれたのは、ヤマノさんの女性社員への振る舞いが原因でした。退社を希望する女性社員が何人も出て、事実確認をすべく、今回潜入調査に至ったそうです。

おかげで大切な仲間は辞めずにすみ、ヤマノさんは会社を去りました。わが部署は、再び働きやすい環境に戻り、急な早退やお休みがあってもみんなでサポートしあっています。私が新たに異動した部署は、まだまだ働きやすい環境とは言えないので、これから少しずつ変えていきたいと思っています。

ヤマノさんのような人が組織にいると、職場の雰囲気は悪くなってしまいます。子育てや介護など、人にはそれぞれ事情があり、いつ自分がサポートが必要な立場になるかわかりません。責めるのではなく、助け合える関係性が作れるといいですね。

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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