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美食天国・ベトナムでハマった美味しすぎるグルメたち

  • 2024.12.13

旅先での楽しみにグルメをあげる人は多いだろう。もちろん私もその一人だ。これまで一人旅で15か国以上訪れた私が美食天国だと感じるのがベトナム。この記事では私がベトナム・ホーチミンを訪れて感動した食事を、お店の情報とともにご紹介したい。

ベトナム版おかずクレープ バインセオ

まずご紹介したいのがバインセオ。ガイドブックなどでは「ベトナム版お好み焼き」と紹介されていることも多いが、私が食べた感想としては「具だくさんのおかず系クレープ」と言った方が近い。

米粉を使った薄い皮の中に豚肉やえび、もやし、緑豆などが入っている。食べやすい大きさにカットし、香草をプラスして野菜で巻いてなます入りのヌックマムというソースにつけて食べる。

私が訪れたお店はベンタン市場近くの路地裏にある「Bep Me In」。ミシュランの星も獲得している名店だがお値段はお手頃。

見よ、この大きさ

こちらのバインセオは口に入れた瞬間、米粉の生地が「パリパリッ!」と小気味いい音を立てる。パリパリレベルは今まで食べたもののなかで一番かもしれない。中に入っているもやしはシャキシャキだし、きのこの旨味がぎゅっと詰まっている。

そしてさりげなく良い仕事をしているのがソースのヌックマム。ベトナム発祥の魚醤で、バインセオ以外にもさまざま食べ物に合わせられる。魚醤というとナンプラーが思い浮かぶかもしれないが、ナンプラーのようなクセはなくあっさりとした旨味を追加してくれる名脇役だ。

付け合わせの香草を包んでベトナムを口いっぱいに感じるもよし、香草なしで素材の味を楽しむもよし。今まで食べたどの料理にも似ておらず、異国に来たことを存分に感じられる一品だった。

庶民の味 コムタム

つづいてのおすすめはベトナムの庶民的な料理、コムタム。砕いた米に焼肉や卵焼きなどのおかずを添えたワンプレートだ。肉は炭火の香ばしさがあり、甘辛い味付けで老若男女問わず好きな味だろう。

ご飯との相性は言わずもがな、ビールにも最高にマッチする。一皿で色々なおかずが楽しめるのもいいところ。通り沿いの席に座り、ベトナムの風を感じながらローカルフードとローカルビールを味わう時間は至福だった。

私がコムタムをいただいたのは「Ben Nghe Street Food」というフードコート。ベトナム料理を始め、世界各国の料理を味わえる屋台が集まっている。

席数は多めで広々している

お手洗いも含めてとても清潔感があり、「ローカルフードを楽しみたいけど屋台は衛生面が心配」という方にはおすすめだ。複数人で訪れるなら色々な料理を頼んでシェアするのも楽しいだろう。

ベトナムのパンの美味しさに感動!バインミー

ベトナムに行くからには絶対食べたかったのがバインミー。バケットにたくさんの具材を挟んだベトナム風サンドイッチで、フランス統治の影響を受けて生まれたローカルフードだ。

ホーチミンを歩けばバインミーを売っているお店は山ほど見つけることができるが、私がおすすめしたいのは「My Bahn Mi」。

注文したのは「Charcoal Grilled Pork Shoulder」、すなわち豚肩肉の炭火焼。ソースを選べるので店員さんにおすすめを聞いたところ「スモーキーブラックペッパー」とのことだったのでそちらを注文。

食べた瞬間驚いたのがパンのおいしさ。外側がサクサクで中はしっとりモチモチしている。フランスパンを想像していたのでいい意味で裏切られた。

豚肉はしっかり焼いてあるのに柔らかく、炭火の香りが鼻に抜ける。スモーキーブラックペッパーソースはクリーミーで、豚肉とパンと合わさって最高のハーモニーを奏でる。

そして大量のパクチーがベトナムを感じさせる。気のせいかもしれないが、日本で食べるパクチーよりクセが少なく爽やか。一人なのに思わず「うまっ」と声を出してしまった。

正直なところ、こちらのお店に来る前はバインミーを食べたいと思っていたものの、「まあ、言うてパンだし」と大して期待していなかった。それが完全に覆った体験だった。

カフェ風の雰囲気で一人でも入りやすいので、ホーチミンを訪れた際はぜひ食べてみてほしい。

ベトナム料理の定番 フォー

ベトナム料理といえばフォーを真っ先に思い浮かべる方が多いかもしれない。牛からとった透き通ったスープと米粉麺の相性は抜群だ。じつはフォーの本場はハノイなどの北部で、中部や南部では味付けや食べ方が微妙に違う。

私がフォーを食べたのは「Mama Phở」というお店。お目当てのお店がクローズしていたので周辺をフラフラしていたらたまたま見つけて入ったお店だったのだが、当たりだった。

やや甘めであっさりした旨味のあるスープは歩き疲れた体に染み渡る。付け合わせにもやしと大量のハーブが出てくるので、少しずつスープに加えながら食べ進める。ハーブは色々な種類のものが入っていて、調べたところパクチー、ニラ、ベトナムバジル、青唐辛子などだそう。

周囲を見渡して現地の方の食べ方を観察すると、ハーブは茎から葉っぱをちぎって葉っぱだけをスープに入れていたので、それを真似してみる。そんな、日本ではあまり経験のない食べ方をしていると「ベトナムに来たんだなあ」と実感する。

ちなみにもやしとハーブが付け合わせで出てくるのは南部流で、北部ではこってりしたスープに具は牛肉とアサツキのみ、ライムを絞って食べるのが一般的だそう。

なおベトナムでは麺をすするのはマナー違反とのことなので、うっかりすすってしまわないようにお気をつけて。

美食天国・ベトナムで思いっきりグルメを楽しんで!

ホーチミンで食べた料理は総じてあっさりしていて野菜が多く、とにかくどれも美味しかった。日本ではあまり出会わない、香草たっぷりの食事は異国情緒を感じさせてくれる。衛生面には充分気を配りつつ、ベトナムグルメを楽しんでほしい。

All photos by Misato Sakaguchi

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