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【田川市美術館】アート初心者も楽しめるとんがった作品ぞろいの公募展

  • 2024.12.13

皆さん、こんにちは!リビングふくおか・北九州Web、地域特派員のかれんです。 冬のおでかけは、美術館でアートを楽しむのはいかがですか?

2024年12月7日から田川市美術館で『第4回タガワアートビエンナーレ「英展(えいてん)」』が開かれています。地域の美術界を盛り上げるアートの祭典。アート初心者の私もどんな作品に出合えるのかワクワクしながら、初日の表彰式とギャラリートークに参加してきました!

『タガワアートビエンナーレ「英展」』とは?

出典:リビングふくおか・北九州Web

田川市美術館のエントランス

今回で4回目となる『タガワアートビエンナーレ「英展」』は、2年に一度開催されてる公募展。小さな美術館からのアート革命を掲げて芸術の枠組みにとらわれない個性的な作品が多く、「アートって難しそう」というイメージを吹き飛ばす作品もあり、初心者でも親しみやすいのが特徴。

出典:リビングふくおか・北九州Web

入選した作品スペース

今年は、田川市だけでなく九州や全国から361点の応募があり、会場には入賞や入選した作品が69点展示されています。初日は表彰式と受賞作家による実際に展示室内を歩きながら作品を解説するギャラリートークも。作品への思いのみならず制作のリアルな裏話なども楽しく聞けました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ギャラリートークに聞き入るゲストのみなさん

大賞受賞者インタビュー:愛する妻からの…

出典:リビングふくおか・北九州Web

村上市長より表彰される森元さん

今回大賞を受賞したのは、宮崎県在住の森元嶺(もりもとりょう)さん。ご自分を『アーティストというよりは、地域の【ヘンなモノづくりおじさん】です。』と語る森元さんの作品「家族」。

出典:リビングふくおか・北九州Web

『サラリーマンとして仕事をして家に帰る生活の中で「どのようにして自分を表現するか?」と考えた時に、大好きな怪獣と一番身近な「家族」を作品にできたら』と森元さん。

立体感があり翼には青色、赤色、緑色とランダムに光る電飾を持つ怪獣は、それぞれ違う表情の三つの顔が。素材はアクリルや木炭、生活の中で出た段ボールゴミなども使われています。『製作中にもっとも苦労した点は、電飾の配線。暗闇の中でも楽しんでもらいたくて。』と語る森元さん。このような型破りのアート作品は見る人に新たな視点を与えてくれますね。私は家族で楽しむ夜の団らんやパーティーをイメージしました。

大賞受賞の連絡を受けた時は『純粋によかった。』と思ったそうですが、こんな裏話も。

『実は、愛する妻からの「愛あるプレッシャー」もありまして(笑)、それをクリアできてホッとしました。』という愛妻家な一面も。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ギャラリートークで作品の解説をする森元さんと美術館学芸員の藤本さん

森元さんは、もともと絵を描くのが好きで、クラスの好きな女の子をクロッキー(素早い描画)したりするところから高校の美術科に進学して自分の作品を作ることや自分の表現を学び始めたのだそう。

『タガワアートビエンナーレ「英展」では個性的な作品を募集とのことで、地域の【ヘンなモノづくりおじさん】として安心して応募して大賞を受賞できました。どなたかの要望があれば作品を作りますが、とにかく今のペースでムリせずに一人でひそひそと創作活動を長く続けていきます。』と今後の抱負を語ってくださいました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

また、ご自身の作品を通じてアート初心者の方に伝えたいことはありますか?とお尋ねしたところ、『わからないから遠ざかってしまうのではなく、ヘンなモノの中におもしろさを見つけて楽しんでもらえたら。』と森元さん。作家の想いを知ることで、作品への理解がさらに深まりますね。

この冬は"とんがった"アートの世界へ

出典:リビングふくおか・北九州Web

田川市美術館~緑青の銅板大屋根の重厚な外観

小さな美術館からのアート革命『タガワアートビエンナーレ「英展」』は、入賞、入選した個性的な作品がならぶ公募展でアート初心者でも楽しめます。この展覧会は、数々の作品を通じて「新たな視点を見つける体験から得られる感動と喜び」が生まれています。

人それぞれの感覚でアートを自由に体感できるのは本当にステキなことで、日常を離れて異空間での感動体験を味わえました。離れた場所へ行かなくても、身近でアートで感じられてその魅力を発見できます。なお、この公募展は来年の2月2日まで開催されていますので、ぜひこの冬に田川市美術館で"とんがった"アートの世界を体験してみませんか?

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