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「顔が歪んでしまった…」突然の顔面まひに戸惑い。たどり着いた診療科と完治までの道のり【体験談】

  • 2024.12.16

ある日突然、顔がけいれんして片側だけが動かなくなりました。 何をしたわけでもないのに、突然顔がまひして歪んでしまったのです。私が経験した三叉神経痛(俗称:顔面神経痛)についてお話しします。

顔の歪みに気付いて病院へ

自宅で仕事を初めて数カ月、順調に依頼も増えて忙しくなってきたころ、いつものように顔を洗おうと洗面所に向かい鏡に映った自分の顔を見てがくぜんとしました。

顔の左側だけが歪んでいるのです。まぶたは半分閉じ、口角が下がっていて顔の歪みに気付いて病院へ。触れてみると触っているような感覚はありません。顔を洗いながら現在の症状を確認したところ、以下のような症状が出ていました。

・左目が閉じにくい(閉じられない)

・小鼻が動かせない(感覚もない)

・左側の口角が下がっている

・水を含んでも口角部分からこぼれてくる

自己判断では顔面神経痛だと思ったのですが、後頭部の鈍痛があるので不安でした。子どもたちを学校へ送り出さなくてはいけなかったので、気持ちは焦りながらもいつも通りに送り出し、大急ぎで病院へと行くことにしました。

「顔面神経痛って何科なんだろう? 脳神経外科? 内科?」と悩みましたが、まずはかかりつけ医に相談して、そこから適切な病院を紹介してもらうことにしました。初めてのことで頭の中では「死んでしまったりする病気ではないだろうか?」という不安も出てきました。後頭部の鈍痛は脳の病気のせいなのではないかと考えると、涙が出てきました。

最後にたどり着いたのは耳鼻咽喉科でした

かかりつけ医では「たぶん顔面神経痛だろう」と言われました。ですが、頭痛が気になるので脳神経外科を受診し、その後適切な病院へ行くことをすすめられました。専門科ではないのでたしかな診断はできないということでしたが、脳の病気ではなさそうだったのでひとまず安心しました。その日はどうしても脳神経外科に行くことができず、翌日に病院へ行くことにしました。

翌日、脳神経外科で検査をおこない、脳に異常がないことを確認して、耳鼻咽喉科に行きました。耳鼻咽喉科でひと通りの検査をおこない、出た病名は耳鼻科治療の必要な「三叉神経痛(顔面神経痛)」でした。私の場合には発症から2日目で病院へ行き治療を開始したので、完治も早いだろうということでしたが、1週間ほどは症状が悪化していくだろう(その後、症状は定着し、治療をすることで完治に向かって行く)とのことでした。

担当の先生いわく「前兆があったはずだけど、気が付かなかったか?」と聞かれましたが、前兆らしい前兆・違和感はなかったと思いました。まずは1カ月ほど通院して、治療をおこなうということで私の顔面神経痛治療が始まりました。

顔面神経痛の前兆とは?

私は運がよかったようで、発症から2日で病名が確定して、治療を始めることができました。病院の先生には「早ければ早いほど完治までの時間が短くなる」と言われましたが、前兆など気付くことができるのだろうか? と気になり質問してみました。先生がおっしゃるには、顔面神経痛の前兆は

・顔にぴりぴりとした痛みを感じる

・後頭部の鈍痛

・片目が閉じにくい

・片側の顔面に違和感がある

・めまい ・耳鳴り

などがあるということでした。この症状に加えて味覚症状などもあるそうです。実際に私が感じたのは「後頭部の鈍痛」と「片目が閉じにくい」「片側の顔面に違和感がある」でした。あとから味覚症状が現れて、口の中の半分だけ味がわからなくなりました。あまりにもささいなことすぎて「ちょっと違和感あるかもしれない」程度にしか感じられませんでした。

顔面神経痛の初期はちょっとした違和感程度なので、気付いていても病院に行かない場合も多いそうです。たしかに発症初日、私も病院へ行くか悩みました。治療開始が遅くなると、顔面のまひが固定をしてしまい、元通りには戻らなくなってしまうこともあるそうです。先生の話を聞いて、あの顔のままだったらどうしよう……ぞっとしてしまいました。

まとめ

治療は既に完了しており、1カ月に1回経過観察として通院しています。しびれや、まひはなくなりましたが、口が以前よりもきれいに開けられていないような気もします。ただ、気になる程度で生活に支障はありません。早期に治療を開始したことで、1カ月で顔面の歪みやまひは落ち着きました。

原因はいまだにわかりませんが、仕事量が増えたりストレスだったり、身内に不幸があったりしたことも理由の可能性としてはあるそうなので、今はストレスをためないように気を付けています。顔面神経痛には前兆があるということを知っていれば、ちょっとした違和感を感じた時点で病院へ行ったと思います。本当に自分の顔であって自分の顔じゃない、そんな経験はしたくないと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:サトミオリ/40代主婦。小学生男子2人に振り回されながら毎日大騒ぎの育児。子どもたちに振り回されているせいか、年齢のせいなのか、次々と体の不調が出てきている。一つずつ完治をさせながらも、年になったなぁと凹んだりしていている。

イラスト/村澤綾香

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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