1. トップ
  2. レシピ
  3. 大人のクリスマスを彩る、お取り寄せしても食べたいシュトレン3選

大人のクリスマスを彩る、お取り寄せしても食べたいシュトレン3選

  • 2024.12.13

年々、全国的にクリスマスの風物詩として人気が高まっているシュトレン。
シュトレンはドイツ発祥のクリスマス定番の伝統的なお菓子で、現地ではアドベント期間(クリスマスイブの4週間前からイブまで)に、1日に1枚ずつ薄くスライスして、愛する家族や友人たちとの大切な時間を紡ぎながら、クリスマスのカウントダウンを楽しみながら食べる習慣が大切に受け継がれています。

この習慣は日本でも神戸ではクリスマスの伝統文化として守られています。早くから外国の洋菓子文化が入ってきており、シュトレン発祥の地とされていて、神戸っ子たちの間には、毎年お気に入りのお店のシュトレンを何本か調達して、食べ比べを楽しむ文化が根付いています。

シュトレンのさらなる発展と熟成を目的に、神戸の人気ベーカリーが「HYOGOシュトレンの会」を発足されました。ドイツでは伝統的なシュトレンの最低基準の配合が法律で定められていて、その伝統を受け継ぐ形で「小麦粉に対して、バター30%以上、ドライフルーツ60%以上練り込まれてること」を基準にして、質の高いシュトレンを認定するもので、各お店ごとにこだわりのある個性豊かなシュトレンを目にすることが出来ます。このシュトレン熱は神戸だけでなく、年々、各地方でも広がりつつあり、日本の冬の風物詩になりつつあります。

シュトレンというとバターをふんだんに使った生地の中に洋酒でつけたドライフルーツやナッツが練り込まれていて表面にたっぷり粉砂糖がまぶされているものが一般的ですが、お店ならではの素材選びやこだわりと製法で、子供から大人まで楽しめるようなシュトレンも続々登場しています。
そんな中で、私が愛してやまない、おすすめシュトレンを3つ紹介します。

神戸っ子御用達! 老舗「ケルン」の本場ドイツ伝統のシュトレン

ケルンのシュトレンは、40年以上神戸の人々に愛され続けている定番の「Land mark」(ランドマーク)と「Caramel Stollen」(キャラメルシュトレン)の2種類。

「Land mark」¥3,024

シュトレン発祥の地・本場ドイツの規定、“小麦粉に対して30%の油脂と60%以上のドライフルーツが練り込まれている”という配合に則り、洋酒で1か月以上じっくり漬け込んだドライフルーツとアーモンド、くるみを贅沢に使用して、ケルン独自のこだわり抜いた特殊製法によって、口溶けの良い最高の1本に仕上がっています。当時修業で来ていたドイツ人マイスターから製法を教わり、幾度となく改良を繰り返して、今のレシピにたどり着いたそう。「HYOGOシュトレンの会」認定の逸品です。

レーズン、オレンジピール、レモンピールのドライフルーツ類やくるみ、アーモンドなどのナッツ類が生地にぎっしりと練り込まれていて、洋酒の風味が強すぎず、一切れでも食べ応え満点! 日が経つごとに熟成が進んで味に深みが出る、その味わいの移り変わりの過程も風情があります。お酒の弱い方は次に紹介するキャラメルシュトレンの方が良いかもしれません。

「Caramel Stollen」¥3,240

洋酒で漬け込んだドライフルーツ類(カリフォルニアレーズン・サルタナレーズン・いちじく・オレンジ・レモン・アプリコット)とアーモンド、くるみを贅沢に使用。中心には、カカオのリキュールで風味づけしたキャラメルクリームと合わせたマジパンを包み、バニラシュガーでコーティングしたシュトレン。まろやかな甘味にキャラメルの香ばしさが絶妙にマッチし、クセになる美味しさです。

ケルンのシュトレンは自社宅配サイトから購入可能です。
https://koln-webshop.jimdoweb.com/

パンの百名店「コンセントマーケット」が誇る しっとり食感のスパイシーなシュトレン

「シュトレン」 ¥3,100

風味の強さを持つ北海道産小麦粉100%を使用し、芳醇な風味と口溶けの良い九州産バター、種子島産の優しい甘味の洗双糖、ドイツ産の地中海アーモンドを使用したローマジパンなど厳選した材料を使用して、中種法で丁寧に仕上げられたシュトレン。
6種のオリジナルスパイスをたっぷり漬け込んだ蜂蜜を絡ませたドライフルーツなどの数々の具材がたっぷり練り込まれ、焼き上がりはたっぷりの澄ましバターにくぐらせ、奄美諸島産の素焚糖をまとわせるという手の込みよう。

そんな丁寧な仕事がリッチな味わいと風味に繋がり、日に日に馴染んで複雑な味わいと風味の移り変わりが他にはなかなかない楽しさで毎日ワクワクさせてくれます。

コンセントマーケットのシュトレンは、12月18日受付まで下記自社通販サイトで購入可能です。
https://concent315.base.shop

岐阜の超人気ベーカリー・「グルマンヴィタル」の 栗がゴロゴロ入ったプレミアム和風シュトレン

「ほうじ茶と栗の石窯シュトーレン」¥4,320

栗好きの私が欠かせない一本がグルマンヴィタルの「ほうじ茶と栗の石窯シュトレーン」。粒が大きく、風味が強く肉厚の京都・丹波栗の渋皮煮が4つも入り、さらに大粒で濃厚で甘みが強い丹波黒大豆がたっぷり入った高級和菓子のようなシュトレンです。明治後期より茶園栽培を開始した老舗の南山園のほうじ茶パウダーの香ばしい風味が栗と黒豆のコクと優しい甘味とマッチして、全体の味わいをさらにアップさせています。
グルマンヴィタル自慢の石窯で焼きあげることで、外はさっくり、中はふっくらしっとりした食感で、リッチな後味がやみつきになります。

私は数本購入して、年始に和菓子の代わりに出したり、お年賀でお配りします。食べた方は皆、この栗と黒豆の上品な味わいに感動して、お取り寄せしている人もいます。

自社オンラインショップから購入可能です。
https://shop.guruman.co.jp/

シュトレンはクリスマスケーキのような派手さはありませんが、日を追うごとに生地にフルーツや素材の風味が馴染んでくることで生まれる味の変化やクリスマスまでの時間や物語を楽しむことができるアドベントスイーツです。
売り切れが予測されますので、お早めにチェックしてくださいね!

【番外編】長く美味しく楽しむために知っておきたい シュトレンの切り方&保存方法

まだまだシュトレンを知らない、食べたことがない人も少なくないと思います。クリスマスイブに向けて、何日もかけて美味しく食べるためには切り方と保存のちょっとしたコツが必要です。このポイントを守ることで、時間とともに変化する味、風味をしっかり堪能することが出来ます。

1.美味しく保存するためには真ん中からカットする

シュトレンはパンを切るように端からカットしていくのではなく、中心から切り進めていく。真っ二つにカットして左右交互に切り口をスライスしていき、断面同士をピッタリ合わせてラップでしっかり包んで保存すること。こうすることで乾燥を防ぎ、水分と風味を保ちながら長期間美味しく味わうことができる。基本は常温で保存可能。

2.美味しく食べるための厚さは1cmくらいがベスト

シュトレンは硬めのパンなので、厚めにカットしてしまうと食感がモソモソしがち。シュトレンの大きさにもよるが、美味しく食べるためのベストな厚さは1cmぐらいがおすすめ。小さめのシュトレンなら5mmくらいでもいいかもしれません。

編集/大人のおしゃれ手帖編集部
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

フードエディター 八代恵美子

八代恵美子

編集者としてパンのトレンドをキャッチしつつ、公私ともに全国のベーカリーのパンを食べ歩く“ブレッドウオッチャー”。パンの通販、商品開発、イベントも数多く企画、運営。2025年1月には自身がプロデュースする「二子玉川セレクトベーカリー」と称したパンイベントも開催。

元記事で読む
の記事をもっとみる