【第47回】「他人を信用できない」と言われたら…辛酸なめ子さんが新たな視点から解決【美人からの生相談】

漫画家・コラムニストとして大活躍中の辛酸なめ子さんのWEB限定連載！ 美人たちから寄せられたリアルなお悩みに独自の視点でお答えします。→ 第46回もチェック♡

【第47回】

「他人を信用できない」って、私のことも!?

「大学時代から仲が良い後輩と先日久しぶりに会って恋バナをしていたきに、『いいな、私は他人をもう信用できないですし、本音も言えないですよ〜』と言われました。彼女から家庭環境や男性遍歴でつらい経験があると聞いていたので気持ちはわかるのですが、面と向かってそう言われると、『え、私は信用するに値しないってこと？』と思ってしまい上手く言葉が出ませんでした」（RINO・アパレル・26歳）

辛酸なめ子さんのアンサー

仲の良い後輩の、人を信じない発言、ショックだったという心境をお察しいたします。でも、「人を信用できないですし、本音も言えないですよ〜」という言葉自体が、本音なのかもしれず、相談者さんが信用できるからこそ、打ち明けてくれたのでしょう。とくに親しくない人に「私は人を信用できない」なんて本心はなかなか言えません。他の人よりは信用してもらえていると自信を持って大丈夫です。

いっぽうで、悩みや本音をさらけ出し合うのも、お互い疲れてしまいそうです。先日、恵比寿のカフェで目撃したシーンは、婚約した男性が実は浮気していてもう別れる、と悲しむ女性と、話を聞いている女友達の様子です。そのうちのひとりは、なんとノートパソコンを開いて仕事しながら「大変だったね〜」と片手間に慰めていました。でも、もしかしたらネガティブな話を真正面から受け取るよりも、負のエネルギーを食らわないで、良い距離感かもしれないと思いました。悩んでいる女性も聞いてもらえているだけで気持ちが軽くなっている様子でした。

大人の友情を長続きさせるのは、重すぎないちょうど良い距離感です。何か悩みを打ち明ける前には、AIを活用し、ChatGPTなどに相談してみて、いったん気持ちを整理してからの方が良いかもしれません。