「俺は悪くない」夫が話を聞かなかった原因が明らかに！ある夫婦の顛末＜話を聞きかない夫＞

主人公の橘はるかさんは、フリーのイラストレーターをしている主婦。消防士である夫・まさるさん、1歳の息子・ゆうと君と3人暮らしをしています。はるかさんは、普段育児に関与せず、大切な話も過去の自分の言動も忘れているパパに苛立ちを募らせています。

ママが自分の育児について口出ししたことが気に食わなかったパパは逆上し、家の壁に穴をあけて話し合いから逃亡。愛想をつかしたママはゆうと君を連れて実家へ戻り、離婚を決意します。

一度は義父に追い返されたパパですが、弁護士から協議離婚に応じるように要請する通知が届き、再び義実家へ。同情を引く演技や実力行使でママたちを連れ戻そうとしますが、柔道の猛者である義妹とママに圧倒されて、義実家から逃げ帰るのでした。

自宅についたパパは愕然。タバコの不始末による火災が発生していたのです。同僚・竹之内さんが通報したことで最悪の事態は免れますが、パパは竹之内さんのやさしさに付け入り、離婚を阻止できないか画策します。

しかし、その行動は逆に竹之内さんを激怒させ、パパは家族だけでなく友人まで失ってしまったのでした。

それから1カ月後、仕事も順調でようやく生活が落ち着き始めたママ。

一方、パパは減給と部署異動処分を受け、職場で肩身の狭い思いをしていました。

すべてを失ったパパの心中とは……？

パパとの離婚を決めたものの、ともに過ごした時間には感謝している様子のママ。

一方、パパは両親にまったく話を聞いてもらえなかった幼少期を思い返します。

「俺は、悪くないんだよぉ……」

パパの話を聞いてくれる人は誰もいなくなってしまったのでした。

パパが他人の話に興味を持てなくなっている理由は、幼少期の経験が関係していたよう。

大切な両親に話を聞いてもらえないのは、とても寂しいこと。

パパは、無意識のうちに、人の話を聞かない性格となったのでしょう。

しかし、パパがママの話を聞かずにつらい思いをさせたことが許されるわけではありません。大切な人に話を聞いてもらえないことのつらさは、パパ自身が身に染みてわかっているはず。

大切な家族に同じ思いをさせていたことに気づき、パパも少しずつ改心していけるといいですね。

著者：マンガ家・イラストレーターくまお

ベビーカレンダー編集部