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こうすれば"こじれた実家"への帰省が快適に…ひろゆき直伝「両親&義両親へのキラーフレーズ」4パターン

  • 2024.12.12

“奇跡の9連休”がとれると話題の年末年始がやってくる。ただし、帰省は楽しいばかりではない。誰もがいちどは「面倒くさい」と思うこのシーズンを楽しく過ごすコツは何か。2ちゃんねる創設者のひろゆきさんは「家族は他人の始まりだからこそ、『期待値』のすり合わせが事前に必要になってくる」という――。

憂鬱な帰省の快適度を高める方法はないか

話し合いで解決できる問題と、そうでない問題。この2つが世の中にあるのは、誰もが知る通りです。後者の代表格が、家族間の問題。長年の感情や事情などがからんで、道理では通らなくなるのが家族同士の事柄です。

年末年始の帰省シーズンが楽しみでならない、というような人は幸せです。たいていは、年をとるにつれて億劫になり、惰性になる。誰しもがいちどは「面倒くさい」と思うのが実家への帰省で、義理の実家であればなおさらです。でも、そんなことは言えないし、言っても不幸せになるのは結局自分自身。そんなの当たり前です。

ただ、年末年始は年にいちどきり。その時間を憂鬱なものではなく快適度高めに変えることもじつはかなり可能です。手段は、言葉です。

普段なかなか会えない両親や義両親に「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えるには、年末年始はもってこいの場なわけです。言ってみれば、少し照れ臭いことができる場が用意されているわけですから、そんなときこそ「役者」になりきって、おおいに感謝のフレーズを奏でてみればいい。「あれ? 今年は素直だね」なんて相手が思えば空気は和らぎ、そこへますます感謝の別バージョンを連発すれば、いつもの年とはまた違った、ちょっぴり大人な新年をむかえられます。要は、「ありがとう」変奏曲の達人になればいい。感謝はその鍵です。

酒と乾杯
※写真はイメージです
近すぎるほど足りなくなる感謝

長年の感情がもつれあった間柄でも、自然に感謝を伝えられる方法を2つ3つご紹介しましょう。

1 思い出話を交えて感謝を伝える

子どもの頃のエピソードを引き合いに出すことで、自然に感謝を伝えられます。

●例「昔、お母さんが作ってくれた○○が本当に美味しかったなぁ。あれがあったから今も料理が好きなんだよ。ありがとうねー」

2 些細な瞬間を捉えて言う

家事を手伝ったり、一緒にお茶を飲むときなど、日常のふとしたタイミングに感謝を口にするのは自然です。

●例「こんなにきれいにしてくれてるんだね、いつもありがとう」

3 健康を気遣う形で伝える

健康や生活を気遣う言葉に感謝を織り交ぜると自然に聞こえます。

●例「いつも元気でいてくれるから安心するよ。本当にありがとう」

4 両親の好きなことを一緒に楽しむ

両親が好きな映画や食べ物、趣味に付き合いながら、「一緒に過ごせる時間が本当にありがたい」と言葉にすると感謝が伝わります。

●例「こうして一緒に過ごせることが嬉しいよ。いつもありがとう」

大切なのは、形式や言葉よりも「心を込めること」。近すぎる関係ほど足りなくなるのが感謝です。ですから逆に言えば、ちょっとした一言でも、両親や義両親にとっては何よりの贈り物になります。失敗してもやり直せるのが家族のいいところ。ぜひ日常の中で感謝マシーンになってみてください。

「いつもと違う」と言わせる5原則

とはいえ、「感謝しろってったって、それができたら、苦労はないよ」という人も多いでしょう。長年からんでしまった糸の結び目なんて一朝一夕でほどけるものではありません。

「和やかな雰囲気すらそもそも難しい」。そんな場合は、次のような5つの原則が効果的です。

1 焦らない

帰省直後に重要な話題を切り出すのは避けましょう。まずは近況報告や雑談で場を和らげます。相手をリラックスさせることを初めのミッションに。

2 話さない

「聞くこと」に集中しましょう。たいていの場合、年配のほうがおしゃべりです。両親が話し始めたら、しっかりと耳を傾けましょう。頷きや相槌を入れて、話を受け入れていることを伝えます。

「それでどうしたの?」や「そうなんだ、他にはどんなことがあったの?」など、相手が自然に話を続けられるような質問をすると効果的です。

3 否定しない

共感を示しましょう。世代の違う相手はたとえ両親とはいえ価値観が異なるのは当たり前です。ですから彼らの意見が自分と違っていても、まずは「へえ~、そうなんだー」「その気持ち、わかるなあ」など共感の言葉をまずは伝えます。相手が意地を張りやすい場合、「それも大事な考え方だね」と認めることで、対立を和らげます。

●例「お父さんがそう感じるのも無理はないね。そう思った理由が気になるなー」

4 長くしない

長話を避けるのも大事です。関係がうまくいっていないときはとくに、短時間の対話を繰り返しながら関係を修復していくほうが効果的です。たとえ和やかになっても長時間話すとふりだしに戻る場合が多いので、適度に切り上げて楽しい時間だったという後味を残しましょう。

5 自分の気持ちを「アイメッセージ(主語:私は~)」で伝える

「あなたはいつも○○するから!」と相手を指摘する言い方ではなく、「私は○○だと感じている」という形で、自分の気持ちや考えを伝えます。

●例「最近、あまり話せていないから、もっとお互いのことを知りたいなーと思っているんだ」

大切なのは、相手を変えようとするのではなく、自分が柔軟に接する姿勢を見せることです。「なんだかいつもと違うね」と言わせるのがミッションだと思って、楽しんでみてください。

リラックスした3世代家族
※写真はイメージです
よくある残念な帰省エピソード

ところで、家族の帰省がうまくいかないなんていうエピソードはいつの時代も事欠きません。次に、実際に起こりうる「残念な」エピソードと、その背景、そしてそれを回避するためのヒントを考えてみます。

気遣い不足で溝が深まる帰省

息子夫婦が久しぶりに帰省し、両親も心待ちにしていました。しかし、いざ帰省すると、些細な行き違いからぎくしゃくした雰囲気になってしまいました。

・コミュニケーションのすれ違い

息子夫婦は「せっかくの休みだから、のんびり過ごしたい」と思っていたのに対し、両親は「せっかく来たのだから一緒にいろんなことをしたい」と期待していました。たとえば、両親が「近所の神社に初詣に行こう」と誘ったのに対し、息子夫婦は疲れて断り、両親は「なんて冷たい、なんてバチあたりな」と感じてしまいました。

・世代間ギャップの衝突

息子夫婦がスマホに夢中になり、会話が途切れがちに。両親は「せっかく帰省しても全然話してくれない」と感じ、不満を抱くことに。部屋で鳴っているのはテレビの音ばかり。

・別れのひと言

帰省の最終日、息子夫婦が「じゃあ、また帰るよ」と軽い挨拶をして車に乗り込むとき、母親が小声で「なんだか疲れたなぁ」とつぶやきました。その一言に、息子夫婦はハッとして、「自分たちの振る舞いが少し配慮不足だったかも」と、別れ間際に気づきました。

家族は他人の始まりだからこそ

このエピソードが教えてくれることはただ1つ。誰もが「疲れている」ということです。というのは冗談で、家族の間柄にも「期待値」のすり合わせが必要だということです。期待値ってじつはすごく大事で、いろんな揉め事の発端は、このズレだったりします。

西村博之さん(写真=Media from YouTube/CC-BY-3.0/Wikimedia Commons)

さしずめ自分自身がツアーコンダクターにでもなったつもりで、どのくらいの詰め込みスケジュールで帰省日程を過ごすかを事前に相手と確認しておくといいでしょう。

「そんな他人行儀な!」と思われたかもしれませんが、「家族は他人の始まり」というのは世界共通の言い回しです。ただし、最も互いに知りあえる「他人」ですから、とことん可能性を追求してみるにはもってこいの間柄です。プラスの実験台にしてみてください。

ひろゆき(ひろゆき)
2ちゃんねる創設者
東京都北区赤羽出身。1999年、インターネットの匿名掲示板「2 ちゃんねる」を開設。2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。YouTubeチャンネルの登録者数は155万人。著書に『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)、『なまけもの時間術』(学研プラス)などがある。

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