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人間は1年のうち9日間も「まばたき」している!?決してムダではない大切な働き

  • 2024.12.12
まばたき1回に要する時間は、約0.75秒。ゆえに、1分間には20回、1時間では1200回となる。 (C)aijiro/PIXTA(ピクスタ)
まばたき1回に要する時間は、約0.75秒。ゆえに、1分間には20回、1時間では1200回となる。 (C)aijiro/PIXTA(ピクスタ)

地球上で起きていること、どれだけ知っている?

この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」

そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。

「まばたき」の主要時間は1年のうち9日間にもなる!? その働きとは

自分が1分間に何回くらいまばたきしているか、ご存じだろうか。意識したことがない人がほとんどだろう。人間は成人男性で1分間に20回ほど、成人女性なら15回ほどまばたきをしているのだ。

まばたき1回に要する時間は、約0.75秒。ゆえに、1分間には20回、1時間では1200回となる。1日17時間起きていると考えると、1年のうち9日間はまばたきをしていることになるわけだ。

もっとも、まばたきが行動のさまたげになることはないからムダな時間ではないし、そもそもまばたきをしなかったら大変なことになる。

涙はまばたきによって眼球の表面に広がり、乾燥を防いでいる。また、まばたきは、涙に含まれる成分で目を消毒したり、角膜に栄養分を補給したり、目に見える像のブレを修正したり、目のまわりの血行をよくしたりと、さまざまな働きをしているのだ。

そして、まぶたの裏にある結膜から分泌される粘液は、まばたきによって目の中の細菌を洗い流してくれている。この粘液が乾燥したものが目やに。そう知ると汚いだけと思っていた目やにさえありがたいものに思えてくる。目にゴミが入ったときに、激しくまばたきをするのも、まつ毛を動かして異物を取り除こうとする自然な動きなのだ。

最近、ドライアイに悩む人が増えているのは、ゲームやパソコン、スマホなどの見過ぎだと考えられている。人間は、何かに集中しているときには、まばたきの回数が減るのである。目の表面の乾燥が続くと、細胞が傷つき、目の疲れや痛み、かゆみ、ゴロゴロ感や充血を訴えるようになる。視力の低下にもつながる。

現代の室内は、空調によって乾燥していることが多い。意識的にまばたきをしてみるのも、涙の分泌をうながす方法である。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

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