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高血圧対策は「減塩」だけじゃない!高血圧学会が発表した「新指標」とは

  • 2024.12.12

高血圧の対策として「減塩」は重要です。しかし、それだけでなく、塩分と塩分の排出に寄与するカリウム摂取のバランスも重要であるとして、日本高血圧学会は新指標「尿ナトカリ比」を出しました*1。

これを受け、高血圧症治療アプリを展開する株式会社CureAppが、食塩を減らすだけではない対策を紹介しています。

尿ナトカリ比とは

尿ナトカリ比とは、尿で排泄されたナトリウム濃度(mmol/L)とカリウム濃度(mmol/L) の比のこと。

摂取したナトリウム(食塩)の約90%、カリウムの 70〜80%が尿で排泄されるため、食事から摂取したナトリウムとカリウムの比率を、尿ナトカリ比を見ることで客観的に評価することができます。

集団で評価した場合、尿中のナトリウムやカリウムの単独の値よりも、尿ナトカリ比の方が、血圧値との関連がより強く示されることが報告されています*²。

塩分を控えるだけでなく、カリウム摂取も重要

つまり、重要なのはそれぞれの摂取量よりもバランスです。

食塩の摂取量を減らすことはもちろんですが、カリウムを多く含む食品の摂取量を増やすことも、高血圧管理のためには必要です。

日本人は塩分過多でカリウム不足

人体に必要なミネラルであるカリウム。野菜や果物などに多く含まれ、ナトリウムの尿への排出を促進する働きがあり、摂りすぎた塩分の調整に役立ちます。

令和元年の国民健康・栄養調査*³によると、目標食塩摂取量は低下傾向にあるものの、目標値には遠く及んでいません。一方、カリウム摂取量は大きく不足しており、さらに積極的な摂取が必要であるとしています。

減塩とカリウムを意識して摂ることがポイント

食塩摂取量が多く、カリウム摂取量が少ない日本では、減塩とカリウムの積極的摂取を併せて意識することがとても重要です*⁵。

単独の食事成分ではなく、バランスよく摂取することが大切です。ただし腎臓の機能が低下している方は、カリウムの摂取量について医師と相談してください。

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*1 日本高血圧学会 尿ナトリウム/カリウム比(尿ナトカリ比)ワーキンググループコンセンサスステートメントの発表について
*2 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25398734/
*3 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/r1-houkoku_00002.html
*4 日本人の食事摂取基準(2020年版)
*5 高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)作成委員会(p.65)

株式会社CureAppについて

2014年に2名の医師により創業した医療系スタートアップで、治療効果が治験にて証明され医療現場で医師が患者に処方する「治療アプリ」を研究開発・製造販売する医療機器メーカー。

2020年、スマートフォンで動作する疾患治療用のソフトウェア医療機器として、禁煙治療領域において世界初*の製造販売承認取得および保険適用となった。その後、高血圧症領域においても2022年4月に世界初**の製造販売承認取得、同年9月に保険適用。その他、NASH / 減酒 / がん / 慢性心不全 / 慢性腰痛症など複数の疾患に対する治療アプリの開発を進めている。

また、民間法人向けの健康増進サービスであるascureモバイルヘルスプログラムも運営し、現在380法人で導入されている。

*:自社調べ ・調査年月:2020年12月 ・調査範囲: 製造販売承認および保険適用を受けたニコチン依存症治療アプリ
**:自社調べ ・調査年月:2022年9月 ・調査範囲: 製造販売承認および保険適用を受けた高血圧症治療アプリ

高血圧症治療アプリ※1について

お薬と同じように臨床試験を実施し、医療機器として認められたスマートフォンアプリ。医師が患者さんに対してアプリを“処方”し、使用するための処方コードを発行します。患者さんは自身のスマホにダウンロードして利用し、自宅など、診療の場以外でも治療アプリが生活習慣改善を継続できるよう患者さんをサポートします。

患者さんがアプリに入力した情報は医師側のパソコンで確認できるので、次回診察時、医師による日常における生活習慣改善の指導に役立ちます。

治療アプリの高血圧領域では世界で初めて※2製造販売承認・保険適用を取得し、現在全国の医療機関で提供、多くの高血圧患者さんに利用されています。

診療場面で適切な支援を可能にする、デジタル・セラピューティクス分野における範とすべきデザインとして高い評価をいただき、2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。

※1:販売名:CureApp HT 高血圧治療補助アプリ /承認番号:30400BZX00100000/本製品は医師の診断のもと処方され、患者が使用する管理医療機器です
※2 :世界初:自社調べ (調査年月:2022年9月 )調査範囲: 製造販売承認および保険適用を受け医療機関で処方が開始した高血圧症治療アプリ

<Edit:編集部>

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