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佐藤義則が語るダルビッシュ有や田中将大の能力「2人を比べたことはない」語る真意にスタジオどよめき<ダグアウト!!!>

  • 2024.12.12
佐藤義則が語るダルビッシュ有や田中将大との貴重なエピソード ※提供画像
佐藤義則が語るダルビッシュ有や田中将大との貴重なエピソード ※提供画像

【写真】佐藤義則の目から見る天才・落合博満のすごさ

12月5日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週木曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストは名投手としてはもちろん名コーチとしても知られる佐藤義則、そして記録より記憶に残った“ダイナマイト男”パンチ佐藤だ。野球通にはたまらない、現役・コーチ時代の貴重なエピソードが次々に明らかとなった。

“天才”と言われて佐藤が思い浮かべた男

ゲストの人間関係を深掘りしていく「ダグアウト!!!球界相関図」。このコーナーでは、キーワードにあわせて思いつく人名を挙げていき、相関図を作っていく。

「天才だと思った選手」として佐藤(義則)が名前を挙げたのは、落合博満。数々のタイトルを受賞している言わずと知れた名選手で、1986年には史上最多の3度目の3冠王を獲得、1990年にはこちらも史上初となる両リーグ本塁打王に輝いた。

佐藤曰く、落合は打ち取るのが難しいバッターだったようだ。良いバッターの条件を「三振しないバッターが面倒くさい」「ポイントが近いバッターは打ち取りにくい」と挙げる佐藤。良いバッターといえばたくさん思いつくが、なかでも一番に思い浮かべるのは落合だという。

さらに「野球は点と線の2種類のバッターがいる」と自論を述べる佐藤。点で打つバッターは打ち取りやすいものの、線で軌道を待たれるのは嫌なのだそう。佐藤によれば落合の場合はずっと引きつけられて、当たるポイントが遅く打ち取りにくい。そのため「投げてヒットだったらいいかな」と神頼みになってしまうくらい打球センスが高かったそうだ。

パンチ佐藤からも、落合のバッティングについては「ベンチでも、落合さんがバッターボックス立つと『右バッター、声出さなくて良いからオチ(落合)のバッティング見とけ!』とか言われて、右バッターが勉強するような方ですもん、やっぱり」とコーチから声がかかったエピソードを紹介。プロをして目に焼き付けて勉強したいと思わせるバッティングフォーム・センス…さすがレジェンドというべきか。

ダルビッシュ有や田中を育成した佐藤が語る貴重なエピソード

佐藤は野村克也監督にも認められたというコーチ力の持ち主で、ダルビッシュ有や田中将大などを育成した経歴もある。だがそんな佐藤をして、ダルビッシュは「レベルが違うよね」と投げる能力が自身より数段上だったとコメント。身体的な造りというより、技術や手の器用さも持ち合わせているという評価だ。

そんなダルビッシュと比べてインタビューされることが多かった田中将大。しかし、佐藤は「2人を比べたことはない」と語る。元々の能力が違う2人。ダルビッシュは元々ピッチャーで投げる能力が高い。しかし田中はキャッチャーから頑張ってピッチャーになり、努力して成績をおさめた。2人は全然違うため、2人を比べたことはないと強く語る佐藤。

さらにダルビッシュと田中の性格の話に移ると、田中もダルビッシュも表に感情を出さない印象をこぼす。ただ本当は自分が言ったことも「俺は言ってない」と言い張るなど、自分が悪者にならないよう立ち回る意外にチャーミングな一面も明らかになった。

ピッチャー全員をご飯に連れて行くことはあっても、選手との交流でご飯に行くことがほとんどないという佐藤。そのため、グラウンドの外で話すこともほとんどない。しかしダルビッシュだけは、札幌で1回だけご飯に連れて行ったことがあるという。

ただその理由は、“お礼”でもあった。実は佐藤いきつけのゴルフ場のキャディーさんがある日、20枚ほどサインを頼んできたそう。自分のサインかと思ったら、求められているのはダルビッシュのサイン。そこでサインを書いてもらうお礼として、いきつけの居酒屋に連れて行ったとオチをつける。明け透けな佐藤の口ぶりに、スタジオには大きな笑いが起こっていた。

コーチをしていたからこそわかるそれぞれの選手の良さ

近い世代の名投手として、比べられることが多い田中将大とダルビッシュ有。しかし2人を間近で見てきた佐藤はキッパリと「2人を比べたことがない」と語る。田中はキャッチャーからピッチャーへと転身して、努力を惜しまず戦ってきた。ダルビッシュはピッチャーとしての才能を開花させ、野球界を盛り上げている。

2人をコーチしていた佐藤は、近くで見てきたこともあってそれぞれの良さが“別物”と完全にわかっていた。「比べるものじゃない」というのはあちらを立てればこちらが下がる…という大人の事情的な逃げではなく、芯から「まったく異なるものだ」という佐藤の真実から出る言葉だった。

自身が戦い抜いた当時の話も、さらに現代のレジェンドを導いた話も貴重。一粒で2度おいしいレジェンドの話を、今後もどんどん引き出してもらいたいものだ。

「ダグアウト!!!」 ※提供画像
「ダグアウト!!!」 ※提供画像
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