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追いかけてきた『謎の鳥』の正体 かわいさに10万『いいね』

  • 2024.12.14

壮大な海に暮らす、動物たち。

動物園や水族館などの施設ではなく、自然界で生きる、野生の海洋動物たちと接する機会は、あまり多くないかもしれません。

追いかけてきたのは…?

ニュージーランドに住み、さまざまな生き物の写真をXに投稿している、ニュージーランドの生き物屋(@Invertebratist)さん。

ある日、船に乗っていると、ある『生き物』が追いかけてきたそうで…。

「こいつが追いかけてきた。かわいすぎる」というコメントとともに写真を投稿したところ、Xで10万件以上の『いいね』が付くほどの、反響を呼びました。

写真がこちら!

迫り来る、謎の鳥

翼を広げ、足をばたつかせながら、必死に追いかけてくる様子が伝わってきます。

つぶらな瞳と特徴的な鼻…この鳥は、あまり見たことのない人が、ほとんどなのではないでしょうか。

不思議な鳥の出現に、Xでは「かわいい!」という声とともに「これはなんの鳥!?」という質問が続出しました。

『謎の鳥』の正体は…

投稿者さんによると、この鳥は『キタオオフルマカモメ』という海鳥だそうです。

とてもかわいらしいですが、実は現在、同種を含む海鳥たちは、漁の網にかかるなどの、さまざまな理由で、個体数がかなり減ってしまっているのだとか。

漁師は魚の多い場所を狙って漁をするため、海鳥は『人の近くに行けば魚にありつける』と学び、船を見つけると近寄ってきてしまうことがあるのです。

増えすぎた魚の間引きをするなど、海の生態系のバランス維持において重要な役割を担っている、海鳥。

そのため、ニュージーランドでは、政府機関が積極的に、保護活動に取り組んでいるとのことです。

『かわいい』の背景にあった、海鳥が直面している危機に、読んだ人からは多数のコメントが寄せられました。

・ただ「かわいい~」と思っていたけれど、複雑な環境問題に結びついていた…。

・昔は「別に何が絶滅してもいい」なんて思っていましたが、みんなバランスをとって共生しているんですね。

・自分に関係ないように思えることも、実は身近な問題なのかも。

・今すぐ何かをするのは難しくても、知っておくことは大切だと思う!

海鳥の数が減少、または絶滅してしまうと、生態系が崩れて、人間の生活に影響することも。

海鳥の問題は、決して、遠い海の向こうの話ではありません。

愛らしい『キタオオフルマカモメ』をきっかけに、海鳥を守る保護活動にも、目を向けていきたいですね。

[文・構成/grape編集部]

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