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「クリスマスも仕事って悲しいな」ケーキを販売していると → 少女「あのね」思わぬ言葉に、ほっこり

  • 2024.12.12

クリスマスに向けて、街も彩り鮮やかにデコレーションされる時期となって参りました。
この時期になると筆者は、学生時代のクリスマスの思い出が自然と蘇ってきます。
そこで今回は、忘れられないクリスマスエピソードをお届け致します!

画像: 「クリスマスも仕事って悲しいな」ケーキを販売していると → 少女「あのね」思わぬ言葉に、ほっこり

クリスマスはアルバイト

「ケーキ、いかがですかー?」
学生時代、私はクリスマスの日にスーパーマーケットにて、クリスマスケーキ販売係のアルバイトをしていました。
スーパーで働く従業員は良い人ばかりでしたが、それでも虚しさを感じながら働いているのが正直なところです。

まだまだ遊びたい盛りの20歳。同級生は友人や恋人と楽しくクリスマスを過ごしているのに、自分だけクリスマスもアルバイト……。
バイトが終わっても、恋人のいない自分は虚しく1人でクリスマスが明けるのを待つだけだと思うと、それだけでテンションダダ下がりなのでした。

少女の笑顔に癒されて

そんな中、未就学児と思われる1人の女の子が、その娘のお母さんと一緒にケーキを買いにやって来ました。
お会計を済ませて、私がケーキをお母さんに手渡すと、その娘が満面の笑みをこちらに向けます。

「美味しそうなケーキのプレゼントをありがとう! サンタさん大好き!」
確かにその時、私はクリスマスということもあって、サンタ帽子を被りながら働いていたのです。
でもまさか、その娘からサンタさんと呼ばれるとは思っていなかったので、驚くと同時に心がたちまち温まりました。

喜びを与えるのも、また幸せ

「素敵なクリスマスを!」と言って、私はにこやかに手を振る女の子を見送りました。
その瞬間から、私は前向きな気持ちでバイトに挑めるようになったのです。
確かにクリスマスを誰かと楽しく過ごすのも素敵ですが、それもまた誰かが頑張って働いているからこそ出来ることなのです。

自分がこうして働くことによって、さっきの女の子みたいに誰かが1人でも楽しいクリスマスの思い出を作れるのならば、それはそれで幸せなことだと私は実感しました。
今年もそれを胸に、各々の素敵なクリスマスとなることを祈りましょう!
読者の皆様も、是非、良いクリスマスをお過ごし下さい!

【体験者:30代・筆者、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子
ティネクトのエッセイコンテストで大賞を受賞したのをキッカケに、ライター活動開始。街コンや女子会に積極的に参加して、インタビュー対象を探す日々。Xでも「六条京子@Webライター(@akasinokata321)」として発信を行う。

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