長女がまだ3歳だったころ、夫と3人でデパートへ買い物に出かけました。私は娘と手をつなぎ、洋服の売り場へ行きました。最初は子ども服を見ながら娘に「これはどうかな?」と話しかけて、娘も自分の洋服を選んではしゃいでいました。私たち夫婦はその娘の姿を見てほっこりしていました。しかし、事件は起こったのです――。
夫からのメッセージに顔面蒼白
娘の服も決まり、次は私の洋服を選ぶことに。3人で婦人服売り場へ行き、私が洋服を選んでいる間、夫に娘を任せることに。私は自分の洋服を選び、試着をして会計を終えて店員さんから買ったものを受け取ったときです。
夫から一通のメッセージが来ていることに気が付きました。
それは、「娘がいない!」という恐ろしい内容だったのです。さっきまで夫といたのに振り返ったらいなくなっていたと言うではありませんか。
私は青ざめて夫に「どうして手をつないでいなかったの!」と言いました。そして娘の名前を呼びながら探しましたがどこにも見当たりません。店員さんにも協力してもらい店内放送もしてもらいましたが見つからず、私は連れ去られていたらどうしようと泣きそうなりました。
涙が出そうになり下を向くと、たくさん洋服のかかったハンガーのスキマに小さな足があるのを見つけました。掛かっている洋服をかき分けるとなんとそこには娘の姿が!こんなところに居るとは予想外で、見つけらた安堵感で一杯。子どもの行動は予測不能だと実感しました。
帰宅後すぐに夫と話し合い、外で歩くときは必ずどちらかが子どもと手をつなぐ、手を離したときは絶対に目を離さないを実行することを約束し合いました。本当に子どもは一瞬にして予測のつかない行動でどこかへ行ってしまうと実感した出来事でした。すっかり子どもは大きくなりましたが、私は今でもこのときの恐怖を時々思い出します。
著者:佐々木アイ/40代女性/2人の子どもを持つ会社員の母。趣味は裁縫。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
ベビーカレンダー編集部