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頭をぶつけると、アザではなく「たんこぶ」になるのはなぜ?

  • 2024.12.11
固いものに頭をぶつけると、たんこぶができる。 (C)愛/PIXTA(ピクスタ)
固いものに頭をぶつけると、たんこぶができる。 (C)愛/PIXTA(ピクスタ)

地球上で起きていること、どれだけ知っている?

この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」

そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。

頭をぶつけると何故アザではなく「たんこぶ」ができるのか

固いものに頭をぶつけると、たんこぶができる。マンガほどではなくてもかなりはれ上がり、なかなかもとに戻らない。

だが、額や頭以外の場所はぶつけてもたんこぶにはならず、たとえばひどい尻もちをついても青あざになるだけだ。これはどうしてなのだろうか。

たんこぶの中身は、血液や血漿(けっしょう)である。打撲によって血管が破れたものの、皮膚には傷がつかなかったため内出血を起こしているのだ。

通常の内出血は、血管からあふれた血液が皮膚の下ににじんで広がる。これが外側から見えるのが、あざである。だが、頭部の皮膚の下には脂肪や筋肉の層がほとんどなく、すぐ固い頭蓋骨に行き当たるので血液は行き場がなく、たまって外側に盛り上がるのだ。このように、血液や血漿がたまった状態のことを血腫(けっしゅ)という。

向こうずねをぶつけても、こぶができることがある。ここも皮膚のすぐ下に骨があるからで、頭部もそうだが、こぶができる部分はちょっとぶつけただけでも骨にあたるので、非常に痛い。

なお、昔話の「こぶとりじいさん」は、頬または首のあたりにこぶがあるが、あれは脂肪腫または繊維腫と呼ばれるもので、たんこぶではない。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

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