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アーモンドバター VS ピーナッツバター、どちらの方がよりヘルシー?

  • 2024.12.11

食品に含まれる脂質とは、血中の悪玉コレステロールを増加させる“悪いもの”。このような長年の通説は、私たちの間では一般常識化している一方で、“良質な”脂質はエネルギーを供給し、ビタミンの吸収を助け、脳やホルモン、細胞全体をサポートする役割を果たすため、適量摂取することが、食生活において重要と言われている。ピーナッツバターには良質な脂質が含まれると言われているが、ほかにもアーモンド、カシューナッツ、ヒマワリの種などから作られるものも非常に人気がある。しかし、一つの疑問が残る。どれが最も健康的なのか? 今回は、最も人気のある2種類を比較してみる。

バターを摂るなら良質なものを

多くの人々の中でバターは、コレステロールを増加させる直接的な原因と見なされ、“嫌われる”存在として扱われてきた。それもそのはずで、バターは約80〜82%が脂質で構成されており、そのうち50〜65%が飽和脂肪酸であるため心血管疾患のリスクを高める可能性があると言われきた。しかし、それだけを理由にバターを食生活から完全に排除するべき、とも断言できない。バターに含まれる脂肪分はビタミンA、D、E、Kなどのビタミン源であると同時に、激しい運動をするときなどは“即効性”のあるエネルギー源として重宝される。

したがって、バターを選ぶ際には脂質のバランスが良く良質なものを選び、適量を楽しむことが重要だ。こういった点で、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類から作られるバターがますます支持を集めているというわけだ。

アーモンドバターかピーナッツバター、どちらを選ぶべき?

栄養面では、アーモンドバターとピーナッツバターは、カロリー、たんぱく質、炭水化物、カリウム、亜鉛の量がほぼ同じだ。ただし、アーモンドバターは食物繊維ビタミンEマグネシウム鉄分カルシウムの含有量で優れている。一方で、両者の最大の違いは脂質の構成にある。どちらも心臓病リスクの軽減や血糖値コントロールに良いとされる一価不飽和脂肪酸を多く含むが、アーモンドバター2杯分にはピーナッツバター同量よりも約25%多くの一価不飽和脂肪酸が含まれている。一方で、ピーナッツバター1杯分はアーモンドバターの2倍の飽和脂肪酸を含有。飽和脂肪酸は心臓に悪影響を及ぼす可能性があるとされているので、心血管の健康を保つためには、アーモンドバターの方がベターと考えられる。

ピーナッツはアーモンドよりもアレルギー反応を引き起こす可能性が高いという点も、敏感な体質の人にとって考慮すべき重要な要素だ。結論としては、アーモンドバターが微量栄養素の含有量や一価不飽和脂肪酸の割合において、より健康的な選択肢として優れていると言える。ただし、これらのバターはどちらもカロリーが非常に高いため、過剰摂取には注意が必要だ。摂りすぎると、長期的には体重増加を招く可能性がある。

Text: Jeanne Ballion Translation: Makiko Yoshida

From VOGUE.FR

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