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長野の土地、人、活動の魅力を紹介するローカル誌『sprout!』創刊

  • 2024.12.11

長野県の一人出版社、八燿堂(はちようどう)は、長野ローカル誌『sprout!(スプラウト)』を創刊する。

第1号となる『sprout! 2024 WINTER ISSUE』を、全国の書店・オンラインストア。小売店等で、12月21日(土)より発売開始。電子書籍版も、同時刊行となる。

長野の土地、人、活動の魅力を紹介

『sprout!』は、ローカル、オーガニック、サステナブルをキーワードに、長野県で活動する人たちの声を届けるインタビュー誌。長野の土地、人、活動の魅力を紹介する。

『sprout!』は、2023年にポッドキャスト番組として開始し、今回ムック版をリリースすることに。取材対象だけでなく、編集、デザイン、ライティング、印刷などの制作も長野県在住者、または県に縁のあるスタッフ・企業で行っている。

『sprout!』創刊への思い

同氏の創刊の背景には、宝島社『田舎暮らしの本』にて移住したい都道府県18年連続No.1として長野県が選ばれたこと、2025年4月に学研ホールディングスから『地球の歩き方 信州』が刊行されるなど、大手メディアからも注目を集めていることがある。

しかし、いったい何が魅力なのか?八燿堂主宰の岡澤浩太郎氏は、都心からの交通の利便性や長野にある観光名所や美味しい店ももちろんだが、実際に長野に暮らし、長野で仕事や活動をしている「人」に魅力があることも、大きなウエイトを占めていると感じているそう。

そこで、長野の「情報」だけでなく「人の魅力」も伝えたい。それぞれの人生の歩み、価値観、現在の活動に至るまで、といったストーリーの面白さを紹介したい。

そうした理由から、インタビューをメインコンテンツとするローカル誌『sprout!』の創刊に至ったという。

編集/発行人・岡澤浩太郎氏のコメント

八燿堂を主宰する岡澤浩太郎氏は、1977年生まれ。東京のFMラジオ局J-WAVE、雑誌『STUDIO VOICE』編集部などを経て、2009年よりフリーランス編集者として活動。

2018年に一人出版社/ブックレーベルの八燿堂を開始し、「200年後の生態系と共存・共生する本づくり」を掲げ、文化的・環境的・地域経済的に持続可能な出版活動を模索している。

今回『sprout!』創刊にあたり、岡澤氏は、以下のようにコメントしている。

「私は2019年に東京から長野の山間の集落に移住し、2024年で移住6年目になります。この間に感じた長野の魅力と言えば、水や空気や食の『美味しさ』、77市町村という圧倒的で多様な『地域ごとの個性』、そして長野に住み活動する『人』と、人と人との『つながり』でした。

そんな魅力を伝えたくて、『sprout!』という本を創刊することにしました。県内で活動する市井の人たちの声を集め、隣の誰かに届けること。それがめぐって県内が元気になり、県外から関心を呼び、豊かになること。そんなことを思い描きながら、この本を始めました。

本誌では長期目標として、地域の森から紙をつくり、その紙から本をつくり、本を地域に流通させる、『本の地産地消』にも挑戦していきます。

県土の約8割を森が占める全国有数の森林県、長野。その大半となった手つかずの人工林を、本をつくる資源として利活用する。言わば、『本をつくればつくるほど森が豊かになる』という、環境再生型の出版のあり方を目指します。実現にはさまざまなステークホルダーの協力が必要です。ご興味持たれた方、ぜひお声がけください。」

創刊号の特集テーマは「長野 New Organic」

SDGsの流れもあり、近年普及し始めている「オーガニック」。特に長野県は、歴史的にも有機農業がさかんな地域だそう(※)。しかし、日本では農水相が認可する「有機JAS認証」がよく知られているが、実は農薬の使用を一部認めていることは、あまり知られていないという。

また、「化学肥料は使わないが除草剤は使う」など、農家によって農法が異なるため、消費者・生産者ともに「オーガニック」の捉え方が多義的かつ曖昧になっているのが実情のようだ。

創刊号の特集「長野 New Organic」では、長野県内の生産者、飲食店経営者、料理家、マルシェ主催者など、さまざまな立場の人にインタビューしている。

互いの「違い」を超えて、「オーガニック」という考え方をそもそも大事にしていたことに立ち返り、未来へ継承することを通して持続可能性を考えていくという。

長野の魅力を紹介する長野ローカル誌『sprout! 2024 WINTER ISSUE』を手に取ってみては。

■sprout! 2024 WINTER ISSUE 編集/発行人:岡澤浩太郎氏 編集:村松亮氏、小泉悠莉亜氏 執筆:櫻井麻美氏、片桐奈央氏 デザイン:利根川裕氏(PLOW) 発行:八燿堂 定価:1,600円(消費税別) 八燿堂 ECサイト:https://hachiyodo.stores.jp/

※長野県における有機農業の例 ・佐久総合病院(長野県佐久市)の元院長・若月俊一氏は農村医療・農村医学の観点から農薬の使用に警鐘を鳴らした ・民間レベルでの新規就農研修制度が全県でさかんで、県外からの新規就農者が多数 ・2023年に「オーガニックビレッジ宣言」を行った松川町をはじめ、池田町、大町市などで有機の学校給食が開始

(yukari)

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