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「1枚もレタッチ加工をしていません。」亜耶バネッサさんが自分の写真を一切加工しなかった理由

  • 2024.12.11
「1枚もレタッチ加工をしていません。」亜耶バネッサさんが自分の写真を一切加工しなかった理由
出典:saita-puls.com

お話を聞いたのは……亜耶バネッサさん

メイクブランド「BYTF」ディレクター。トータルビューティーアドバイザー。メイクを学べるオンラインサロンを主宰し、企業のスキルアップ研修やセミナーも担当。Instagramで発信するメイクやコーディネート動画、夫婦で行うインスタライブが人気でフォロワーは15万人以上。

経験を積んだ大人の女性は素敵

――書籍の発売、おめでとうございます。本を出すことはずっと考えられていたことだったんですか?

20代の頃から働く女性に向けたセミナーや講演会をやっていて、「本は出してないんですか?」とよく聞かれていたんです。その頃から40歳で本を出せたら良いなという目標を持っていました。

――なぜ40歳だったのですか?

当時の私はまだ25歳。経験値的に考えると、40歳になった私のほうが濃い内容の本を出せるんじゃないかなと思ったからです。オファーをいただいたときは38歳だったので、「40歳までまだ2年あるので、もう少し待ちたいです」とお伝えしたんです。でも、「バネッサさんの言葉を読んで救われる人はたくさんいると思います」と言っていただいて、「よし、じゃあやります!」と、気持ちが固まりました。

――亜耶さんのお話を聞いていると、年齢を重ねることをポジティブに考えている方だなと感じます。

私、18歳の時には24歳になりたくて、24歳になったら30代になりたいと思っていました。30代の今は早く40代になりたいと思っています。私が今経験できていないことを経験している女性をみると美しいと思うし、大人の女性って素敵だなって憧れています。

“エイジ”に対して“アンチ”は不要

――年齢を重ねることにはネガティブなイメージを持つ人も多いですよね。実際年齢を重ねてみると、そんなことはないなと感じるし、前向きな発信が増えると良いなって思うんです。

昔、メイクや整形で女性を美しく変身させるテレビ番組がありました。Afterの姿を見ると、ただ若作りメイクをされた40代の方が出てくるんです。どうして、大人の女性に10代や20代のようなファッションやメイクをするんだろう……と見ていてすごく違和感がありました。その方は「若くなってうれしいです」って喜んでいたけど、若く見えることが素晴らしいと発信をしているテレビ番組にも疑問を持っていました。

――若く見えることが一概に美しいわけではないですもんね。

「エイジレス」という言葉は好きなんです。なんかミステリアスな感じがするじゃないですか。でも “エイジ”に対して“アンチ”は必要ないというのが私の考えです。女性は年齢を重ねると「若くなりたい」という気持ちになりがちだけど、大人の女性だからこそ似合うものがあると思います。私がディレクターを務めているBYTFでも、大人の女性だからこそ赤リップが素敵に映えるんじゃないかなと思って、“赤を纏う時が来た”というコンセプトで「ラスティングブルームルージュ」という赤リップを作りました。「私たちは永遠に輝き続ける」というメッセージを込めて。

ビューティーの基準を変えていきたい

――ところで、表紙の裏に書いてあるメッセージにびっくりしました。写真のレタッチ加工なしなんですね。

そうなんです。書籍に載せている写真は1枚もレタッチ加工をしていません。人はありのままで美しいと言ってる私が、加工だらけの写真を使うのは説得力がないなと思ったからです。撮影の日の朝、むくんでいると感じたり、ホルモンバランスで肌が荒れていたりしたこともありました。でもそれは、メイクで隠せたり引き締めて見せたりすることができるので、私を通してメイクの可能性を伝えられたらと思いました。

――発売後、本の感想がたくさん届いていると思いますが、どんな内容が多いですか?

「今の自分の体型の変化やお肌の変化を受け入れようと思います」とか「もっと自分を大切にしようと思いました」といった、意思表明のようなメッセージがたくさん届きました。

――私も本を読み、「私はこれで良いんだ」という自信をもらえました。

誰かと比べたり理想のビューティーに振り回されたりするのではなく、自分が信じる、自分が決められる“美しさ”や“ときめき”をもっと大切にしてほしくて、この本を書きました。ハウツーも入っていますが、ビューティーとマインドの本です。美の基準は人それぞれ。今の世の中のビューティーの基準を変えられたら良いなと思っています。

年齢を重ねることへの抗いが消える

亜耶さんの本を読みすすめていく内に、「この本は、全ての女性に読んでほしいな」と感じました。

年齢を重ねることから逃げることはできません。でも、それに抗いたくなる気持ちはわかります。若くなくなることは、ネガティブなこと。いつの間にかそういう思い込みで生きてきた人達にとって、亜耶さんのこの本は希望の塊です。

「そういう考え方があった!」という発見が溢れていて、読み進めていくうちに年齢を重ねることへの抗いの気持ちが薄れていくのを感じます。亜耶さんの言葉からも、ますますその気持ちが強まりました。次回は、亜耶さんが自分に自信をつけるための習慣のお話をご紹介します。

山田かほり/ライター

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