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子どもの歯磨きは何を気をつけたらいい?年齢別のコツについて歯科衛生士の視点でお教えします。

  • 2024.12.10

子どもの歯磨きって気を遣ってるけど、結構難しい・・・気を付けるべき点はどこ?
歯科衛生士として小学校や幼稚園での歯科検診で歯磨き指導の経験もある、大神宮デンタルクリニックの軍司絵理香さんからお話をお伺いしました。

子どもの歯の特徴って?

ママ広場


個人差はありますが、子どもの歯が生え始めるのは6ヶ月頃から下の前歯から生え始めます。
子どもの歯は大人の歯よりも硬くないため、大人の歯よりもむし歯になりやすいのが特徴です。
そのため、歯が1本でも生え始めたらフッ素入りの歯磨き粉を使用し歯磨きを開始します。
フッ素は歯の表面にあるエナメル質を強くし、むし歯の原因菌の働きを弱めてくれ、飲食によって溶けた歯を硬くしてくれます。

年齢別歯磨きのコツ

歯が生えてから2歳まで
フッ素が1000ppm未満の濃度のものを使用し、量は米粒(歯ブラシの先端1~3mm)程度。
3歳まで
ぶくぶくうがいがなかなか上手に出来ないのでうがいが必要のないジェルタイプがおすすめです。
早めに歯ブラシの感覚に慣れておく事も大切ですが、歯ブラシを嫌がるようであればガーゼやコットン、ウェットシートタイプや指サックタイプなど保護者の方が使用しやすいものを選択して少しずつ慣らしていきましょう。
歯が生え始める前から口元に触れて、触れられることに慣れておくことも必要です。
3歳~5歳
フッ素が1000ppm未満の濃度のものをグリンピース(歯ブラシの先端5mm)程度使用します。
なるべくフッ素をお口の中に留めておくため、うがいは5~10mLの少量のお水で1回ゆすぎます。
磨き残しを防ぐため、保護者の仕上げ磨きも大切です。
6歳以上
フッ素が1500ppm(市販のものだと1450ppm)の濃度のものを歯ブラシ全体(1~2cm)にのせます。
うがいは15mLのお水で1回ゆすぎます。

フッ素は唾液や飲食で流れてしまうため、寝る前を含めて1日2回以上使用しましょう。
また少量のお水でゆすぐため、歯磨き粉の味がお口の中に残ります。苦手な味だとうがいを何度もしてしまい、フッ素をお口の中に長く留めておくことが難しくなるので歯磨き粉の味選びも重要です。
1500ppmだと大人と同じ濃度ですが、大人用の歯磨き粉にはミントが入っていたり辛かったりと子どもが苦手にする味が多いので、子ども用歯磨き粉でお子さんが磨きやすい味を選択して下さい。

歯磨きのときに特に注意したいこと

1歳~2歳くらい
上の前歯も生えてきます。前歯の裏側に食べ物が溜まりやすく、哺乳瓶を使い続ける事によって哺乳瓶を吸った時に当たる前歯が虫歯になりやすいのでこの時期は前歯を磨く練習をしましょう。
2歳~3歳
乳歯が全て生えそろいます。
奥歯で食事を噛むようになるので奥歯の溝が虫歯になりやすいです。奥歯の溝もしっかりと磨きましょう。
6歳頃
大人の歯が生え始めます。
一番奥の子どもの歯のさらに奥に大人の歯が生えてきます。生え始めはむし歯になりやすい時期なので、鏡で見ながら奥までしっかり歯ブラシを入れて奥歯から順番に磨きましょう。
また大人の歯が生えてくると歯と歯の間に隙間がなくなり、歯と歯の間に汚れが残るのでむし歯になりやすくなります。
仕上げ磨きでデンタルフロスも使用し、歯と歯の間もキレイにしましょう。

子どもは成長によって歯磨きのポイントも変わり、歯並びによって磨き残しやすい部位や磨き方が変わります。
定期的に歯科医院を受診して、汚れている部分を染め出してもらい歯磨きチェックと歯磨き指導を受けることも大切です。

[執筆者]

ママ広場


軍司絵理香
歯科衛生士

調剤薬局で6年勤務してから夜間の学校に通い歯科衛生士免許取得。
取得後は大手総合歯科医院にて一般歯科や口腔外科、矯正歯科、審美歯科など歯科全般を学び、
マネジャーやセミナー講師を経て、2021年から大神宮デンタルクリニックに主任歯科衛生士として開業準備から携わり現在に至る。

大神宮デンタルクリニック
https://www.daijingu-dental.com/

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