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平均寿命40歳…過酷な現場で働く鉱山労働者の衝撃の給与体系「基本は無給」

  • 2024.12.10
【写真・画像】鉱山労働者が暮らす“簡素すぎる宿舎”に衝撃「夜はマイナス5℃」「ビニールばりの壁」 1枚目
ABEMA TIMES

標高約5000メートルの過酷な環境下で、命の危険にさらされながら金を採掘する、南米ペルーの鉱山労働者たち。非常にリスクの高い仕事だが、彼らは基本的に無給だという。それにもかかわらず、南米各地から労働者が集まるのは、なぜなのか。一攫千金も夢ではない、驚きの報酬システムとは……。

【映像】発掘された黄金に輝く金の鉱石

12月7日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める新番組『国境デスロード』#1が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。

【写真・画像】鉱山労働者が暮らす“簡素すぎる宿舎”に衝撃「夜はマイナス5℃」「ビニールばりの壁」 2枚目
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今回、プジョルジョDが訪れたのは、ペルーとボリビアの国境の町・フリアカ。この町のバス停で、鉱山へ向かおうとしていた33歳の鉱山労働者・オスカルさんと出会い、彼に同行させてもらうことになった。悪路をバスで3時間進み、たどり着いたのは、フリアカから約160キロ離れた鉱山直下の町、ラ・リンコナダ。ここの鉱山労働者は約5万人にも及び、なかには女性もいるそうだ。

オスカルさんに案内され、プジョルジョDも鉱山の中へ。労働者たちが「鉱山タクシー」と呼ぶ車に乗り、今にも天井が崩れそうな坑道を進んだ。車を降りた後は、800メートルほど徒歩で進むことに。真っ暗な坑道は、視界を覆うほどの煙と火薬のにおいが充満していた。ダイナマイトを爆発させ、採掘場所を増やしていくのだという。

【写真・画像】鉱山労働者が暮らす“簡素すぎる宿舎”に衝撃「夜はマイナス5℃」「ビニールばりの壁」 3枚目
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その後、オスカルさんはペットボトルに入ったアルコールを両手のひらに出すと、においを嗅ぎ、最後は顔に塗った。これは高山病対策とのことで、「すごいスッキリする」とオスカルさん。同じようにアルコールのにおいを嗅いだプジョルジョDは「うわ〜飛ぶわこれ」と恍惚の表情に。「空気が薄い状態と寒さとアルコールが混ざって、めっちゃハイテンションになりますわ」と感想を語り、楽しそうにオスカルさんとハグを交わした。

【写真・画像】鉱山労働者が暮らす“簡素すぎる宿舎”に衝撃「夜はマイナス5℃」「ビニールばりの壁」 4枚目
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笑顔で盛り上がる一同だったが、その直後には、死と隣り合わせの現場であることを実感させられる場面も。「以前ここで仕事をしていたんだ。友達が働いているときにここが崩れたんだ。大きな事故だった」と話してくれたオスカルさんに、プジョルジョDは「ここで亡くなる人もいるんですか?」と質問。オスカルさんは「もちろんいるさ」「天井が崩れてきたらペチャンコだ」と険しい表情で答えた。後にプジョルジョDが明かした情報によると、鉱山労働者の平均寿命は40歳。鉱山内での窒息や落石、転落などの事故が主な死因だという。

さらにオスカルさんは「俺たちは無給なんだ。ただし掘り出した金や銀を自由に持ち帰っていい日がある。それを売った金が取り分になる」「月曜から金曜まで働いたら、金曜の午後は自分たちのために金を掘れる時間なんだ」と、労働報酬について説明。無給で働き、最終日だけ採掘した鉱石を持ち帰れる「カチョレオ」と呼ばれるシステムが採用されており、運が良ければ1日で数十万円分の金が手に入ることもあるという。この運試しのような一攫千金の仕組みが、南米の命知らずの労働者を惹きつけているのではないかと、プジョルジョDは分析していた。

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