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読めますか?日本の伝統色「銀朱」 “ぎんあか”とは読みません

  • 2024.12.10

日本の伝統色を知る

銀朱(ぎんしゅ)
銀朱(ぎんしゅ)

日本の伝統色「銀朱」とは……

天然の朱よりも、鮮やかで黄味の深い赤色を指す色彩が銀朱。天然の顔料である真朱に対して、銀朱は水銀に硫黄を加え、焼いて作られる人工の顔料です。

銀朱色の歴史は古く、弥生時代から古墳時代にかけて使用されたといわレテいます。当時、死者の葬祭には墳墓の内壁に朱を塗る施朱や、遺骨に朱(酸化鉄を含むベンガラ)を塗ることで鎮魂と再生を祈る風習がありました。そして「朱」の赤色は血の色を象徴し、生命の再生を祈る意味が込められています。また、朱には水銀が含まれているため、防腐目的もあったとされています。

銀朱 = ぎんしゅ

 

 
現在でも馴染みが深い色で、印鑑を使うときに用いられる朱肉の色は、この銀朱の色で作られています。「銀朱」は、ぎんしゅと読みます。

R199 G62 B58 #C73E3A/銀朱(ぎんしゅ)

「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。

 

 

参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊

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