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『ライオンの隠れ家』向井理“橘祥吾”に同情と反感が渦巻くX「配役に納得」「悪人でも善良な部分見せられたら…」

  • 2024.12.14
12月6日に放送されたドラマ『ライオンの隠れ家』第9話のストーリーをおさらいしつつ、今後の見どころに迫ります。(画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト)
12月6日に放送されたドラマ『ライオンの隠れ家』第9話のストーリーをおさらいしつつ、今後の見どころに迫ります。(画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト)

柳楽優弥さん、坂東龍汰さんが共演するドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)。12月6日に放送された第9話のストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられたコメントとともに今後の見どころを紹介します。

画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト
画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト



第9話のあらすじ

愛生(尾野真千子)とライオン=愁人(佐藤大空)が、橘祥吾(向井理)の息がかかった樺島(後藤剛範)によってペンションから連れ去られ、困惑する洸人(柳楽優弥)と美路人(坂東龍汰)。洸人から連絡を受けた柚留木(岡山天音)はフェリー乗り場で待ち構えるも、樺島の暴力で虐待のトラウマが回帰し、萎縮して立ち向かえず。

洸人と美路人はライオンが忘れていったぬいぐるみを届けに橘家を訪れますが、そこには誰の姿もなく。その頃、旅館で祥吾と落ち合った愛生は離婚に向けた話し合いをし、最後に家族で過ごす時間を作ることに。しかし愁人に執着する祥吾は「親権を渡さないなら離婚はできない」と宣言し、拒絶した愛生を暴力的に監禁します。

愛生からのSOSを受けた柚留木と共に、愛生とライオンを奪還すべく橘家へ向かった洸人。しかし不在であるはずの祥吾が立ちふさがり、愛生とライオンを養っていく覚悟があるのかと突きつけられ、洸人は言葉を返せず。奪還が失敗に終わり帰宅した洸人は、美路人に「ライオンにもう会えないかもしれない」と話し「ダメなお兄ちゃんでごめん」と嗚咽。そんな洸人を何とか励まそうと、美路人は手を尽くすのでした。

画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト
画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト



失意の洸人を支える“みっくん”に「涙が止まらない」

記者の楓(桜井ユキ)や天音(尾崎匠海)の取材により、理不尽に翻弄されてきた祥吾の過去を知った洸人は、自分の都合を押し付け家族を縛り付けている祥吾に自身を重ねて複雑な心境に。「ダメなお兄ちゃんでごめん」という言葉には、そんな苦悩も見て取れました。

堤防で兄の嗚咽を目の当たりにした“みっくん”こと美路人が、戸惑いがちに洸人の肩に触れながら、いつも自分がされているように深呼吸を促すシーンは胸に迫るものが。ライオンと離れて以来、絵が描けなくなってしまっていた美路人が堤防に絵を描くしぐさを見せたのも、失意の兄を励ましたい一心だったのでしょう。

X(旧Twitter)では、「洸人がキラキラ正義のヒーローじゃなくて、あくまで普通の、無力な、成人男性だから良いんだと思う」「みっくんの成長には毎回驚かされるけど今回のラストシーンは別格。いつもと逆にお兄ちゃんを支えるみっくん見てたら涙止まらなかった…」「ライオンを失ったことで絵を描けなくなったみっくんが、失意の洸人を励ますことでまた絵を描こうと決める流れ、"家族"はみっくんにとって絵を描く原動力なんだなぁ」などのコメントが寄せられています。

「橘祥吾役が向井理であることに納得させられた」

画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト
画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト

養護施設出身の祥吾が養子に入った橘家で理不尽な扱いを受け、“家族”への憧れと執着をこじらせていることは明らか。愛生と愁人に再会し穏やかに応対する姿に、同情の余地もあるかもしれないと思えた矢先の暴挙に、Xではさまざまな意見が続出。

「橘祥吾も救われなきゃいけなかった子供だった事が何より辛い」「家族や家族でなくとも”繋がり”に依存してそこにすがることでしか平静を保てない人、という人物像は誰にでも当てはまりうるもので絶妙なライン。悪い側の人間とはいえ、どこかその心理も分かり得てしまうのがまた憎い」「橘祥吾役が向井理であることに納得させられた回。悪人役でも善良な部分をチラッと見せつけて簡単に視聴者を同情させてしまうのは彼だから成せたこと」などのコメントが寄せられています。

愛生とライオンが祥吾の手の内に落ちてしまった一方、楓と天音は山梨県警の高田(柿澤勇人)らと協力して樺島を現行犯逮捕することに成功。第10話では、樺島と亀ヶ谷と関係を持っていた祥吾が社長で義兄の春一(黒田大輔)からついに見切りをつけられ、ライオンを連れてある場所へ。一方、美路人の挑戦に背中を押された洸人はライオンを取り戻すべく行動に出て……。物語がどんなクライマックスを迎えていくのか、目が離せません。

この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。

文:地子給 奈穂

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