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昔の結婚式ではどんなことをしていた? 現在に至るまでの変遷をわかりやすく紹介

  • 2024.12.9

結婚式の始まりについてはさまざまな諸説はありますが、最も古いものは今から約1,300年前まで遡ると言われています。では、実際に昔の結婚式ではどのようなことが行われていたのでしょうか。本記事では、現在に至るまでの結婚式の歴史を時代順にわかりやすくご紹介します。

結婚式の由来とは?

結婚式の始まりについてはさまざまな諸説はありますが、最も古いものは今から約1,300年前まで遡ると言われています。では、実際に昔の結婚式ではどのようなことが行われていたのでしょうか。本記事では、現在に至るまでの結婚式の歴史を時代順にわかりやすくご紹介します。

結婚式の歴史

上記のような神話ではなく、実際に行われていた結婚式の歴史を辿ってみると、そのはじまりは奈良時代にまで遡ると言われています。ここでは、結婚式の歴史を詳しく見ていきましょう。

奈良時代
奈良時代は交際と結婚に明確な違いがなく、男性が女性のもとに通い求婚する「妻問婚」が主流であり、結婚を認める儀式として最も一般的だったのが「三日目の餅」です。これは、男性が3日間続けて女性のもとに訪れた際に、婚礼として3日目の夜に女性方の家族から餅が振る舞われるというもの。当初、こういった儀式は農民の間で広まり、やがて貴族の間でも流行し、平安時代の終わりまで続きます。

なお、平安時代中期に入ると、これまで結婚しても夫婦別居のままだった「妻問婚」から、女性方の家で婚姻生活を過ごす「婿入り婚」が主流となりました。

鎌倉時代
鎌倉時代に入ると、これまでの「婿入り婚」とは打って変わり、女性が男性のもとに通い求婚し、結婚後は夫方の家で婚姻生活を過ごす「嫁入り婚」が増えていきます。こうした背景には、平安後期からの武士の台頭によってしだいに男性が権力を持つようになり、同じく結婚についても男系家族が力を持つようになったと考えられるでしょう。

室町〜安土桃山時代
室町から安土桃山時代の戦国時代ともなると現れてくるのが、戦略のために家と家を結びつける「政略結婚」です。当時の結婚式では、女性は輿に乗って男性のもとに向かい、到着するとともに女性は輿から降りて、盃に3度酒を注ぐ「武三献」を行います。これは、夫婦ともに白装束を身につけて、女性が口をつけた盃を男性が全て飲み干すというものです。
さらに2日目の夜には、女性が白装束から赤と青の着物に着替える「色直し」が行われます。これらの儀式が一通り終わると、女性は男性家族と初対面を果たし、夫婦ともに正式に婚約を結ぶことになるのです。

江戸時代
江戸時代に入って、結婚が家と家を結びつけるものだという価値観が民衆化するとともに、結婚相手は本人の意思とは関係なく、両親が決めるのが当たり前とされるようになりました。男女の間を取り持つ仲人が活躍し始めたのもこの時代からです。一般的には、仲人が結婚までの進行を務め、両家が合意したタイミングで「結納」が行われます。男性から女性に贈られる結納品や目録、その返礼品などの両家とのやり取りも仲人が行うのがしきたりとされていました。
結婚式当日は、両家それぞれ日が暮れる頃まで宴会を楽しんだ後、女性は輿に乗って男性のもとに向かう「嫁入り」が行われます。その際、女性が文房具や化粧道具、調理道具などの嫁入り道具を納める「道具入れ」も重要な儀式の一つです。女性が男性の家に到着した後には、両家へのお披露目会として「祝言」が行われます。これらの儀式は江戸時代から明治時代まで続きました。

明治〜昭和時代
明治時代以前には、基本的に自宅で結婚式が行われていましたが、この時代から自宅以外で行われる結婚式が主流となります。そのきっかけは、明治30年7月21日、当時の皇太子殿下(後の大正天皇)と九条節子(後の貞明皇后)が皇居にある宮中三殿に拝礼し、神の前で夫婦の誓いを立てる結婚の儀。こうした「神前式」が世間の間で大きな反響を呼び、翌年には日比谷大神宮(現東京大神宮)が一般人向けの神前式を創始。これ以降、大正から昭和にかけて神前式が日本各地で盛んに行われるようになりました。

こうしたブームも戦時中や戦後には一度影を潜めたものの、高度経済成長とともに神前式がふたたび復活。その際には神前式のみならず、結婚式会場やホテルなどで家族や親戚、ゲストを前に行われる「人前式」も新たなスタンダードとなりました。

結婚式は婚礼の儀式から、今では「自分らしさ」を重視するスタイルに

ここまで結婚式の歴史を辿ってみると、一部で結納や色直しなど今でも残る風習がある一方で、結婚式そのものは、その昔から現在に至るまでさまざまにカタチを変えながら変化を遂げてきたことがわかります。従来は婚礼の儀式として行われていた結婚式も、今や海外挙式やアウトドアウエディングなどの新たな潮流が生まれ、「自分たちらしい」をモットーにした自由度の高い結婚式を行うカップルも少なくありません。伝統と革新をうまく取り入れつつ、オリジナリティにあふれる結婚式を考えてみてくださいね。

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