1. トップ
  2. おでかけ
  3. 日本の現代美術を代表する作家、小林正人さんの初めての作品集『MK』 (HeHe) が出版。

日本の現代美術を代表する作家、小林正人さんの初めての作品集『MK』 (HeHe) が出版。

  • 2024.12.10
出典 andpremium.jp

この星の絵の具で この星の画を描く。

一貫して絵具とキャンバスと木枠を用いて作画するスタイルで約40年間、画業続けてきた日本の現代美術を代表する作家のひとり、小林正人さん。

10年間のヨーロッパでの活動を通して、目の前に広がるすべてを「この星の景色」として捉える感覚を得たのち、広島県鞆の浦の瀬戸内海を一望する場所にアトリエを建て、現在も精力的に制作を続けている。1985年から現在に至るまでの約40年間の画業を、320ページ超でまとめた初めての作品集『MK』を上梓した。

馬、女性のヌード、天使、空など、星の欠片のようものを力強いタッチで、情熱的に描き切った作家のエネルギーを感受する特別な一冊だ。本書は、東京・国立時代(1985―1996)、ベルギー・ゲント時代(1996―2007)、広島・鞆の浦時代(2007―)、3章立てで、各時代の作品、展示風景やスタジオ風景、作家の言葉と解説を収録。作品に横たわる“小林正人の世界”を読み解くことが楽しい内容になっている。ぜひ、この機会に手に取ってみてほしい。

2024年12月7日(土)〜2025年1月25日(土)には「小林正人 画家の肖像 —『MK』出版記念展」をシュウゴアーツにて開催。さらに、2025年1月19日(日)には、本書に寄稿された滋賀県立美術館ディレクター(館長)の保坂健二朗さんによる「小林正人論」を起点に活動や作品について、時間の限り語り尽くす対話のひとときが待っている。こちらもぜひ、お見逃しなく。

Screenshot
Screenshot
Screenshot
出典 andpremium.jp
小林正人 Masato Kobayashi画家

1957年東京生まれ。1996年サンパウロ・ビエンナーレ日本代表。1997年ヤン・フート氏に招かれ渡欧、以降ベルギー・ゲントを拠点に各地で現地制作を行う。2007年に帰国、福 山市・鞆の浦を拠点に制作を続ける。絵の具をチューブから直接手にとり、キャンバスの布地を片手で支えながら擦り込むようにして色をのせ、同時に木枠に張りながら絵画を 立ち上げていくという、まったく独自の手法を用いて、絵画の在り方を探究し続ける。主な個展に「自由について」シュウゴアーツ(東京、2023)、「この星の家族」シュウゴアーツ (東京、2021)、「画家とモデル」シュウゴアーツ(東京、2019)、「ART TODAY 2012 弁明の絵画と小林正人」セゾン現代美術館(長野、2012)、「この星の絵の具」高梁市成羽美 術館(岡山、2009)、「STARRY PAINT」テンスタコンストハーレ(スウェーデン、2004)、「A Son of Painting」S.M.A.K./ゲント市立現代美術館(ゲント、2001)、「小林正人展」宮城 県美術館(宮城、2000)など。著作に『この星の絵の具[上]一橋大学の木の下で』(アートダイバー、2018)、『この星の絵の具[中]ダーフハース通り52』(アートダイバー、2020)。

masart.jp

Event Information刊行記念トークイベント 小林正人×保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター[館長])

会場:銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE
開催日時:2025年1月19日(日)17:00〜18:30
チケット詳細:参加券単体(税込1,500円)、作品集『MK』付き参加券(税込9,900円)

store.tsite.jp/ginza/event/art/43874-0834001110

text : Seika Yajima

元記事で読む
の記事をもっとみる