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豪邸拝見! トミー・ヒルフィガーと妻ディーの愛の巣、コーラルハウスの中身

  • 2024.12.8

トミー・ヒルフィガーと妻ディーが最近リノベーションしたパームビーチの家は、トランプ元大統領の別荘、マール・ア・ラーゴのほど近く。ゲートを入り、白い小石が敷き詰められた私道を走ると、貝とサンゴを彫刻した貝殻石灰石がコーラルハウスの玄関に飾られているのが見えます。土曜日のカジュアルないでたちでドアに立っているのは、トミーとディー。トミーはブルーのシャツとプリントのショートパンツ、ディーはジョアンナ・オルティスのタッセルのついたシフトドレスを着ています。彼らは裸足-この家では靴を脱ぐので、スリッパが用意されています。

彼らの背後にはアトリウムがあり、広い階段がメインリビングへと連れていってくれます。この家は不祥事を起こして有罪となったメディア王、コンラッド・ブラックのものでしたが、米国屈指のファッションデザイナーは、この建物をどう改造すべきかよくわかっていました。

トミーが最初にしたことは、らせん階段をとり、糸杉模様の天井のセントラルホールに続く階段をインストールし、壁は石灰石色に、カーテンは押さえた色味にすること。隣接するリビングルームには、ガラスのテーブル、灰色がかった白にペイントされた、パイナップルが彫刻された花瓶とイギリスの摂政時代のドルフィンチェアを置きました。

25ans Wedding

「私は服に着られているようなのは好きではありません」と語るのは、コーラルハウスのデザインを手がけ、他にもヒルフィガー夫妻と18のプロジェクトで協力してきた、インテリアデザイナーのシンディー・リンフレット。「トミーはこれが彼の最高傑作だと言っています」

夫妻の友人であるジョン・ボン・ジョヴィやシルベスター・スタローンと同様、彼らはすでにフロリダの住民。この地で正式なメンバーとなった今、セカンドホームはファーストホームになりつつあります。ヘッドホンを買うように新居を購入してきた彼らにとって、これは大きなこと。

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「コネチカットの家も売ったし、ニューヨークも売りました。ハンプトンにあったのも売った。アスペンに1つ買って、短期間で売りました」とトミー。これらの家の写真は、レーベルの40周年記念となる2025年に発売される『Hilfiger Homes』に掲載されます。

パームビーチに所有していたもう一軒の家は2018年にロシア人銀行家に売却しましたが、荒廃してしまったのだとか。「買い戻せたらと思います」とトミー。現在の家を探し、リノベーションをしていた間は仮住まいをしていたそうで、「寝室にディスカウントショップで買ったトースターを置いていたんですよ」とディー。

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コネチカットの家を売るのは辛かった、と言う夫妻。彼らはそこに12年間住み、現在は15歳になる息子のセバスチャンを育てたのだとか。「終の住み処になると思っていました」とトミー。ところが、新型コロナウィルスのパンデミックが起こり、仕事や通勤の意味が変わると、トミーはこの変化に適応します。「後戻りは嫌いです。前に進みたいんです」

スタイルやデザインについては、ほぼ好みが一致しているというふたり。「つき合い始めたときにトミーがしたことがあります」と語るディーも、自身のアクセサリーブランドを持つデザイナー。

「彼が雑誌のあるページを開いて、『どれがいい?』って聞くんです。私が選ぶと、『僕が好きなものと一緒だ!同じ趣味を持っているから、君はついに僕と結婚することを決めたんだと思うよ』って」と語りながら、微笑みました。

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コーラルハウスは、パームビーチ・スタイルを作った5人の建築家の1人であるジョン・ヴォルクによって1972年に建てられました。沿岸内水路を眼下に見下ろすプールとパティオがある地中海スタイルです。2011年までは新聞王のコンラッド・ブラックが所有していましたが、2001年に詐欺罪で有罪となり、後にトランプ大統領の恩赦で釈放されました。

「コンラッド・ブラックが所有していた頃はエレガントでした」とディー。でも、その後のオーナーは残念なリノベーションをしたようで、アトリウムは「クロアチアのレストランみたいでした」とのこと。

現在は1階に3つのゲストルーム、ホームシアター、ジム、スパ、トミーのオフィスがあり、家族のスペースはほぼ2階に。セントラルホールとリビングルームを抜けると、クリーム色とピンク色の男性用と女性用のパウダールームがあり、壁は貝を砕いたモザイクでできていて、地元のアーティストが作った、貝で飾られた小さな古代ギリシャ・ローマの胸像が置いてあります。

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Gracieの壁紙にインディゴのヤシの木の、青のゲストルームは、ディーの親友であるクリス・ジェンナーが来たときに泊まる部屋(クリスは彼らにさまざまなデザインのフォームミルクをコーヒーにかけられる機械をプレゼント)。ディーの磁器や銀食器コレクションは、食器専用の部屋でパーティを待っています。

もっとも、今のところパーティは小規模なもので(最近では新しいご近所さんのトム・フォードとジェフ・ベゾスが来宅)、子どもたちが全員揃うのは大変なことなのだとか。「LAに3人、ニューヘイブンに1人、イタリアに2人います」とトミー。大きな集まりは彼らの夏のヴィラで行われるそうで、「そこは小さなホテルみたいです」とディー。

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2階の屋根付きの柱廊を抜けると、お酒がたっぷりと貯蔵されたコーラルバーが現れ、ゴールドのシャンデリア、ガラスのヤシの木、竹のパイピングを施したラッカー塗の壁が見えます。

トミーのオフィスのテーブルには、2016年に発表した回顧録『American Dreamer』が置いてあります。トミーは著書の中で、自分が大家族で育ち、失読症であることを診断されず、批判的で怒りっぽい父親に育てられて、「子どもの頃の私はネガティブなことにどっぷりつかっており、早く外に出て、あらゆることにポジティブになりたくてたまらなかった」と綴っています。彼にとってポジティビティは単なるポーズではありません-そもそも、それはつくることができるようなものではありません。そのスピリットは彼の自宅に溢れており、無数のコレクションを発表した後でも、彼自身から出てきているのです。

From: Town & CountryTranslation : Mayuko AkimotoPhotos :Douglas Friedman

※この翻訳は、抄訳です。※この記事は、2024年12月8日時点のものです。

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