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心のゆとりと財布のゆとりの密接な関係、そして家を綺麗に保つこと

  • 2024.12.8

「自分の機嫌は自分で取る」これがここ数年の私のモットーだ。

自分が不機嫌だからと私に対してよく当たり散らしてきた自分の家族を見て「こんな風にはならないぞ」と反面教師にしているというのもあるし、働いて自分の好きなようにお金を使えるようになったことで学生時代よりも圧倒的に機嫌を取りやすくなった。

数年前体調を崩してしまい、働く事が出来ず貯金を切り崩しながら過ごしていた時期があったのだが、お金の心配をすることでより精神的に追い詰められてしまっている感覚がずっと抜けず、余計に体調が悪くなって機嫌よく過ごせていた日の方が少なかった。

「貧すれば鈍する」を強く体験したので、それ以降は何事にも余裕をもって過ごせるように心がけるようになった。二度としたくはないけれど身をもって学べた貴重な経験だと思っている。心のゆとりと財布のゆとりは密接に関係しているらしい。

◎ ◎

毎日ごきげんに、と思ってはいるものの人間的にそこまでできていないので体調がすぐれなかったり嫌な体験をした後はどうしても心がささくれてしまうことが少なくない。

パーッと豪快に使えるゆとりがあれば何でも好きなものを大人買いする、なんてこともできるかもしれないが、低収入の慎ましやかな生活を送る身ではそんな度胸もお金もないので、日常に小さなご褒美を用意しておくことで心の均衡を保つようにしている。

松竹梅の三段階に金額を分けて、疲れやストレスの度合いに合わせて自分のご機嫌を取っている。例えばちょっと嫌な事があった、とか理由は分からないけれど気持ちが落ち込む、といった小さなモヤモヤが出てきた時にはコンビニスイーツをひとつ買ったり、お試しサイズで売られている小さなシャンプーやトリートメントを使ったりとプチプラで楽しめるものを日常に取り込んでみる。

出かけられる体力が残っているなら、ひとりカラオケでひとしきり歌ったり近所のパン屋で少しお高いパンを買ったり。一時の楽しみではあるけれど、それを挟むだけでくさくさしていた気持ちがやすりをかけたように丸く、なめらかになる感じがする。

ただ、時には小さな幸せでごまかせないような大きなとげがぐさっ、と心に刺さってしまったり長期間頑張らなければいけない課題を乗り越えた満身創痍の時には、思い切り自分を甘やかすようにしている。仲の良い友達も巻き込んで普段は行かない様なお店でご飯を食べたり、普段は贅沢だからとためらってしまうヘッドスパをしてもらったり。

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自分にとってのご褒美を挙げてみると形には残りにくいけれど心の滋養になるものが多いのは、家にあまり物を増やさないよう気を付けているというのが大きい。

物の多い実家で片付かない、物に圧迫されて落ち着かないという状況が長く続いた反動なのか、ミニマリストとまではいかないもののなるべく家は綺麗な状態に保ちたい、という思いがどうしても強くある。

お金同様に過ごす環境の綺麗さも私の心の安定には欠かせないことなので、毎日家を綺麗に片づけてから仕事へ向かうようにしている。帰って来た時に家がぐちゃぐちゃだと嫌、というだけでなく、掃除をしながら「今日も1日気持ちよく過ごせますように」と心で祈っている。

ただの自己満足、と言われてしまえばそれまでなのだけど、綺麗な部屋で少数精鋭の好きなものに囲まれた暮らしは私にとっての何よりの贅沢、心の栄養になっている。

■仲村 和華のプロフィール
本と美味しいものが大好き、カラオケの十八番は欧陽菲菲の「ラブ・イズ・オーヴァー」。曲の好みにしてはまだまだ子供舌の持ち主のアラサー。

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