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【50代カメラ女子の猫日記】「猫に恩返しがしたい!」その一心で切り開かれた新たな道とは?

  • 2024.12.8

皆さん、こんにちは。フォトグラファーの野中典子です。
猫を撮影するためにカメラを始めて、現在はフォトグラファーとして活動しています。今回は、フォトグラファーとして活動を始めるまでの奮闘記をお届け!

ブロガーからライターへ そしてカメラマンとして活動開始

ブロガーとしての経験を積んだことが成功体験になり、「もう年だし」と何かに挑戦することを諦めていた私が、「まだまだいける!」と思うようになれたことは大きな収穫でした。
そこで、次に挑戦したのは、「いつかはここで仕事ができたらいいな〜」と憧れていた会社でライターとして仕事をすること。経験者のみの採用だったのですが、前回のブロガーとしての経験をもとに応募したところ、めでたく採用!
ライターとしての新しい仕事は時に胃が痛くなるような緊張感を持って臨んだこともあったし、自分の力のなさに打ちのめされるようなこともあったのですが、憧れの書籍の執筆に携わったり、それまで接する機会のなかった業界の取材をさせていただくなど、一気に世界がりました。何と言っても、初めて自分が携わった書籍が本屋に並んでいるのをみた時は、感無量でした!

ライターとして軌道に乗り始めた頃、SNSにゆずぽん(我が家の猫たちの総称)の写真を載せるようになり、写真コンテストにも応募。賞をいただくことも増えていきました。そんな折、ポツポツとカメラマンとしての依頼が来るように。

初めての依頼は、なんと行政から!
ホームページの全面リニューアルに伴い、トップページなどに載せる写真全般を撮って欲しいとのこと。当然、猫写真のはずもなく、人物や建物の撮影です。
「人物はブロガー時代に少し撮ったくらいで、ほとんど経験もないし、ましてや行政のホームページ。さらにトップページにも使う??いや無理でしょ。そしてそんな大役は怖すぎる…。それに猫写真の雰囲気で人物を撮るって?」
以前の私だったら、経験も自信もないと言ってすぐに断っていたはずですが、覚悟を決めてオファーを受けることに。最初は緊張のあまり手が震えましたが、いざ撮影が始まれば不思議と落ち着いて、夢中でシャッターを切り続けました。季節はよく覚えていないのですが、撮影中は汗だくで、家に帰ってからは緊張と疲れで爆睡したことだけはよく覚えています(笑)。
こうして思いがけず、カメラマンとしての仕事がスタートしました。

猫が好きすぎるあまり…… 猫写真家「さくらもえぎ」として活動中

気づけば、ブロガーから始まり、ライター、カメラマンとして仕事をいただくようになり、少しずつ実績を積んできました。でもずっと心の中にあったのは、私の人生を変えるきっかけとなった猫に恩返しがしたい、猫の魅力をもっと伝えたいという気持ち。
そこで、犬猫の保護団体でボランティア活動をしたり、ゆずぽん以外の猫写真(外猫や地域猫)も撮ってSNSにアップ。猫写真家「さくらもえぎ」としての活動を始めました。
目標は、猫の魅力を伝えること、猫が暮らす未来が少しでもよくなるように貢献すること。猫写真家として得た収益を保護団体に寄付したり、自分の住む地域での保護猫活動に使いたい! その気持ちで活動しています。

そして現在、ありがたいことに猫写真家として仕事をさせていただけるようになり、「猫カレンダー」の撮影の仕事や、長年の夢だった個展も開催できました! できる範囲ではありますが、地域猫活動にも携わっています。

猫と出会ってからの14年間

こうして、保護猫・ぽんずと出会ってから今に至る約14年の歩みを振り返ってみると、改めて自分の変化にびっくり。本当はポジティブどころか、ネガティブ思考寄りだし、自信が持てずに悩むこともしばしば。あり得ない失敗をして周りに大迷惑をかけたこともあるし、人間関係に悩んで全て投げ出してしまいたいと思ったこともあります。誰かと比べて落ち込むこともしょっちゅうで、ぽんずの次に迎え入れたゆずを亡くしてペットロスに苦しみ、鬱になりかけたこともありました。

でも、それらも含めて振り返ってみても、「猫が好き!」という気持ちだけば揺るぐことはありませんでした。そして、自分の歩んできた人生はなかなか面白いし、愛おしいなと思えるのです。

自分の好きに正直に!

ひとつ経験を重ねると、そこからまたひとつ縁が広がって、さらに新しい世界が広がってくる。
年を重ねるということは、一つひとつ経験を重ねることであって、決してマイナスなことではなく、むしろ新しい世界が広がると喜ぶべきことなのかもしれないと思うようになりました。
私は今、50代後半になりましたが、今がとても楽しいです。新しいチャンスが巡ってきたらそれに思い切って飛び込んでみようと思えるようになり、失敗だって楽しめる心の余裕が持てるようになりました。
誕生日が来るたびに、またひとつ歳をとってしまった……と落ち込んでいたに過去の私に「未来は明るいよ!」と伝えてあげたい気分です。

大好きな猫とカメラに夢中になっていたらいつの間にか、想像していなかった未来が広がっていました。
人生って本当に不思議!
これからも自分の好きな気持ちを大事にすることを忘れずにいたいし、今後の人生でどんな出会いがあって、どんなふうに広がっていくのか楽しみです!

猫との出会いから現在まで、3回にわたって振り返ってきましたが次回からは、さまざまな「猫活」をお届け。猫好きの皆さま、ぜひお付き合いください!

この記事を書いた人

フォトグラファー 野中典子

野中典子

猫と暮らし始めたことをきっかけに「成長の記録を綺麗に残したい」との思いで一眼レフを購入。写真にこだわったブログを始めたところ評判になり、少しずつライター、フォトグラファーとして仕事の依頼が来るようになりました。現在は猫の魅力をより多くの人に伝えたいとの思いで、「猫写真家さくらもえぎ」として雑誌、カレンダーへの写真の提供、写真展への参加など猫愛全開で活動中。

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