着痩せしたい50代集合！おしゃれに下半身をカバーするパンツ4選

前編では今の自分に似合うパンツ選びの新基準をスタイリストの岡部久仁子さんにお聞きしました。後編ではその基準を満たすパンツを、おすすめシルエット別に紹介します。実際にパンツをはいたときのチェックポイントもお見逃しなく。

ガウチョは裾に向かうにつれて幅が広がっていく七分丈のワイド系パンツ。太い筒状のシルエットゆえにお腹まわりやお尻が目立ちにくい利点も。

「もともとゆとりがあるシルエットなので、いつもより小さいサイズが入ることも。でも鏡で後ろ姿を見てお尻のお肉が目立ったり、お腹がぽっこり見える場合はサイズを上げた方が脚がキレイに見えます」と岡部さん。

パンツ丈は足首が見える丈で、靴下ではなくストッキングかタイツを合わせて、すっきり見せることを意識しましょう。

下半身はまっすぐの脚のライン、上半身はストライプ柄のシャツと肩にかけたカットソーにより、縦のラインが強調され全体的にほっそり見えます。「足首を出すと軽やかな着こなしに」と岡部さん。

【ここをチェック】
お腹やお尻のラインが出ない余裕のあるサイズ選び

「ひざから下はゆとりのあるガウチョ。意識すべきはお腹とお尻まわりです。お腹とお尻にゆとりのあるサイズが正解です」（岡部さん）

ウエストから裾先までストンとキレイに落ちるシルエットが特徴のワイドストレート。下半身を締めつけずラクにはける上、脚のラインを補正してくれます。

「太ももの形を拾わず、ニットを前だけインしてもパツパツにならない1本を見つけること。やわらかでツヤ感のある質感を選べば大人っぽくはけます」と岡部さん。

さらにタック入りなら縦ラインが強調されて脚が長く見える効果も。その際はタックのラインがキレイに出るサイズを選びましょう。

「ニットは前だけインにするとスタイルUPします。丈は靴に少しかかるぐらいの長さがベストバランスです」と岡部さん。

はいたときに、タックが横に広がらないサイズを選ぶと立ち姿がスッキリ見えます。ウエスト下から裾にかけてキレイな一本線が出るかどうかがポイントです。

【ここをチェック】
お尻にゆとりがないと下着の線が強調されてカッコ悪く見えます

ウエストに合わせてパンツを選ぶとお尻まわりにゆとりがなく、下着のラインがパンツに響いたり、お尻のお肉の段々があらわになることも。パンツを試着する際は大きいサイズも試し、お尻や太ももにゆとりのある、後ろ姿がスッキリ見える1本を選びましょう。

お尻から太ももまではゆとりがあり、裾に向かって細くなっていくデザインが特徴のテーパード。流行に左右されない形なので、1本持っていると便利です。

「下腹やお尻まわりがパツパツだったり、丈が長過ぎると、テーパードパンツのスマートな形が台なしに。丈は足の甲にかからないくらいがおすすめです。秋冬はショートブーツとの組み合わせで脚長効果も。X脚やO脚の方は脚のラインが出やすいので少しゆとりのあるサイズを選びましょう」（岡部さん）

「スッキリしたシルエットのパンツなので、ボリュームのあるトップスとの相性が◎です」と岡部さん。ふんわりしたニットや大きめストールを合わせると、脚のスリムさが強調されバランスのいいコーディネートになります。

「ウエストで合わせると右の写真のように下腹がぽっこり目立ってしまいます。ワンサイズ上げてゆとりを持たせればスッキリ。ウエストはベルトで調整しましょう」（岡部さん）

【ここをチェック】
パンツ丈が長いと素敵に見えないので裾上げをしましょう

バギーパンツはワイドパンツの一種で、お尻から裾まで広がるように太さがあるデザインが特徴です。全体的にゆったりとしたはき心地で、お尻やお腹のぽっこり感を拾わないので、下半身の太さが気になる方や、脚の形にコンプレックスのある方におすすめ。

「パンツのシルエットが美しいので、シンプルなトップスと合わせてもおしゃれな着こなしに見えます。カジュアルにもキレイめにも着られる振り幅の広さも魅力です」（岡部さん）

「パンツがふんわりと広がってボリュームがあるシルエットな分、トップスはコンパクトにまとめるとバランスがよくなります」（岡部さん）

【ここをチェック】
ゆとりのあるシルエットが下半身の欠点を上手にカバー

お尻や太ももまわりにゆとりがあり、シルエットがきれいかどうか確認を。

スタイリング＝岡部久仁子撮影＝中西裕人ヘアメイク＝坂口等モデル＝池上恵子取材・文＝児玉志穂、塚本由香（ともにハルメク編集部）
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年11月号を再編集し、掲載しています。