よその家庭の持っている所持品は気になるもの。
どんな車に乗っているか? も少々気になるところですが、どんな車に乗っていようとあれこれ品定めするのは失礼です。
今回は失礼な品定めに対し、痛快にやり返した筆者の友人F子さんのエピソードをご紹介します。
スポ少は親の配車が必須
地域のサッカー少年団に入っている息子がいます。
そこそこ強豪チームで親の手伝いも盛んで、遠征場所まで車を出すことを保護者が頼まれることもあります。
スポ少の保護者の中でボスママのT美さんは父母会の会長を務め、車出しではいつも自分の家の大型の高級車を出してくれるので、皆から「お金持ちねえ」と感謝されていました。
ボスママは品定めがお好き!?
ありがたいものの、ちょっと困るのがボスママT美さんのマウントの激しさ。
特によその家庭の車事情について、「あの人の車は新車」だの「あの人の車は中古でボロボロ」だのいちいち品定めをするのです。
そんなT美さん、F子の車を見て一言。
「いつもボロボロの車ね。旦那さん、新しい車買う気ないのかしら? お子さんが恥ずかしい思いしちゃうじゃないの」
と嘲笑してきたのです。
揉めたくないので笑顔でスルー。しかし驚きの展開が!?
「なんて失礼な人!」とF子は思いつつ、チーム内で揉めたくないので笑顔で
「ボロボロですよねえ」
と受け流していました。
しかしある遠征の日。ピカピカの新車が現れ「あの車は?」と周りも騒然。
降りてきたのはF子。
「いつもの車は車検に出しているので、今日は家にあるもう一つの車で来ました」
実はF子の家は資産家で、この車以外にも計4台の車を所有。
「車出しの車は泥で汚れても良い、一番気軽なものを使えば良いね」
とスポ少専用の車をいつも使っていたのです。
他の3台は全て高級車。
「なんだかんだ、スポ少で使ってる車が一番小回り利いて運転しやすいのよね」
と無邪気に笑うF子さん。
ボスママのT美さんと取り巻きたちはもちろん無言。
T美さんはとんだ赤っ恥をかいてしまいました。
本当のお金持ちは車もTPOで使い分けるもの、そして無駄に見栄を張らないものだと思わせる出来事でした。
【体験者:40代·主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。