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「片付けられない」人必見!目からうろこの片付け術3ステップ

  • 2024.12.7

片付けに悩んだら、この3ステップ! 「部屋を考える会」の岩崎夏海さん考案、悩まず捨てるスピード片付け「出す・戻す・処分」。ポイントは、片付ける場所にある物を全部出すこと。午前中にお部屋もスッキリする、目からうろこの片付け術です!

教えてくれた人

岩崎夏海さん
いわさき・なつみ 「部屋を考える会」代表。著書『50からの老いない部屋づくり』(KADOKAWA刊)では、物を減らし、掃除がしやすい部屋にして、人生を好転させる方法を提案している。

片付けのベストタイミングは午前中!計画を立てよう

「物を減らせれば、片付けはほぼ終わったも同然。でも、“物を大切にしなさい”と教わった世代の人にとって、捨てる物を選ぶという作業は思った以上にストレスを感じてしまうもの。嫌々だと進まないし、疲れるものです」と岩崎夏海さん。

「私がおすすめする片付け方法は、部屋の中の物を全部出して、これからの暮らしに必要な物を選ぶこと。これなら、新しい家に引っ越すような前向きな気持ちで、罪悪感を持たずに物が手放せます」

片付けが苦手な人は、少しずつに分けて実行しがちですが、岩崎さんは一気に片付ける方が、結果的にかける時間も労力も少なくてラクだと言います。

「家中一気に片付けるのが理想ですが、難しければ場所を決めて集中して終わらせてしまいましょう。作業に取りかかるのは、頭がすっきりしている午前中がおすすめです」

出す作業は、家族や友人など大人数でやればあっという間に終わります。その後は、選んで戻すだけ。残った物はすべて処分します。

「これなら、出す・戻す・処分と、各作業に集中できるので頭も疲れず、サクサク進みます。午前中だけでも、すっきり片付けられますよ」

片付けは計画を立てることが重要です。出す・戻す・処分の順番で、3ステップ片付けを進めていきましょう!

手順1:片付ける場所にある物を全部出す

片付ける場所にある物を全部出しましょう

最初に、片付ける場所にある物をすべて出しましょう。ポイントは、服を片付けるならクローゼットなど、スペースの広い収納場所から取り組むこと。スペースができると、後で別の場所を片付けたときに出てきた物を収納できます。

片付けを早く終わらせるためには、何も考えずにとにかく物を出すこと。「残そうかな、捨てようかな」と考えていては時間もかかり、頭も疲れます。奥の物もすべて出しましょう。奥にある、なかなか使っていない物こそ、悩まずに手放すことができます。これらを手放すと、片付けるスピードに弾みがつきます。

スピード片付け術のポイント

  • 何も考えずにとにかく出す
  • 奥の物こそ出す

手順2:本当に必要な物だけ選んで戻す

本当に必要な物だけ選んで戻していきます

物をすべて出したら、次は必要な物を選んでいきます。大切なのは、「捨てる物を選ぶ」のではなく、「必要な物を選ぶ」ことです。

捨てる物を選ぼうとすると「いつか使うかも」「高かったし、もったいない」などと考えがちで、時間がかかり、判断するのに疲れます。

物を出してがらんと空いたスペースを前にこれからの理想の暮らしをイメージして、お気に入りの物や必要な物だけを選ぶことが大切。あれこれ考えずに、パッと見て3秒以内に決めるのがポイントです。

スピード片付け術のポイント

  • 「残したい物」しか選ばない
  • 判断は3秒以内に

手順3:必要な物以外は処分!ストックは数を決める

悩んだときは捨てる!ストックは数を決めておく

片付けで捨てる量の目標は、部屋の中にある物の3割。捨てる量が少な過ぎたときは、いると判断した物をもう一度見直しましょう。

スピード片付け術のポイントは「悩んだら捨てる」ことです。捨てるか悩みがちな物の判断基準を岩崎さんに聞きました。参考にしてください。

1.迷ったときは外で物を客観視する
ずっと使っているお気に入りのグッズも、明るい日光の下で改めて見ると、古ぼけていたり傷んだりしていることが多いもの。

2.増えがちな物は定量を決めて数を絞る

・紙袋・ビニール袋
紙袋やビニール袋は買い物のたびにもらえるので、いっそ手放しましょう。残したい場合は「紙袋は5袋まで」など定数を決めて。

・収納用品
収納量が増えるほど、物は増え、散らかっていきます。まずはすべて手放し、どうしても必要というときに買い足すようにしましょう。

・文房具
家族全員が一度にハサミやホチキスを使うことはありません。基本はすべて1つずつに、難しければ2つにしましょう。
 

捨てるか悩んだら、3つの「手放し呪文」を唱える!

高価なものなど、手放すのが難しいものは、本当に必要なものかどうかを見極めることが大切です。

1.もしものときは永遠にやってこない
生活用品や備蓄用の食材などは、いつか使うかも……と思うと手放しにくくなりますが、使う分だけあれば十分。一度、思い切って数を絞りましょう。いつも使う定番と、必要な数の定量を決めておけば、それ以上増えません。

2.「もったいない精神」が時間と空間の無駄を生む
本来「もったいない」は「物を大切にする、使いきる」という意味です。使わない物をため込んで、快適な空間を失い、片付けに必要以上に時間を費やすことこそ「もったいない」と肝に銘じてください。

3.思い出は残して、思い入れは断ち切る
親の遺品など大切な思い出を無理に手放す必要はありません。ただし、健康機具や教材などお金が惜しい、そのときのやる気を否定したくないなどの「思い入れ」は断ち切りましょう。

判断に迷うときは「保留ボックス」に入れる

どうしても3秒で判断できない場合は、段ボール箱など「保留ボックス」を用意して、いったんその中に入れます。片付けで時間がかかるのは「判断に迷う」から。保留ボックスに入れることで、迷う時間をなくすことができます。

ただし、保留ボックスに入れたものをそのまま放置するのはNG。1週間、1か月など、見直すタイミングを自分で決めて、そのときがきたら、捨てる・捨てないを改めて判断しましょう。
 

大量の不用品を捨てるときはプロに任せるとラク!

プロに任せるとラク

大量の不用品を自力で収集日に処分するのは、手間も時間も労力もかかります。一方、不用品引き取り業者に依頼すれば、分別の必要もなく、一気に全部引き取ってくれるので、とてもラクです。

ただし、依頼時には、必ず市区町村の許可を得ている業者か確認すること。無許可の業者だと、法外な金額を請求されるトラブルや、不法投棄につながる可能性があります。

また、最近は、重い荷物を店頭に持っていかなくても、自宅で引き取ってくれる買い取りサービスが増えています。本や家具などまだ使える物は、それらをうまく利用して、プチ収入を得るのも賢い手放し方です。
 

取材・文=長倉志乃、大矢詠美(ともにハルメク編集部)

※この記事は2018年5月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。

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