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人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第97回「姫路の紅葉散歩」

  • 2024.12.7

先日、紅葉を楽しむために姫路へ足を運んできました。12月に紅葉?と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、11月末でも20℃近くある暖冬ですから、紅葉の見頃も遅れているのだそう。東京の紅葉スポットも12月が見頃ですものね。そんなわけで、今回の姫路旅は、紅葉のタイミングを見計らっての訪問となりました。

まずは「好古園」へ

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ここ、「好古園」は絶景紅葉ランキングで1位を獲得したこともある、日本屈指の紅葉スポット。姫路駅から徒歩15分とアクセスが良いうえに、入館料はなんと310円。こんなに良心的な価格で美しい紅葉を堪能できるなんて、お得ですよね。

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四季折々の自然を感じながら、ゆっくりと歩いていると、心が次第に穏やかになっていきます。仕事、家事、育児と日々せわしなく過ごしているので、こういう時間は意識的に持たないといけないなぁとちょっぴり反省です。

園内にひっそりと佇むお茶室「双樹庵」

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歩き疲れたところで、園内にあるお茶室「双樹庵」でひと休み。

丁寧に点てていただいたお抹茶を口に含み、心と体を徐々にリセットしていく。忙しい日常から少しだけ離れ、心静かに過ごせる時間はとても贅沢なもの。

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お庭をのぞむ静かな空間には、落ち着いた雰囲気が漂って、何とも言えないいい気が流れていました。このお茶室は、ふらっと予約なしで入ることができたので、好古園を訪れた際にはぜひセットで。紅葉だけでなく、庭園やお屋敷、お茶室も揃っている好古園ならではの特別な魅力だと思います。

姫路といえばやはり、外せないのが姫路城

美しい白壁は白鷺城の名で親しまれ、どこから見ても圧巻の存在感を放つ「姫路城」。限られた時間の中で、効率よく楽しむために、この旅で生まれて初めて人力車に乗ることにしました。

車夫さんが軽やかに引く人力車に揺られながら、姫路城の美しい外観を見てまわる。これが想像以上に心地よくって! 足元をブランケットであたためてくれるので、冬なのに全く寒くないのも嬉しい限り。

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姫路城は正面から見るより、実は裏から見るのが美しいと伺い、記念に写真を一枚撮ってもらったのですが、ベストスポットを知り尽くしているからこそのアングル! 姫路城の歴史や周辺の情報を聞きながら一味違った視点でまわる人力車、乙なものですよ~。

姫路城のライトアップで幻想的な夜を楽しむ

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日が暮れると姫路の街は一変して夜の顔を見せてくれます。歴史的な名城がライトアップされるとその壮麗さが一層引き立ち、幻想的な雰囲気に。

期間限定で開催されていた光と音のインスタレーション

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まず、目に飛び込んできたのは色とりどりに灯る光のアート。その色合いや形状が次々と変化し、まるで生き物のように呼吸をしているかのよう。光の変化に合わせて音楽もゆったりと変わり、五感が一体となって心地よい余韻を残します。寒かったけれど、素敵だったなぁ。

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ちょうど私たちが訪れた11月末は、姫路駅から姫路城へと続く大手前通りもイルミネーションがスタートし、見所満載。多くの人で賑わっていました。姫路城と大手前通りのライトアップは感動必至ですね。

姫路の名産を味わう贅沢なひととき

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旅先で欠かせないのが、地元ならではのグルメ

姫路で訪れたのは、「天ぷら季節料理 白雲まこと」さん。こちらは発酵熟成魚の認定店であり、津本式公認技師が手がけた熟成魚を味わえる数少ないお店。カウンター席は大人の空間という言葉がぴったりで、普段の生活とは少し違う緊張感が漂います。背筋が自然と伸びる感じといいましょうか。

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この日はコース料理をいただきました。都内ではなかなかお目にかかれない、せこ蟹の前菜に新鮮な坊勢サバやイカを熟成させたお刺身が運ばれてきます。どれも臭みが一切なく、美味しい。

天ぷらの衣は極限まで薄く、上品な仕上がり。揚げたてアツアツの天ぷらをほおばるたびにムフフ、と笑みがこぼれていく♡ かなりボリュームがあるので、きっと男性でも満足するはずです。姫路を訪れるたび足を運びたくなるような、地元の名店でした。

姫路の街の奥座敷、広嶺山に佇む癒しの絶景宿

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今回ステイしたのは「セトレ ハイランドヴィラ姫路」。地上300メートルの高さから世界遺産・姫路城をはじめ、遠くには瀬戸内海の島々まで一望できる、まさに絶景宿。ホテルに向かう途中の車内でタクシー運転手さんから「あそこはお料理が美味しいって有名なんですよ~」と伺っていたので、早くもワクワク。胸が高鳴ります。

素敵な一日の始まりを告げてくれる朝食

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お夕飯も大浴場も大満足でしたが、特筆すべきは朝食

朝昼晩のなかで朝食が一番好きな私にとって、旅先の朝食は重要なポイント。播磨の厳選された食材をふんだんに使ったお料理が竹籠に丁寧に盛り付けられており、お席に着いた瞬間、歓声をあげずにはいられませんでした。炊きたてのご飯に少しづつたくさんのおかず。最高ですよね。

絶品銘菓との出会い

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そして、外せないのは地元ならではのお土産。ここでしか買えないものをタクシーの運転手さんに尋ねたところ、紹介されたのが「播磨屋本店」さんでした。

小さなおせんべい屋さんを想像していたのですが、実際に訪れてみると趣のある料亭のような入口。そこから地元の方が次々と紙袋を手に出てくるではありませんか! 正直、「そんなに?」と半信半疑だったのですが……謝らせてください。

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これは美味しい、美味しすぎる!

特に、朝日あげの甘じょっぱさはクセになりますね。こんなに美味しいものを今まで知らなかったなんて!と、心の底から後悔したほど。オンラインでも買えるようですが、もっと買いだめするべきだった……。お土産で渡した友人からも「あのおせんべい、何? 美味しすぎるんだけど」と、わざわざラインがきたくらいです。

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自分用に買ってきたものを仕事の合間にチビチビ食べては、姫路に思いを馳せています。食も見所も満載で、銘菓のように一度味わうとやみつきになってしまう。そんな場所だったんですよ、姫路って!

写真・構成/川口ゆかり

*この記事は2024年12月7日現在の情報です。

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