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水上アトラクションに乗っているような気分が味わえる『モアナと伝説の海2』など週末観るならこの3本!

  • 2024.12.7
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

【写真を見る】大切な人々を守るため、モアナは再び海へ(『モアナと伝説の海2』)

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、いま観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画「今週の☆☆☆」。今週は、海に選ばれた少女モアナの物語の続編、”意識的な食事”を描くイニシエーション・スリラー、『ワンダー 君は太陽』(17)のアナザーストーリーの、バラエティに富んだ3本。

パワフルかつエモーショナルな劇中歌の数々も必聴…『モアナと伝説の海2』(公開中)

【写真を見る】大切な人々を守るため、モアナは再び海へ(『モアナと伝説の海2』) [c] 2024 Disney. All Rights Reserved.
【写真を見る】大切な人々を守るため、モアナは再び海へ(『モアナと伝説の海2』) [c] 2024 Disney. All Rights Reserved.

海と特別な絆で結ばれた少女モアナが、世界を救う冒険に挑んだアニメーション『モアナと伝説の海』(16)待望の続編。舞台は前作から3年後。妹もでき、今や島の頼れる若きリーダーとなった19歳のモアナは、かつて人間の力に嫉妬した嵐の神が世界を引き裂いたという伝説を知り、その呪いを解くべく、再び危険に満ちた航海へと出発する。

前回の冒険では、ひとりぼっちで海へと繰り出したモアナだったが、今回は最初から旅の仲間として、歴史を知り尽くした語り部のモニ、頭脳明晰なカヌー職人のロト、クルーの食を支える農夫のケレなど、個性的な島のキャラクターたちが加わるのが大きなポイント。途中で合流する半神半人の英雄マウイとモアナの間にも、すでにどっしりとした強い絆が感じられるのが頼もしい。“人とのつながりの大切さ”が、本作にこめられたメッセージだ。大所帯になったぶん、船のサイズも大きくなり、海上のモアナたちに次から次へと押し寄せるスリルもスケールアップ。最先端のCGを駆使した海の映像表現は臨場感たっぷりで、水しぶきを浴びながら水上アトラクションに乗っているような気分が味わえる。ディズニー作品には初参加となるアビゲイル・バーロウとエミリー・ベアーの20代グラミー賞コンビが手がけたパワフルかつエモーショナルな劇中歌の数々も必聴!(映画ライター・石塚圭子)

不思議な体験を届ける一作…『クラブゼロ』(公開中)

ミア・ワシコウスカが主演を務めるイニシエーション・スリラー『クラブゼロ』 [c] COOP99, CLUB ZERO LTD., ESSENTIAL FILMS, PARISIENNE DE PRODUCTION, PALOMA PRODUCTIONS, BRITISHBROADCASTING CORPORATION, ARTE FRANCE CINÉMA 2023
ミア・ワシコウスカが主演を務めるイニシエーション・スリラー『クラブゼロ』 [c] COOP99, CLUB ZERO LTD., ESSENTIAL FILMS, PARISIENNE DE PRODUCTION, PALOMA PRODUCTIONS, BRITISHBROADCASTING CORPORATION, ARTE FRANCE CINÉMA 2023

ストーリーは、かなり怪しげ。新任教師のノヴァクが栄養学と称して生徒に教えるのは、信じがたいレベルの「少食」。洗脳と言ってもいい状況が進行していくのだが、その怪しさとは裏腹に映像は妙におしゃれ。学校の制服、ノヴァクの着る服が、レモンイエロー、パープル、ペパーミントグリーン、オレンジなどのカラフルで鮮やかな色ばかりで、何となくスタイリッシュな映画を観ている錯覚におちいっていく。そしてわれわれも「少食」の教えに感化された気分に…。そんな不思議な体験を届ける一作だ。

ノヴァクを演じるのが『アリス・イン・ワンダーランド』(10)などで知られるミア・ワシコウスカ。アリス役から変わらぬ透明感のあるピュアな彼女の持ち味が、極端な思想の教師に奇妙な説得力を与える。一人の生徒と濃密な関係になったりもするが、そこも違和感がなく、彼女のキャスティングが作品を成功に導いたと言っていい。少食によって生徒たちに開花する意外な才能はいかにも映画的(なので日常のダイエットの参考にするのは厳禁!)だが、後半はリアリティと緊迫感も増してムードも変わる。そしてエンディングの余韻は、他の映画とは一線を画す深さだ。(映画ライター・斉藤博昭)

美しくも崇高な“愛と勇気と絆”を堪能できる…『ホワイトバード はじまりのワンダー』(公開中)

『ワンダー 君は太陽』から誕生した、もう一つの物語『ホワイトバード はじまりのワンダー』 [c] 2024 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC. All Rights Reserved.
『ワンダー 君は太陽』から誕生した、もう一つの物語『ホワイトバード はじまりのワンダー』 [c] 2024 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC. All Rights Reserved.

世界を席巻した大ヒット作『ワンダー 君は太陽』(17)から、もう一つの感動の物語が誕生。前作で先天性疾患を抱える主人公オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)をいじめて退学になった少年ジュリアン(ブライス・ガイザー)はその後どうなったのか?「いじめた側の救済まで描かなければ『ワンダー』の真の世界観は完結しない」との原作者R・J・パラシオの強い決意に背中を押されて実写化された本作は、生気を失っていたジュリアンの心に大きな変化をもたらした彼の祖母サラ(ヘレン・ミレン)の衝撃の過去が、熱い涙を誘う奇蹟のヒューマンドラマだ。

ナチス占領下のフランスで、クラスメイトのジュリアン(オーランド・シュワート)の家の納屋に匿われることになったユダヤ人のサラ(アリエラ・グレイザー)。物語は、命の危険にさらされながらもサラを守りぬいたジュリアンとその両親の“気高き優しさ”を映しだしていく。理不尽な迫害におびえ、一人納屋で暮らさねばらないサラの孤独には切なくなるが、淡い恋心を確固たる想いへと昇華させていく若い2人の絆に胸が熱くなる。また、行動を制限されているサラがジュリアンとイマジネーションの翼で世界を広げていくファンタジックな映像も見どころの1つ。『プーと大人になった僕』(18)のマーク・フォスター監督の手による、美しくも崇高な“愛と勇気と絆”を堪能できる珠玉作だ。(ライター・足立美由紀)

映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて。

構成/サンクレイオ翼

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