1. トップ
  2. エンタメ
  3. 友達が何も言わず引っ越し、4年後に母親から「もう長くないの。会ってあげて」 最期に残した“魔法の言葉” 『3分間で泣ける話』

友達が何も言わず引っ越し、4年後に母親から「もう長くないの。会ってあげて」 最期に残した“魔法の言葉” 『3分間で泣ける話』

  • 2024.12.7
【写真・画像】友達が何も言わず引っ越し、4年後に母親から「小児がんでもう長くないの。会ってあげて」 最期に残した“魔法の言葉” 『3分間で泣ける話』 1枚目
ABEMA TIMES

テレビ朝日「バラバラマンスリー」の水曜枠『3分間で泣ける話』が4日深夜に放送され、何も言わずに引っ越した友達が隠していた、友情のエピソードが紹介された。

【映像】浪川&内田の朗読、スタジオは涙

実話に基づく3分間の感動エピソードを豪華声優陣が朗読する同番組。MCは藤井隆、語り手は浪川大輔、内田真礼が務め、“涙もろいゲスト”として注目の若手女優・富田望生が登場した。

■『魔法使いと勇者』(語り手:浪川大輔、内田真礼)

【写真・画像】友達が何も言わず引っ越し、4年後に母親から「小児がんでもう長くないの。会ってあげて」 最期に残した“魔法の言葉” 『3分間で泣ける話』 2枚目
ABEMA TIMES

僕の名前はタハラユウト。僕は小3の頃、友達のマサヤとよくお芝居ごっこで遊んだ。決まって僕は勇者の役、マサヤは魔法使いの役。

そんなある日、彼はいつもと違う手品を見せた。

「ユウト、目を閉じて。今からすごい魔法をかけてあげる。いいよって言うまで開けないでね」

僕は目を閉じた。だが、いつまでたっても「いいよ」と聞こえてこない。そして、目を開けた時、マサヤはいなかった。次の日、マサヤが引っ越したと学校で聞いた。

4年後、電話がかかってきた。マサヤのお母さんからだった。

「急にごめんなさい。あの子、もう長くないの。小児がんで。お願い、会ってあげて」

聞けば、がんを患ったのは4年前。僕は病院に急いだ。魔法使いは病室で、呼吸器を使って息をしていた。

「マサヤ! なんで教えてくれなかったんだ。その病気も、入院のために引っ越すってことも」
『君にこんな顔させたくなかったから』
「バカ! 魔法で病気なんか治せ! 死んだら絶交するぞ」
『ユウトくん。君はこれからも大好きなお芝居でたくさんの人を笑顔にして、本当の勇者になってほしいよ』

それが魔法使いから聞けた最期の言葉だった。

時が流れ、大人になった僕は俳優をやっている。僕に残るマサヤの記憶がいつでも僕を泣かせて、怒らせ、笑わせてくれる。あいつの魔法は永遠に解けない。

元記事で読む
の記事をもっとみる