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顔が好みでも恋愛対象外に。香りに敏感で、香りに振り回されるわたし

  • 2024.12.7

わたしは匂いに敏感な方である。どれくらい敏感かと言うと、職場の上司と同じ柔軟剤の人が電車にいるだけで、同じ沿線ではない上司がまさか近くにいるのではないか、と不安になるくらい、敏感なのである。

◎ ◎

また、香りの好き嫌いもハッキリしている。百貨店の化粧品売り場のなんというか粉っぽい匂いや、ギンギンするウッディ系の香りは苦手である。逆にフローラル系やフルーツ系などの甘い"ザ・女の子らしい香り"が好きだ。最近、職場の先輩がウッディ系の香水をつけている。極力、その先輩とお手洗いに行くタイミングをズラしたり、自分からは話しかけないようするくらい、こういうニガイ香りが苦手なのである。

このくらい匂いに敏感だと、その人がつけている香水は、その人自身の好き嫌いにも関わってくる。初対面の男性で顔が自分のタイプであったり、内面がどれだけ魅力的な人であったとしても、柔軟剤や香水がわたしの苦手な香りであったら、もうその時点で恋愛対象から外れてしまう。

Instagramやマッチングアプリのプロフィール写真に香水の写真を載せているくらい、香水にこだわりのある男性も多い。そういった男性であれば、ウッディ系からいきなりフローラル系に香水を変えてくれるとは思えない。そのため、彼氏の条件に顔などの外見や内面の優しさに加えて、匂いという項目も、わたしの中にはある。これはわたしの偏見で、大きな声では言えなくて、だれにも今まで言っていないことなので、ここで消化しておきたい。

わたしの分析では、香水のこだわりがある男性で、高級な香水の大きな瓶の写真をInstagramやマッチングアプリに載せている方は、クセが強かったり、自分のことが好きすぎるナルシストが多いと思っている。香りという細部にまでこだわっているということは良いことだと、頭では理解しているのだが(汗)。

◎ ◎

わたしの元カレはペアーの香りやホワイトフローラル系の香りが好きだったらしいが、ブランドを聞いてもいつも、ちゃんと教えてはくれず、はぐらかされてしまった。ある年のホワイトデーに某香水メーカーのヘアミストをもらった。おそらく同じ香りのボディミストやオードパルファムなどを、元カレも使っていたのだろう。もちろん、デートの日はそのヘアミストを必ずつけていた。なんとなく、元カレと同じ香りが自分の髪の毛から薫ってきた。付き合っているときは、ヘアミストをかけると元カレを近くに感じることが出来て良かったのだが、別れてからは、その香りを身にまとっていることで、なんとなくイライラしてしまったり、元カレとの嫌な思い出がよみがえってきたりしてしまうようになってしまった……。

それからは、誰から、なぜもらったかという理由は告げず、家族にそのヘアミストを譲ることにした。わたしくらい香りに敏感であると、ここまで香りに振り回されてしまうのだなと日々、痛感してしまうのである。

■白百合のプロフィール
自己肯定感高めだけれど繊細。進学校とコロナに奪われた青春を取り戻し中。趣味はカフェ開拓と読書。

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