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【博多区】開廊記念『清寂のかたち』BASE GALLERY HAKATA

  • 2024.12.7

皆さん、こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のkurinaです。今回は2024年11月8日(金)に福岡市博多区のグラムビル御供所町にオープンした「BASE GALLERY HAKATA」をご紹介します。 「大博通り」沿い、西鉄バス「奥の堂」バス停から徒歩1分、石畳風の「奥の堂通り」を聖福寺に向かって歩みを進めると、ひと際白がきわ立つ建物を左側に見ることができます。 この真白の建物はこちらもオープンしたばかりの茶房「SABOE HAKATA」なのですが、その茶房のすぐ横に人ひとりが通れるくらいの石畳様の通路があります(まるで猫の散歩道みたいでした)。 その道を進んでいくと透明なガラス越しにアートの世界が広がっているのです。なんだか異空間に来たような気がしてワクワクしてしまうのは、私だけでしょうか?(^^♪

出典:リビングふくおか・北九州Web
出典:リビングふくおか・北九州Web

様々な角度から切り取られた「清寂」

今回「BASE GALLERY HAKATA」のオープニングにあたり、開廊記念展として『清寂のかたち』(~2025年2月11日(火)まで)が開催されています。わたくし実は高島野十郎の果物を描いた絵が好きで、その高島野十郎の「葡萄とリンゴ」の絵があると伺い堪らず今回の取材に手をあげたのですが、取材をすることが出来て良かったなぁ~と本当に思ったのでした。高島野十郎の絵はもちろんのこと「清寂」のテーマのもとに揃えられた作品達がどこか感傷的な気持ちを沸き起こさせ、そのまま作品の静かな世界にいざなわれたのでした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ギャラリーオーナー大西さんによると、茶道においての「清寂」とは音の静けさや佇まいの美しさを表現しているそうです。なぜここで茶道という言葉が出てくるのかというと、それは「BASE GALLERY HAKATA」に隣接している聖福寺に大きく関係しているのですが・・・

今回の開廊記念展『清寂のかたち』では刻々と移り行く時の中で不同な(同じものがひとつもない)「清寂」を様々な角度から切り取った作品が取り揃えられています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

特に印象的だったのは、画家本人が森の中に長時間佇み刻々と移り行く「清寂」を写し取って表現した「Repeated Trees12」(作:浮須恵)でしょうか。もちろん、高島野十郎の作品も堪能させていただきましたよ!

出典:リビングふくおか・北九州Web

一体としての芸術!

「BASE GALLERY HAKATA」は御供所町(博多旧市街)にあります。私はこのあたりにくるのは初めてだったのですが、博多の中心部を通る「大博通り」沿いのバス停でバスを降り「奥の堂通り」に一歩足を進めたところで、ここが博多の中心街であることを忘れてしまいそうになりました。正面に聖福寺が顕現しあまりの静けさとこの場所が持つなんともいえない空気感を肌で感じて、本当に不思議な面持ちになりました。古いものと新しいものとのちょうど境目のような場所で、ほんとうに独特な雰囲気がある町です。

ちなみにオーナー大西さんによると、山笠の際には「大博通り」から「奥の堂通り」に入る入口に結界を張るための笹竹がたてられるそうです。そのせいでしょうか?なんだか清々しい気持ちになったのは・・・ この地を訪れてみるときっと皆さんも何かしら感じるものがあるのではないでしょうか?(^^♪

出典:リビングふくおか・北九州Web

今回の開廊記念展『清寂のかたち』はまさに隣接する聖福寺をはじめとしたこの辺り一体の持つ空気感や雰囲気と、ギャラリーの作品が一体となって一つのアート作品が形作られているかのようでした(少なくとも私にはそう感じました)。聖福寺を散策した後にギャラリーを訪れたので余計にそう感じたのかもしれませんが・・・

ここで聖福寺について少しお話させていただきますと、聖福寺で住職を務めた栄西(ようさい)禅師は中国(南宋)よりお茶の種子を請来(しょうらい)し日本におけるお茶の普及全般に貢献し、後に茶祖と称されることになります。日本に初めて持ち帰った茶樹が聖福寺には佇んでいるそうです。
(詳細は聖福寺HPをご覧ください。http://shofukuji.or.jp/wp/
お茶(茶道)ととても縁が深く、それが今回の開廊記念展『清寂のかたち』の「清寂」が茶道における「清寂」を意図していることに繋がっています。

芸術(アート)と一言でいってもそれだけで完結するのではなく、周りの環境や雰囲気なども包含して形作られるものなんですね!この地と共に彩られていくギャラリーなんだなぁ~と素人ながらに感じたのでした(^^♪

出典:リビングふくおか・北九州Web

オーナーの大西さんも「御供所の町を散策する傍ら静けさを味わいに来てください!」と仰っていました。 取材日は12月2日だったのですが聖福寺の紅葉がちょうど色づき始めているところでしたので、紅葉狩りがまだの方は急げばまだ間に合いますよ!とても静かな場所でゆっくりと紅葉を楽しめます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

オーナー大西量明さん

今回「BASE GALLERY HAKATA」を訪れて感じたことは、非日常への没入感でした。日常からふと引き離され心がリセットされるんです。忙しなく過ぎていく日常のなかで、少しでもこういう時間を持つことって重要だなぁと改めて思います。デジタルに少々疲弊気味の方にもとってもおススメですよ!リフレッシュできること間違いなしです。 ギャラリーというととても敷居高く感じてしまいそうですが、御供所町の街並みの一つとして聖福寺など周辺散策をしながら絵や写真を楽しむという気軽さで訪れてもいいのでは?と思います(^^♪ ちなみに入場料は無料です!

皆さんも、ひととき日常から離れて非日常に没入してみませんか?? 次回は「BASE GALLERY HAKATA」と回廊で繋がっているこちらも新規オープンの茶房「SABOE HAKATA」をご紹介したいと思います!!

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