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【スイスのクリスマス】 街中のイルミネーションにうっとり! チューリヒで出合った、一年で最も美しい景色

  • 2024.12.7

空から降る星が告げるクリスマスの訪れ

寒くて、鬱々としたヨーロッパの冬。長い冬の始まりに人々が楽しみにしているのが、クリスマスです。
クリスマス・マーケットといえばドイツやオーストリアが有名ですが、スイスでも「アドベント」と呼ばれるクリスマス前の4週間、多くの街でその土地に根づいたイベントやマーケットが開催されます。中でもスイスの玄関口とされる首都・チューリヒは街全体がイルミネーションで彩られ、幻想的なムードに包まれます。
 
特徴的なのはチューリヒ中央駅前の大通り、バーンホフシュトラッセ恒例のイルミネーション。夜空に浮かぶ「ルーシー」と呼ばれるこの飾りは、ビートルズの楽曲『Lucy inthesky with diamonds』に由来しているそう。まるで空から星が降ってきているような輝きと共に、人々はクリスマスの訪れを実感するのだとか。
 
そんなチューリヒを舞台に、素敵なクリスマスの景色をお届けします。

飾りはかわいい子どもたち 歌うクリスマスツリー

チューリヒ駅前の通りを抜けてしばらく歩くと、子どもたちの歌声が聴こえてきます。ヴェルトミューレ広場で行われる、「シンギング・クリスマスツリー」です。
大きなクリスマスツリーに、おそろいの赤の帽子とマフラーを身につけた子どもたちが並び、クリスマスキャロルを披露。ツリーの前には子どもたちを見守る家族や曲を聴きに来た人たちが大勢集まります。
 
一方、広場では歌をBGMに、この時季おなじみのグリューワインと呼ばれるホット・カクテルを飲んだり、カルーセルで遊んだり。2023年で25周年を迎えたシンギング・クリスマスツリー。今年も心温まる歌声が人々の幸せを祈ります。

広場で遊ぶ小さい子どもたち。

The Singing Christmas Tree und Wiehnachtsmärt
住所:Werdmühlepl, 8001 Zürich
https://www.singingchristmastree.ch/

サンタさんに会える特別な赤いトラム

この時季、クリスマスを楽しみにしている子どもたちが特に心待ちにしているのは、4歳から9歳までの子どもだけが乗ることができる「メルリトラム」。
一日数本、集合場所となっているベルビューを出発し、20分ほど市内を周ります。メルリトラムがスタートしたのは1958年。それから長きにわたり、クリスマスで賑わう市内を子供たちの夢を乗せて走ってきました。
 
運転手を務めるのは“サミクラウス”(スイスのサンタクロース)で、トラム内では天使が子どもたちに絵本を読み聞かせたり、みんなで歌を歌ったりして過ごすのだとか。メルヘンなトラムやサンタさんを見るだけで、子どもだけでなく、大人も温かい気持ちになれます。

乗降場のベルビュー広場では付き添いの大人たちがカメラを手に待ち構えている。外で見守る大人たちに手を振る子どもたちの顔にも笑みがあふれる。

Jelmoli Märlitram
メルリトラムは、主催するデパート「Jelmoli」の閉業に伴い、2024年が最後の運行になります。  

住所:Bellevue, 8001 Zürich
運行期間:2024年11月22日~12月24日(11月24日、12月15日運休)
月曜~金曜:午後1時25分~
土曜~曜日:午後0時10分~  

https://www.jelmoli.ch/maerlitram

photograph:Miho Kakuta cooperation:Zürich Tourismus、Jungfraubahnen Management AG、Grindelwald Tourismus
 
リンネル2025年1月号
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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