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畑芽育主演で実写映画化! いきなりできた4人の弟たち。彼らの尊さに悶絶必至のラブコメディ『うちの弟どもがすみません』

  • 2024.12.6
ダ・ヴィンチWeb
『うちの弟どもがすみません』(オザキアキラ/集英社)

私にもこんな弟たちがいたらいいのに……。

そう思わずにはいられなくなる胸キュンファミリーラブコメディ『うちの弟どもがすみません』(オザキアキラ/集英社)、通称「うち弟(うちおと)」。累計発行部数250万部突破の本作は、母親の再婚を機に始まった義理の弟たちとの同居生活に奮闘する女子高校生の姿を描く少女漫画だ。そしてこのたび、畑芽育とHiHi Jetsの作間龍斗、美 少年の那須雄登、少年忍者の織山尚大、ジュニアの内田煌音が出演する実写映画が、2024年12月6日(金)より全国で公開される。

豪華俳優陣はどんな演技を見せてくれるのだろうか。これからさらに話題を呼ぶこと間違いなしの映画公開に合わせてチェックしておきたいのが、やはり原作漫画だ。「この作品でしか摂取できない栄養がある」と言っても過言ではない至高のラブコメを、まだ読んだことがないなんてこれほどもったいないことはない! ああ、この世界には「弟」という名の栄養成分があったのだな……。

主人公の糸は、高校2年生になる直前の春休みに母親の再婚で引っ越しすることに。父、母、自分の3人で普通の家族になることを夢見ていた彼女が対面したのは、超イケメンだけどクセ強な4人の弟たち。天然な性格の糸の母親は、新しい父に4人の連れ子がいて、糸に4人の弟ができることを黙っていたのだ。さらには父の転勤が決まり、姉弟5人での新生活がスタートする。突然できた弟たちに戸惑いつつも、新しい家族と仲良くなろうと糸は世話好き長女モードを炸裂させる。料理や掃除を頑張り、常に冷静な次男・洛や、人懐っこい四男・類に助けられながら彼らとは打ち解けていくが、糸と誕生日が1日違いの同い年で何だかいつも不機嫌な長男・源と、部屋にこもって出てこない中学生の三男・柊との仲は一筋縄ではいきそうもなくーー?

「突然始まった義理のきょうだいとの同居生活」というのは、少女漫画の定番シチュエーションの一つかもしれない。だが、きょうだいになったのがイケメンばかり、弟ばかり4人という設定は前代未聞ではないだろうか。そして一生懸命家族のために奮闘する新米長女・糸とそんな彼女を姉として慕っていく弟たちの姿は尊いにもほどがある。本作は王道少女漫画らしいラブロマンスを描きながらも、他人同士が家族になっていくさまを笑いあり、涙ありで描いているので、どんどん続きが気になってしまう。

特に、長男・源の姿にはときめかずにはいられない。ぶっきらぼうに見える彼は、実は家族想い。突然姉になった糸が自分たちに世話を焼き出したことに不機嫌だったのは、糸が憎いからではなく「家事をさせるために家族になったわけじゃないから」だ。今まで長男として弟たちの面倒を見てきた源だって、糸と同じように家族のために料理をふるまいたいと思っていたし、きょうだいみんなで出かけたいと思っていたのだ。「俺ら お前に守られるほど弱くねーし」「頼りたいお姉ちゃんより一緒にいたいお姉ちゃんでいいんだけど」。そんな台詞を口にする源の不器用な優しさに気づいた糸は、いつしか彼にトクベツな感情を抱き始めて……。

源の“無自覚イケメン”ぶりは、本当に罪深い。次第に弟たちと同じように糸に接し始めると、その距離感はバグっていて、もはやゼロ距離。そんな源に糸が翻弄されるのと同時に、見ている私たちも悶絶させられてしまう。源も糸も、長男として、長女として、家族を引っ張っていきたいと考えている似た者同士。惹かれ合わないわけがないが、「家族」という関係が大切だからこそ素直になれない。源への恋心を自覚してしまった糸は、その関係を崩さないよう自分の気持ちは秘めておこうと決意するが、次男・洛にあっさり見抜かれる。それに、三男・柊も糸のことが気になり始め……。この家族は一体どうなるのか?

文化祭や修学旅行、体育祭。学校やアルバイト先に現れる恋のライバル。近づいたり離れたりを繰り返す糸と源の距離がもどかしい。気づいたらそばにいるのが当たり前になっていて、いないと寂しくて。ケンカばかりだけど、本当は互いを思い合っている。そんなふたりの恋模様と、それを見守る弟たちの姿を見ていると糸のことが羨ましくなる。ああ、恋っていいなぁ、家族っていいなぁ、と。映画化に合わせて、あなたも「うち弟」ならではの心の栄養補給と胸キュンを、コミックでも味わってみては?

文=アサトーミナミ

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