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星野真里&加藤ローサ、“親子愛”描く作品でW主演「子どもを通して気付くことは多い」

  • 2024.12.6
「きみの継ぐ香りは」でW主演を務める星野真里と加藤ローサ(写真右から) 撮影:森井夏月
「きみの継ぐ香りは」でW主演を務める星野真里と加藤ローサ(写真右から) 撮影:森井夏月

【写真】仲良し!見つめ合って笑顔で話す星野真里と加藤ローサ

星野真里と加藤ローサがW主演を務めるドラマ「きみの継ぐ香りは」(毎週金曜夜9:25-9:54、TOKYO MX)が、11月8日より放送中。共に10年以上ぶりに地上波連続ドラマで主演を務めるとあって「私でいいんですか?と思いました」(星野)、「(役柄を聞いて)私に演じられるかなという不安はありました」(加藤)という2人にインタビューを行い、役作りから作品のテーマである“香り”について、親子愛にちなんで自身の子どもとのエピソードなどを語ってもらった。

ドラマ「きみの継ぐ香りは」

同作は小川まるにの同名コミックを原作に、“香り”によって親子2世代で紡がれていく初恋と家族愛を描いたヒューマンドラマ。星野演じる桜は、「大好きな萌音(加藤)が自分の知らない男と結婚した」そんな人生最悪の日に最高の宝物を授かる。そして18年後、“宝物”の息子・透輝(今井柊斗)が高校生に。ある日、透輝が連れて来た彼女・叶(滝澤エリカ)は桜が大好きだった萌音の娘で、2人の思い出の香りをまとっていた。

星野真里と加藤ローサ(写真右から) 撮影:森井夏月
星野真里と加藤ローサ(写真右から) 撮影:森井夏月

星野、加藤それぞれのW主演の役作り

――ご自身が演じるキャラクターの印象をお聞かせください。

星野:桜は自分の大切なものを見極める力があって、本当に大切だと思ったものをしっかり両手でつなぎとめる人。本当に大切なものが何かを分かっていて大切にできて、潔くて格好いいなと思いました。

加藤:萌音は平和主義で今ある大切なものを守っていきたいという人。ちょっと能天気なところもあるけど、でも明るくてとてもかわいらしい人ですね。

――キャラクターと似ているなと思ったところはありますか?

加藤:桜の気持ちに気付いているけど、気付いていないふりをして(桜との)楽しい時間が続けばいいと思っているところは似ているかな。葛藤があっても相手を傷つけることや人が嫌な思いをするくらいなら、気付かないふりをしてその場をやり過ごすというところとか。もし友達が自分のことを好きなのかもしれないってなったら、私も萌音のように気付かないふりをすると思います。

星野:私は桜をすてきだな、すごいなという尊敬から入っているのですが、しいて言えばあれこれ一人で考えて一人で結論を出してしまうところは似ているかもしれませんね(笑)。

星野真里と加藤ローサ(写真右から) 撮影:森井夏月
星野真里と加藤ローサ(写真右から) 撮影:森井夏月

20年ぶりに役作りでロングヘアーに「でも家族には不評でした(笑)」(加藤)

――役作りで意識されたことはありますか?

星野:原作で気持ちの流れが丁寧に描かれていたし、加藤さんが萌音を演じると聞いてイメージがわいたのですんなりできました。それに息子・透輝役の今井くんが吸い込まれるような透明感があって(笑)。でも変にかしこまらずに話してくれたので、本当の親子みたいな会話ができました。武田(航平)さんとは何度か共演していたので、2人で話すシーンの空気感とか心地が良かったです。

加藤:私は役作りで20年ぶりくらいにエクステを着けて、髪が長いのが新鮮で女性らしさが出ていたかなと思いました。でも家族にはめちゃくちゃ不評でした(笑)。

――今作は「香り」が一つのテーマになっていると思いますが、香りで思い出すこと、人などはありますか?

加藤:上京したての頃にスタイリストさんから「ローサ」という名前のアロマをプレゼントしていただいて。その香りをかぐと、当時のこと、住んでいた家などを思い出します。そのアロマは大切で使えなくて、今でも大事に持っています。

星野:元々シナモンの香りが好きで、寒くなると街でもジンジャーブレッドのお菓子や紅茶などを目にすることが多くなると思いますが、それがすごく好きです。その香りをかぐと全身に幸せが巡るというか、香りにこんな力があるんだなって思います。

星野真里と加藤ローサ(写真右から) 撮影:森井夏月
星野真里と加藤ローサ(写真右から) 撮影:森井夏月

実際に母になった星野・加藤が共感する“親子愛”の物語に注目

――桜と萌音が再会したことはいわば運命ともいえますが、お二人にとって運命といえるエピソードはありますか?

加藤:アン ミカさん風に言うと全てが奇跡なんですよね(笑)。

星野:娘の出産予定日が私と同じ誕生日だったのでこれは運命だと思ったのですが、数日ズレました。娘に障害(指定難病の『先天性ミオパチー』)があり、いろいろ勉強していたら私が生まれた1981年は(国際連合が指定した)国際障害者年という年だと知って、背中を押されたような気がしました。

加藤:日々の出来事を「運命」だと思えることや、「これは素晴らしいことだ」って思えることが大事ですよね。

――今作は親子愛、家族愛について描かれていますが、自身とお子さんと似ていると感じるところはありますか?

星野:人見知りするところと最初にじーっと回りを観察しているところが似ています(笑)。

加藤:長男の人との関わり方が私とすごく似ていて、見ていると笑ってしまいます(笑)。一人なんです。親しい人もいるし、大体の人とうまくコミュニケーションも取れるんです、でも一人ぼっちなんです。私は一人っ子だからそうだと思っていたんですけど、長男を見て私と同じだなって思いました。一人っ子だからではないんだなって、子どもを通して気付きました。

星野:子どもを通して気付くことは多いですよね。自分と同じような言い方をしていたりして、えっデジャヴ?みたいな(笑)。

加藤:そうそう!

――最後に本作で特に注目してほしいポイントを教えてください。

星野:作品のテーマに“香り”があるので、その香りを映像でどう表現するのか試行錯誤だったのですが、風と映像をうまく使って、きっとうまく表現されていると思います。叶ちゃんとの出会いのシーンや萌音との再会のシーンなど、皆さんにも香りが伝わるといいなと思っています!

加藤:これから最終回に向けて急展開していくのでお見逃しなく……以上です!(笑)

「きみの継ぐ香りは」第5話より (C) 小川まるに/シーモアコミックス (C) TOKYO MX
「きみの継ぐ香りは」第5話より (C) 小川まるに/シーモアコミックス (C) TOKYO MX

12月6日(金)放送・第5話あらすじ

萌音(加藤)の家が主催するバーベキューパーティーに誘われた桜(星野)は、一瞬、参加を躊躇してしまった。萌音の夫・星井博彦(池田良)とは萌音の結婚式できちんとあいさつもできておらず、再会がばつが悪かったのだ。しかし、いざパーティーに参加してみると、桜には当時とは違う感覚が芽生えていることが分かり、安堵(あいさつ)するのだった。

一方で透輝(今井)はパーティーの最中に叶(瀧澤)から何気なく言われた言葉「透輝くん、どことなくパパに似ているね」に違和感を覚える。その夜、楽しい一時を終えた萌音は、ひとり大学時代の桜との日々を振り返っていた。これまでしてきたことを自戒しながら…。

◆取材・文:NAGACO/撮影:森井夏月

ヘアメイク:佐々木篤(星野)、三宅茜(加藤)

スタイリスト:ヨシノ(星野)、浜木沙友里(加藤)

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