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【神崎恵】男子3人の母、大変だけど楽しい「子育て」の極意3か条!【酸いも甘いもオンナの醍醐味】

  • 2024.12.6

可憐な佇まいの奥に、強くてしなやかな自分軸を持った美容家・神崎 恵さん。その生き方や考え方を同世代とシェアする連載「神崎 恵の酸いも甘いもオンナの醍醐味」がウェブに登場! 今回は、神崎さんの子育ての考え方。


大変で楽しい、子育ての極意

【24歳、20歳、9歳、3人の子を育てている】

「反抗期はなかったんですか」「思春期の接し方は?」「子育ての極意を教えてください」 よく、こういう質問をいただきます。 さらには、「神崎さんって、子育て上手ですよね」という声も。2度の離婚を経験し、男の子ばかり3人育てている親としては、とてもありがたいお言葉なのですが、現実はもう、ただただ必死に前へ向かって進んできた、という感じです。
今、長男24歳、次男20歳、三男9歳。長男はファッションの道へ、次男は理系の大学へ。三男は育ち盛りの小学生。ときどき、「みんなちゃんと育っていてすごいです」などと褒められたりするけれど、いやいやいや。子育てなんて、見えている部分はごくごく一部。そりゃあ、いろいろあるものです(笑)。

【子育てで意識していること3つ】

偉そうなことはいえませんが、私の子育ての極意は、1:あらん限りの愛情表現、2:親といえども距離を保つ、3:後ろで手を組んで見守る、ということでしょうか。
1の愛情表現については、たとえばPTAの役員やボランティアは率先してやってきました。間接的かもしれませんが、「私はあなたたちに関わりたい」という想いが少しでも子どもたちに伝わってくれればと。それに、私自身も親御さんや学校との素敵な絆ができました。それから、料理。仕事で遅くなる長男、学校やバイト後の次男、夕方過ぎにはお腹をすかせる3男。一緒に食卓を囲めないときは、それぞれにその都度、ごはんを作ります。温かいものを食べてほしいし、お互いに向き合える貴重な時間でもあるから。

[子育てのヒントをもらう愛読書]

「友人からすすめられて読んだ本には、ハッとさせられる言葉が詰まっています。“愛”とはいろいろな形があると思いますが、親から子への“愛”と、私が解釈して読み進めた部分があり、深く納得した1冊です」(神崎さん)
『愛するということ』エーリッヒ・フロム[著]/鈴木 晶[訳]1430円(紀伊國屋書店)

【反抗期もそれなりに、でも距離感を詰めすぎずに】

2の距離感とも関係しますが、食事のときは、料理を出したら少し離れたところに座って、話しかけてきたら返す程度。本当は話しかけたいのをぐっとこらえて(笑)、「おかわり、いる?」くらいにとどめる。でも、横目でこっそりと、日々の食べっぷりを見ていると、だいたいわかるんですよ。今日はイヤなことがあったのかなとか、機嫌がいいぞ、とか。 反抗期はそれなりにありました。だから、うっとうしそうだなと感じる時期は、逆に健全なことだと思って、距離を詰めないようにしました。「勉強しなさい」も、一度も言ったことがありません。自分で人生を考え、選び、その選択に自信と責任をもってほしいから。 ただ、何かあったら絶対に守る。何があってもあなたたちの味方だよ!という想いは、言葉にはしないけれど、ずっと表現し続けているつもりです。いつ何時でも駆けつける準備はできている。だから安心して、思い切り冒険して、失敗もしておいで。 3、手は出さないけど(後ろで手を組んで)見守る。そんな母さんのそんな愛情(重たい圧? 笑)を浴びながら、息子たちなりに育ってくれているように思います。 子育てに正解はないし、親だって完璧じゃない。
皆さんの子育ての極意も、いつか聞いてみたいなぁ。

[子どもからのメッセージを入れたアクセサリー]

「密に過ごす幼少期から、後ろに手を組んで見守る青年期まで、本当に一瞬で過ぎ去っていく子育ての時間。その思い出はかけがえのないものだから、いつまでも大切にしたいと思っています。息子3人からのメッセージを刻印したティファニーのロケットは一生の宝物」(神崎さん)

[子どもと過ごす時間はきちんと作る]

「毎年休みを取って、子どもたちと旅行へ出かけます。また、今日は長男、明後日は次男といった具合に個々で出かけることも。思い出を形に残して、見直す時間も楽しいひとときです」(神崎さん)
写真上:今年の夏は三男とハワイへ。毎日プール三昧でした。 写真下:息子たちへ残すレシピノートも4冊目に。息子たちの好物やわが家の味を記して。

【神崎恵さん】

ジャケット5万5000円(マカフィー/トゥモローランド) シャツ4万700円(マディソンブルー) デニムパンツ3万9600円(サードマガジン) ピアス1万3200円(ワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン) バッグ18万2600円(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京) パンプス5万9400円(AKIRANAKA/ハルミ ショールーム)

かんざき・めぐみ。1975年生まれ。美容家。最新刊『神崎恵のおうちごはん—さあ、なに食べる?』(扶桑社)、『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)が人気、ほか著書多数。多くの女性誌で連載を執筆。3人の息子を持つ母。


撮影=菊地 史〈impress+〉 スタイリング=石関靖子 ヘア=shuco〈サード〉 インタビュー=田中美保 ※GLOW2024年12月号より。

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