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大量閉店した【幸楽苑】、限定販売の「特別らーめん」食べたら驚いた! 餃子もドンピシャ

  • 2024.12.5
大量閉店した【幸楽苑】、限定販売の「特別らーめん」食べたら驚いた! 餃子もドンピシャの画像1
幸楽苑の看板(写真:サイゾーウーマン)

かつては290円ラーメンで知られたチェーン「幸楽苑」。近年苦境に立たされ続けていた同チェーンですが、直近の連結決算では営業利益が前期比18.2倍と健闘し、復調の兆しを見せています。そんな「幸楽苑」がブラックフライデーとなる29日、および翌日の30日に限定販売していた特別メニューを、グルメライターが実食し、レビューしました。

目次

・【幸楽苑】とは? 大量閉店から黒字化!
・2日間限定メニューとは?
・限定商品「ブラックらーめん」実食!
・カレーライスと餃子を実食! 餃子がうまい!
・今後に期待したくなる味わい

【幸楽苑】とは? 大量閉店から黒字化!

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(写真:サイゾーウーマン)

ラーメンチェーン大手の「幸楽苑」。かつては税抜き価格290円という低価格で「中華そば」を提供し、“290円ラーメンの店”として一世を風靡したチェーンです。

しかし、2015年5月に同商品の販売を終了。500円オーバーの商品をメインとする方向転換を行うと、2016年3月期の決算では営業利益が前期比7.7%増の8憶7400万円と上向いたものの、翌17年の決算では前期比83.1%減の1億4700万円に減少。翌年には赤字に転落するなど、苦境に立たされることとなりました。

その後、19年には経営刷新による黒字転換を果たしましたが、21年から再び営業利益が3期連続で赤字になるなど苦戦。大量閉店をしていることがニュースサイトで伝えらえることになりました。

しかし、24年3月期決算で3300万の黒字に転換。今年5月発表の25年3月期決算では、前期比18.2倍となる6億円の営業利益が見込まれるなど、復調の兆しを見せています。

【幸楽苑】2日間限定メニュー「ブラックらーめん」とは?

そんな「幸楽苑」が、先月の29日、及び30日限定で、感謝祭の翌日となるブラックフライデーを記念する限定商品を販売しました。ラーメンチェーンがこの日に絡んだイベントを行うのはなかなかミスマッチのようにも思えます。

そんな「幸楽苑」の限定商品に興味を惹かれた筆者は、店舗を訪れて実食し、その実力を確かめてみることにしました。

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店内のタブレットPCに表示されていた「ブラックらーめん」メニュー3種類(写真:サイゾーウーマン)

そのメニューとは、「ブラックらーめん」。「ブラックフライデーだからブラックらーめん……? 安直なネーミングじゃない?」と最初は思いましたが、調べてみると「幸楽苑」の本社は福島県郡山市にあり、同市のご当地ラーメンである「郡山ブラック」をモチーフとしたラーメンであるとのことでした。

筆者はこの「郡山ブラック」について、10月3日に放送された「秘密のケンミンSHOW極」(日本テレビ系)で紹介されているのを視聴してから、いつか現地で食べてみたいと思っていたため、テンションが一気にMAX。

さっそく店舗を訪れると、「ブラックらーめん」「ブラック素らーめん カレーセット」「ブラック素らーめん ギョーザライスセット」(いずれも500円、税込み/以下同)と、3つのメニューが販売されていました。

かつての290円ラーメンにこそ及ばないものの、物価高の昨今としてはかなり良心的な価格のように思えます。今回は全てのメニューを頼むと「ブラック素らーめん」が被ってしまうため、「ブラックらーめん」「ブラック素らーめん カレーセット」に加え、単品で「餃子」(280円)をオーダー。これらの実食を行うこととしました。

【幸楽苑】限定商品「ブラックらーめん」実食!

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今回頼んだ「ブラックらーめん」「ブラック素らーめん カレーセット」「餃子」(写真:サイゾーウーマン)

オーダーから15分ほどで全てのメニューが到着。まずは「ブラックらーめん」から実食していきます。

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「ブラックらーめん」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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「ブラックらーめん」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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スープは名前の通りかなり黒いものの、マイルドな味わいで好印象(写真:サイゾーウーマン)
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チャーシューは少しパサつき感があるものの、しっかりと味が沁みており及第点(写真:サイゾーウーマン)
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麺は少し柔らかめのモチモチ食感(写真:サイゾーウーマン)

見た目こそかなりパンチのきいた味わいに見える「ブラックらーめん」ですが、その実態はかなりマイルド。

塩気がちょうどよく、魚介系の出汁を感じるスープに、柔らかめながらももちもちとした食感の麺、若干パサつきが気になるものの、値段を考えれば十分合格点のチャーシューが一つにまとまり、さっぱり系のおいしい一杯となっています。

ブラック系ラーメンの代表格として知られる「富山ブラック」よりも味付けがマイルドなことで知られる「郡山ブラック」ですが、こんなにさっぱり系なのか……と驚いてしまいました。

もちろん、この「ブラックらーめん」はあくまでも「郡山ブラック」をモチーフにしたものであるとのことなので、実物はまた違うのかも知れませんが、機会があればぜひ本物を食べてみたいな、と思わせるだけのおいしさがあったことは確かです。

調味料は酢、白胡椒が◎

続いては「ブラック素らーめん」。こちらは「ブラックらーめん」からチャーシューを抜いたものですので、味についてはほぼ同じです。せっかくなので、卓上調味料と「ブラック素らーめん」の相性を確かめてみることにしました。

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「幸楽苑」の卓上調味料。しょうゆ、酢、ラー油、白胡椒がありました(写真:サイゾーウーマン)
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「ブラック素らーめん」としょうゆ(写真:サイゾーウーマン)
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「ブラック素らーめん」と酢(写真:サイゾーウーマン)
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「ブラック素らーめん」とラー油(写真:サイゾーウーマン)
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「ブラック素らーめん」と白胡椒(写真:サイゾーウーマン)

まず、しょうゆは塩気に足されることで、パンチが強い尖った味わいになります。個人的にはそのままのほうがまろやかで好きですが、濃口が好きな人にはアリかもしれません。

酢はかなりさっぱりした味わいになり、個人的には◎。途中から味変を行う分には悪くないと思います。

ラー油はおいしくなりそうに思えましたが、強い風味でラーメンの味のバランスが崩れてしまい微妙。白胡椒は、想像通りあっさりとした味わいに好相性で、鉄板のおいしさでした。

【幸楽苑】カレーライスと餃子を実食! 餃子がうまい!

最後に、「カレーライス」と「餃子」を実食。

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「カレーライス」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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ちょっとスパイシーな業務用といった味わい(写真:サイゾーウーマン)
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「餃子」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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餃子の断面(写真:サイゾーウーマン)
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酢と胡椒で食べました(写真:サイゾーウーマン)

カレーはちょっとスパイシーさのある業務用という味わい。とはいえ、これと「ブラック素らーめん」のセットが500円と考えれば、かなりお得感のあるように感じました。

「餃子」は、「日高屋」の餃子からオイリーさを抜いたような、肉汁多めで味がしっかりというタイプ。野菜のシャキシャキ感などもあり、筆者の好みにかなりドンピシャの味わいです。そのまま食べてもおいしいため、今回は酢と白胡椒で食べることにしました。

今回頼まなかった「ブラック素らーめん ギョーザライスセット」のように、ご飯と食べる場合には、しょうゆを使ったタレで食べてもいいかもしれません。

【幸楽苑】今後に期待したくなる味わい!

全体を通して、かなりコスパが高く感じるメニューであった「ブラックらーめん」と「ブラック素らーめん カレーセット」。ぜひレギュラー化して欲しいおいしさとお得さがあったというのが正直なところです。

「幸楽苑」のこうした季節のイベントに合わせたラーメンとして思い出されるのが、バレンタインデーに合わせて「チョコレートらーめん」(2023年は650円)。異次元の組み合わせが話題をさらった(なお、筆者も食べましたが、「予想よりは大分マシだけど……」という感想でした)同チェーンでしたが、今回の「ブラックらーめん」はかなりの本格派だったように思います。

今後の「幸楽苑」に期待したくなる味わいでした。今後もぜひこの好調を維持し、おいしいラーメンを楽しませてくれるよう、応援したいと思います!

阿左美賢治(ライター)
食品スーパー「ヤオコー」を愛する埼玉在住グルメライター。中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢でもある。コンビニやチェーン店のグルメにも詳しい。趣味はスイーツ作り。

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