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舌の位置を正す「ミューイング」とは? 正しいやり方と小顔効果アップのコツ

  • 2024.12.24

「二重あごや顔のたるみが気になる」「年齢が上がるにつれて口角が下がってきた」、そんな悩みを抱えていない? 実はその原因、舌の位置が正しくないからかも。

今回は美容整骨学院の学院長でもあり、小顔セルフケアユーチューバーとしても人気の和田浩幸(わだひろゆき)先生にお話を伺った。

小顔効果以外にも様々なメリットがある“ミューイング”の正しいやり方と、プラスで行うと効果抜群の方法をご紹介!(以下「」内・和田浩幸先生)

ミューイングってなに?

Women's Health

「イギリスの矯正歯科医マイク・ミューと、大学教授のジョン・ミューが考案したテクニックで、“口腔内姿勢メソッド”と言われています。舌の位置を正すことで、口ゴボ(口元が前に突き出してみえる状態) などのだらんとした口元を引き締めていくトレーニング法です」

ミューイングで使う筋肉はどこ?

Women's Health

「喉元にある、顎舌骨筋という筋肉。喉仏の上には舌骨という、アルファベットのUの字の形をした骨があります。顎舌骨筋は、その舌骨を上に持ち上げる筋肉で、生まれた時から備わっている機能になります。

物を食べるときや飲むとき、乳幼児がお母さんの母乳を吸うときなど、舌を使って奥に誘導しています。そして飲み込む際に、舌根という奥の部分をグッと上に持ち上げています。

この持ち上げた時にある位置が、本来理想とする舌の位置になり、そこで使う顎舌骨筋を鍛えていきたいのです」

顔が大きく見えてしまう原因は?

Women's Health

「顔が大きく見えてしまう要因として、大きくは2つあります。それが“顔の歪み(骨格の歪み)”と“顔のむくみ”です」

顔のゆがみ

「まず、顔がゆがむ原因は顎。顎は関節なので動きますよね。人間は利き手、利き足、利き目があるように、噛み癖もあるので、どうしても片方で噛んでしまいます。すると筋肉が強化され、その方向に引っ張られてしまうのです。

また、人間も牛や馬と同じように哺乳類なので、食べものを奥歯に持っていき、すり潰す“咀嚼運動”を行います。そのため、噛み癖によって顎が片方に回転しズレるので、顔全体のバランスをも変える要因になります。

そして筋肉の面でも、食いしばりや逆に使わない筋肉は縮んで硬くなるので、そこがたるみの原因にもなるのです」

顔のむくみ

「顔のむくみは、ケアしていたとしても、呼吸している限り避けることはできません。人間は生きている以上呼吸するので、むくみがゼロになることはないのです。

ただ、体の歪みが強い人ほどむくみが取れにくいため、まずは歪みを改善することで血流やリンパの流れをよくし、むくみにくい体質を作ることが大切です」

なぜ舌の位置が顔の大きさに関係するの?

Women's Health

「舌というのは、食事や会話の際は動いていますが、黙っているときは大概の人がだらんと下に落ちている状態。そのため、喉元が下がっている人が多いと思います。

また、舌が前歯に当たっている場合、舌は筋肉の塊なので、前歯を前に押し出してしまいます。すると口輪筋(口の周りの筋肉)が緩み口呼吸になるので、どうしても口全体が前に出てきてしまう流れに……。

さらに顎の動きも悪くなるため、耳下腺リンパの流れが滞り、顔がむくみやすくなるので、結果的に顔が大きく見える原因になってしまうのです」

ミューイングにはどんな効果があるの?

Women's Health

ミューイングを行うことで得られる効果はいくつかあります。

① 顔がグッと引き締まるので、口角が上がり、笑顔が作りやすくなったり、表情も豊かになります。

② 口元がスッキリすることで、顔のEライン(横顔における鼻の先と下あごの先を結んだ線)がくっきり出てきて横顔美人に。

③ 二重あご、たるみ、エラ張りの改善が期待できます。

④ 年齢が上がるにつれ、顔と首が一体化する方が多いですが、ミューイングを行うことで顔と首の境界線がキレイに出てきます。

⑤ 小顔効果やしわの改善、また、首の横シワやマリオネットライン(口角から顎に向かって下方向に伸びる線状のくぼみ)やほうれい線にも効果があります。

⑥ 食いしばりの緩和からくる肩こりや腰痛、不眠症の改善

⑦ 血流もよくなるため、むくみの軽減にも。

舌を正しい位置に戻すだけで、こんなにも多くのメリットがあるのです。

ミューイングを行うべき人の特徴とは?

Women's Health

「普段から舌が下がっている人の多くは、食いしばりがあります。口が閉じている際に歯の上下が接触しているだけでも、実はこれ、地味に食いしばりなんですよ。

また、肩こりや疲れが取れない方、自律神経などの乱れから不眠症の方、夜の寝つきが悪い方なども、無意識に食いしばっていることが原因になります。食いしばることで体に力が入り、脳が休めていない状態になるだけでなく、咬筋(こうきん)といってエラ部分の筋肉が張ってきてしまいます。ミューイングを行うことで、歯と歯に隙間ができるので、上記のような悩みの解消にも繋がります」

ミューイングの正しいやり方とコツ

「やり方は簡単で、この二つを意識しながら行ってみてください」

やり方

舌の先端を上の歯の裏側につけ、そこから少しだけ後ろに引く

その状態から、舌全体を上あごにベタっとつける意識で、舌をグーっと上に持ち上げる(この状態をキープ)

コツ

「舌を上にあげると、たるみがある顎部分が少し引き締まります。そして奥に持っていくとさらに引き締まる感じがあるかと思います。

感覚がつかみづらい方は、一度自分の親指をしゃぶってみてください。舌が奥に行くのが分かると思います。それが舌の運動です。乳幼児はお母さんの母乳を吸うとき、“吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)”という動作(人間が生まれた時の“原始反射”とも言われている)を行っているのですが、これはミルクを吸っているのではなく、舌がローリングするようにして乳を搾っているのです。慣れてくると、意識だけで舌を上にあげ、後ろに下げられるようになります」

ミューイングにプラスで行うと効果抜群の方法

「耳の下には耳下腺リンパと言って、顔の中で一番大きなリンパ節や顎の関節があり、食いしばってくるとその関節部分の動きが悪くなっていきます。

そのため、耳たぶの付け根部分を軽くつまみ、クルクルと回す(どちら回しでもOK)。この動きをミューイングと併せて行ってみてください。

リンパの流れがよくなり、顔のむくみに対する効果などが変わります。片方を10秒行うだけでも、顔がスッキリしますよ。

女性でピアスをつける方など、軽いとはいえ、少し下に引っ張られると思います。実は、それだけでも顎の動きは悪くなるんです。マスクを着用する際も、耳にかける際に紐部分を軽くクロスしてつけることで、耳たぶが少しだけ上に上がると思います。これだけでも、肩の動きが変わってきます。

なので、耳の付け根を軽く回すことで、顔周りの緊張を取ってあげることはとても大切なのです」

ミューイングの気になる4つの質問

Women's Health
―どれくらいで効果が出るの?

「毎日行うと、お顔周りは1-2週間ほどで変化を感じられます。そこから続けていると、自律神経のバランスや食いしばりの癖などが徐々に変わってくると思います」

―1日何分、週何回やればいい?

「気づいたら意識するようにしてみてください。例えば家事をしているときや掃除洗濯の時など、話していない時ならいつでもできます。そしてやればやるほど効果は定着していきますよ」

―行うベストなタイミングは?

「とくにありません。習慣化を目標にぜひ行ってみて下さいね」

―和田先生からのアドバイス

「そもそも体が歪んでいると、ミューイングが上手くいかない人もいると思います。そういった方は、姿勢などを意識することも大事です。骨格の歪みを整え、元から直していくことが改善への近道です」

お話を伺ったのは……

和田 浩幸(わだひろゆき)先生

Women's Health

日本美容整骨学院 学院長・小顔神HIRO/美容整骨師®︎/柔道整復師/鍼灸師/自律神経管理士/フェムケア矯正師®︎/小顔セルフケア系YouTuber

高校卒業後、スポーツトレーナーの専門学校に通いながら整骨院でアルバイト。その仕事の魅力に惹かれ鍼灸師に。

そして柔道整復師の資格を取得し20年間整骨業界に従事。その整骨業界で培った治療の技術を元に『日本人を世界一憧れられる美骨美人にする!』をモットーに骨格からキレイになれる【美容整骨®】と言う美容矯正技術を習得できる日本美容整骨学院の学院長として全国740店舗以上の加盟店に対して指導などを行っている。

2022年から始めた小顔セルフケアの動画配信は、YouTubeのチャンネル登録者数60万人を突破し、日々伸び続けいる。

小顔神HIRO先生についてもっと知りたい方はインスタグラム(@ hiro1111323)をチェックしてみて!

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