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「夙夜夢寐」とはどんな意味?その成り立ちや類義語とは?

  • 2024.12.5

難読漢字が並ぶ四字熟語、それが「夙夜夢寐」です。 この言葉は日常生活ではまず目にすることもなく、意味はおろか読み方すらわからない人もいるのではないでしょうか。

この記事ではそんな「夙夜夢寐」について解説します。 併せて、成り立ちや類義語も詳しく紹介します。

「夙夜夢寐」とは

ここでは「夙夜夢寐」の意味を解説します。

ちなみに「夙夜夢寐」は「しゅくやむび」と読みます。

「夙夜夢寐」の意味

「夙夜夢寐」は一日中を意味する四字熟語です。

この言葉は朝から晩までいつもいつもという意味があります。 他にも寝ても覚めても思うことの意味で使用されます。

要は一日中、頭を離れず思い続けることを指す言葉といえるでしょう。

「夙夜夢寐」を使う場面・例文

「夙夜夢寐」は四六時中という意味で使用する四字熟語です。

・例文1:あの人は夙夜夢寐、寝ても覚めても仕事のことばかり考えている。 ・例文2:両親のことが忘れられない。夙夜夢寐、いつも頭から離れない。 ・例文3:夢は夙夜夢寐、達成するまでは忘れることなどできるわけがない。

このように終日絶えずという意味で使用されるのが特徴です。 何かの虜になっている様子や夢中になっている様子を指して使用することもあります。

ただし、日常会話ではまず耳にしない言葉なので、あくまでも文章表現の1つとしてこのような言葉があると覚えておきましょう。

「夙夜夢寐」の成り立ち

ここからは「夙夜夢寐」の成り立ちを解説します。

もともと「夙夜夢寐」は古代中国の書物『後漢書-朗顗伝』が出典とされている言葉とされています。 それが日本にも伝わってきたのだとか。

「夙夜」とは

「夙夜」は一日中を意味する言葉です。 早朝から深夜までという意味があります。

「夙」は朝早くを表し「夜」は夜遅くを表します。

つまり「夙夜」は起きている間の時間を意味する言葉です。

「夢寐」とは

「夢寐」は寝ている間を意味する言葉です。 寝て夢を見ることの意味もあります。

「夢」はそのまま夢を表し「寐」は眠ることを表します。

つまり「夢寐」は眠っている間の時間を意味する言葉です。

「夙夜夢寐」の類義語

ここからは「夙夜夢寐」の類義語を紹介します。

寝ても覚めても

「寝ても覚めても」はいつもや常にという意味を持つ言葉です。 寝ているときも目が覚めているときもという意味で使用します。

要は一日中ずっとという意味を持つ言葉といえるでしょう。

その点が「夙夜夢寐」と重なるのではないでしょうか。

四六時中

「四六時中」はずっとやしょっちゅうという意味を持つ言葉です。 日夜という意味で使用されることもあります。

その点が「夙夜夢寐」と似ているのではないでしょうか。

ちなみに、日本ではもともと「四六時中」は「二六時中」と表現されていたそうです。

江戸時代頃までの日本は時刻を「12刻」で数えるのが普通でした。 当時は「2×6=12」と数えていたことから「一日」「終日」という意味で「二六時」という言葉を使用していたのだとか。

それが後に時刻を「24時間」で数えるようになり、同じく「4×6=24」という脈絡で「二六時中⇒四六時中」になったとされています。

まとめ

「夙夜夢寐」は一日中を意味する四字熟語です。 朝から晩までいつもいつもという意味を持つ言葉です。 他にも寝ても覚めても思うことの意味で使用されます。

現代では特定の何かを想い続けているような状況で使用されるのが特徴です。

日常会話ではあまり使用されることがありませんが、文章表現では度々使用されることもあるため正しい意味を覚えておきましょう。

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