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天羽希純のエッセイ連載「アイドル界のモンスター」/第1回「露出は武器だ!」

  • 2024.12.5

みなさんはじめまして! アイドルグループ #2i2 の紫色担当、きすみんこと天羽希純(あまう きすみ)です!

きすみという名前は、氷室京介さんの大ファンのお父さんが曲「KISS ME」から名付けてもらった本名です!

私はアイドル活動を軸に、グラビアや最近だとバラエティ番組に出させていただいたりYouTubeをやったりしています。

アイドルは定期公演や全国ツアーなどを開催したり、グラビアでは有難いことに毎月どこかの雑誌さんや漫画誌さんで表紙をさせていただいていたりしています。

私のSNSは主にX(旧Twitter)やInstagramをやっているのですが、どれも私服とかではなく水着のオフショットや衣装の私服(露出したもの)ばかりなのでSNSをよく見てくださっている方からしたら“えっちな女”って思われてるかもしれません…。

というのも、普段の私服はジャージばかりで載せられるようなオシャレをしてないのと、どう自分のスタイルを見せたらセクシーなのかを考えるのが大好きだからです。 あとは「普通じゃ目立てない」という自分の中でのスローガンがあるので自分の“憧れ”になる為には何でもする精神です。

けれどそういった姿勢や発言がときに「アイドルらしくない」や「アイドル界のモンスター(怪物)」と呼ばれたりしてしまいます…。

またこの話はいつかの回にかけたらな、と思います。

なぜ陰キャの私がアイドルを目指したのか

ここからは私がなぜアイドルになったのか、生い立ちを少し書いてみたいと思います。私は学生時代にかなりコンプレックスがある人間で、クラスでは目立たない学生でした。

1番後ろの席で恥ずかしくて「先生トイレ行きたいです」が言えずお漏らししてしまったり、話す友達がいないけどそう思われるのが嫌でずっとシャーペンの芯を交換して忙しいふりをしたり、次の教科の教科書が見つからずずっと探してるふりをしたりしていました。

放課後、用事があって廊下に立って待っているだけで通りがかった男子に「あいつってこわいよな」ってコソコソ話されたりということもありました。そんな地味な学生生活でした。

ではなぜそんな性格とは真逆の目立つ存在のアイドルになったのか。

元々私はアイドルが大好きでずっと憧れの存在でした。 将来の夢ときかれたら表では「ピアノの先生」などと言っていましたが本当は目立つことに憧れていて夢は「芸能人・アイドル」でした。

そんなある日、メディアで見た乃木坂46にハマります。ライブなどは恥ずかしくて行けなかったのですが、写真を見漁ったりブログを読んだり曲を聴いたりずっと考えている、そんな存在に出会えました。 そこでSNSに流れてきた乃木坂46の2期生オーディションをみつけます。 自分なんか受かるはずないと思いながらも、密かな夢を叶えたいという思いで家族にも内緒で書類を送りました。

そしたら書類審査合格の通知。家族の誰よりも早く郵便を毎日見ていました。 こんな私が1次審査に受かった!という嬉しさが自分の自信を少し上げてくれました。

2次審査では初めての対面でのオーディションなので心臓はバクバクでした…。

当日は占い師に言われたラッキーオーラの色の青のニットに全てを賭けて行きました(笑)。 会場に着くと見たことないようなキラキラした可愛いスタイルのいい子ばかりですごく驚いたし自信も一気に喪失しました。

面接では何を言ったのか、したのかも緊張で覚えてないです…。 けれど帰り際に乃木坂46のメンバーが横を通り過ぎていき、その中に推しメンの伊藤万理華ちゃんもいて、そこで会えただけでこのオーディションに参加した意味があったなと後悔はないというおもいで帰路につきました。

そして数日後、なんと2次審査も合格とのお知らせ。信じられないくらい嬉しくて泣いてしまいました。自分の何がよかったと評価されたのかもわからないまま、そのまま何と最終までいかせて頂きました。 全て青い服で行ったのだけは覚えています(笑)。

2期生のオーディションは結果は不合格でしたが、理由は分からないけれどこんな私がここまで評価していただけてとても嬉しかったし生きていてよかったな、と思いました。 最後、不合格のメンバー達にスタッフさんから「ここまで来れたということはあなたには凄い何かしらの才能があるということ。どこへでも胸張っていって大丈夫だと思うのでこれからも夢を諦めず頑張ってください。」と言われました。

この言葉が私の背中を押し、アイドルになることを決心しました。

今年でアイドル12年目

そこからアイドルオーディションを探してアイドルになり、今年でアイドル12年目になりました。

今所属しているアイドルグループ、#2i2 は、ロック調のかっこいい曲が主なので私が想像していたアイドルとはまた違っていて、最初はコンセプトと自分らしさのギャップで苦戦しました。

潰瘍性大腸炎という指定難病の病気も患っていて、その影響でデビュー後すぐ数ヶ月の入院、休養をしていた為他メンバーと差もうまれ、復帰後も私だけ特典会の列がなくて1人早く楽屋に戻ってメンバーを待つ…ということも沢山ありました。

でもそんな時に私に希望を与えてくれたのは乃木坂46オーディションの最後に言われた「どこへでも胸張っていって大丈夫」という言葉でした。そこから自分らしさや自分の #2i2 の中での居場所をみつけ、今では胸を張って「4人で #2i2」 と言えるようになりました。

「天羽希純は運営に推されてるだけ」と言われたことも

個人での活動のグラビアやメディア出演なども、最初から上手くいっていた訳ではありません。どちらかというと目立つ存在ではなく、お仕事も他のタレントやアイドルより少なかった方です。自分でSNSで雑誌などに営業をしたりもしていました。

けれど「普通じゃ目立てない」というスローガンを胸に、数で周りを見返そう!と、コツコツSNSなどもどのような投稿が自分の武器を発揮できるのか、刺さるのかを研究して積極的に発信し、それを見て評価してくれて好きになってくれた人達のおかげでフォロワーやライブやイベントに来てくれる人が増え、少しずつ認めて貰えるようになってきました。

その結果、過去の自分では想像出来ないほど今では個人の仕事をいただけるようになってきています。支えてくださっているみなさんには感謝しかないし、その人たちがいなければ今の天羽希純はいないので応援してくれる方々が今を作り上げてくれました。

「天羽希純は運営に推されてるだけ」 最近知ってくれた方でこう言われることがあります。 でも、決して最初からそうではなく、周りの人に作り上げてもらった環境です。

たまに、アイドルさんなどから「きすみちゃんみたいになるにはどうしたらいいですか」と聞かれることがあります。聞いてくれた子に必ず伝えているのが「普通じゃ目立てない。自分の憧れになる為には全てやる。始めなきゃ何も始まらない。数で黙らせる」です。最初の頃の私のようにどうすればいいか分からなくて悩んでる人の少しでも力になれたらなと思い、そんな話をしています。

ここまで読んでくださった方へ

今回は自己紹介をメインにお話させていただいたのですが、次回からはもう少し攻めたお話もしていけたらな、と思います。

最後に、このように自分を発信する機会をいただけたのも日頃応援してくださるみなさんのおかげです。「概念をぶち壊す」ということは大きな壁に当たることだと思うし、普通とは違うことをするということになるのでよく思わない人も沢山出てくると思います。

けれど私はそれに負けず、自分を信じて自分のなりたいものになる、それだけです。絶対に私は私の“憧れ”になってみせます。

私のことを応援してくれている方は、これからもずっと一緒にいてくれたら嬉しいです。

また、この記事で初めて知ってくださった方へ。 私はこの自分の成り上がり途中のストーリーを完璧に完遂してみせます。 みていてください。

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