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「もう限界」通院しても治らない原因不明の毛嚢炎は心のSOSだった

  • 2024.12.5

10年以上経っても消えない傷跡がある。

今でこそ、もう全く気にしなくなったけれど、10年前は、肌を見せることができなかった。

当時は治っていなかったのもあるけれど、今気にならないのは、人からの視線を気にしなくなったってことなんだろう。

◎ ◎

高校時代、偏差値73の附属高校に入学した。
「ここなら個性を大事にしてくれるかも」と、少し安心していた。
新しい環境、のびのびできるかも?と思っていた。
でも、いざ通い始めると、どんな環境でも自分の抱えている悩みってすぐには消えないもので……。
親からのプレッシャーや、自分の内面のもやもやはむしろ大きくなっていってしまった。

そんな状況が続くうちに、私の体にある変化が現れ始めた。
それが肌の傷だ。

◎ ◎

ある日突然、原因不明の毛嚢炎が肌に出てきてしまった。
どれだけ治療しても良くならなくて、病院を8つも回った。

皮膚科に通っても通っても改善しない辛さに、心がどんどん疲れていった。

今ならわかる。
それは肌の問題じゃなくて「心が限界だったんだ」ということ。
そこから少しずつ、「体と心のケアってもっと大事だな」と思うようになった。

◎ ◎

でも、ケアを心がけるようになったのは、周りの視線を強く意識し始めたのも大きいかもしれない。
街に出ると、自分でも気づかないうちに他人の視線が気になってしまう。

服を選ぶときも「この服、あの人にどう見えるだろう」と視線を意識して、つい慎重になってしまったりして。

自分の体と人からの目線って、どうしても関係が切り離せないんだなと思う。

でも同時に、人目を気にすることを上手に活用して、「自分は自分」という気にしない精神も身についていったと思う。

エチケットと自分を持つことはまるで違うことだった。

◎ ◎

自分をいたわることが、視線への心のバリアになる。

心も体も、外の視線に振り回されるだけじゃなくて、自分を優しく見つめてみよう。

そう思うようになって、私は月に一度のマッサージとエステ通いを始めた。

始めた頃は「贅沢しすぎかな?」とか「もっと他のことに使えるかも」と迷ったりもしたけれど、通い続けているうちに「これが私には必要だ」と思うようになった。

エステやマッサージに通うことで、自分の肌や体を大切にしていると、他人の目線に対しても少し心が安定するようになった気がする。

◎ ◎

視線のプレッシャーを和らげるには、「自分をいたわる習慣」を持つことがすごく大切だと思う。

体調や心の調子がいいときほど、視線への抵抗力がつくように感じる。
エステやマッサージも、体を癒すだけでなく、「この日は自分を甘やかしていい日」と決めて、特別な時間にする。
好きな音楽を聴いたり、お風呂にゆっくり浸かったり、心も体もゆるめるための時間にしている。

「視線」と向き合うための「ご自愛タイム」。
そうやって自分をいたわる時間を取ることで、体にも少し自信が持てるようになり、外の視線にも少しずつ動じなくなってきた。

街中で誰かとすれ違うときも、自分を大事にできている安心感があると、「まあ、どう見られてもいいか」と思えるようになる。
以前のように視線に振り回されることが少しずつ減ってきた。

◎ ◎

視線に左右される自分が嫌だと思う一方で、私もつい他人のからだに目がいってしまうことがあると気づいた。肌がきれいな人を見ると羨ましくなるし、素敵なスタイルの人には思わず目がいってしまう……。

そんなとき、他人の視線や自分の見た目を気にすることは、実はみんなが抱えている共通のテーマなのかもしれないと感じる。
この「からだと視線」というテーマは、誰もが向き合わなきゃいけないものかもしれないけど、自分をいたわることで、少しずつそのプレッシャーを和らげていくこともできるんだと思う。

私も、体と心を大切にする「ご自愛タイム」を続けながら、周りの視線とほどよい距離感で付き合っていけたらなと思っている。

■翔子のプロフィール
愛着障害、HSP、アダルトチルドレン、適応障害に悩む方の自愛力カウンセラー。真面目で自分を責める自責ぐせのある人の悩み解決が得意。カウンセリングで10年以上の生きづらさを克服した経験やノウハウをいかして、ダメなところをも受け入れる自愛力を育てることで、自責ぐせから抜け出し自愛力アップへ導く。zoomで提供。

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