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ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的

  • 2024.12.5

練習もラウンドも快適にできるこの季節。コースに出かける前にスイングを見直してみては?

体やクラブを意図どおりに動かせるプロからのヒントで、スイングを仕上げてから行きましょう!

手打ちを直す!雑巾を絞るように背中をネジる

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
背中をゆっくりネジりながらクラブを上げると深い捻転に。土台となる下半身は安定させる(林、左画像)背中の大きな筋肉を意識します

手打ちが直らない人は、「目に見えない部位」である背中を意識して、雑巾を絞るようにネジってみましょう。下半身を安定させたまま背中をゆっくりネジると、トップの捻転が深くなり、体を大きく使って飛ばせます。タテ(垂直)にした雑巾を絞るイメージをもてば、軸がブレにくく、ミート率もアップします。

目に見える部位は動きやすい
ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
自分から見える部位は操作しやすく、容易に動いてしまう。手先を使うことで捻転不足のトップになり、飛ばずに曲がってしまう

一方、クラブを含めた手や腕などの「目に見える部位」は操作しやすく、あらゆる方向にいくらでも動かすことができてしまいますが、これが手打ちになる原因。アドレスで緊張すると、この症状がより顕著になるので注意しましょう。

ネジった背中を目標に向ける

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
トップで背中が目標と正対するように、打ち急がずに、ゆっくりネジることが大切

背中をゆっくりネジれば体を大きく使って飛ばせる

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
肩のラインにシャフトを当て、前傾した角度に沿って体を回す。手打ちを直すにはこのシャドースイングがオススメ(林)この動きが基本!

林菜乃子
●はやし・なのこ / 1997年生まれ、神奈川県出身。155cm。

FWの弾道が劇的に変わる!長さやロフトどおりに飛ばせる

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
インパクトで手元はハンドファースト。お腹は目標を向ける!(河野)ボールをあげようとしちゃダメ!

FWも体をしっかり回しながらハンドファーストでインパクト!

フェアウェイウッドをうまく打ちこなすには、球を上げようとせずにクラブのロフトどおりにインパクトすることが大事。それにはハンドファーストでのインパクトが必須で、私は手元が体の幅より左にはみ出すくらい極端なハンドファーストで打つ意識をもって打っています。このほうが真っすぐ強い弾道で、番手なりの飛距離が出せるので、ぜひ試してみてください。

このとき、体の回転を止めずに、インパクトでおへそが目標を向くくらい思い切りお腹を回すのがポイント。ハンドファーストでヒットしようとしても、手元より体を先行させて回せばクラブを振る通り道ができる。すると、正しい軌道に振り下ろせるので方向性もよくなりますよ。

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
ダウンスイングでは、正面から見たときに右ヒジを体の幅に収まる位置に引きつける。右ヒジが下を向いているのがポイント。インサイドから下ろすことでクラブをオンプレーン軌道に乗せられる

体が回ればオンプレーンで下りてくる

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
体の回転を先行させると、クラブをインサイドから下ろすスペースができる。正しいプレーンにクラブを下ろせるし、軌道も安定する
ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
ダウンスイングでクラブがアウトサイドから下りてカット軌道(右)になったり、インから入りすぎてクラブが寝ると(左)ロフトどおりにインパクトできず、方向も距離感もズレてしまう
ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
このくらい極端なイメージです

河野杏奈
●こうの・あんな / 1999年生まれ、東京都出身。162cm。

誰でもすぐにマネできる!打つ直前の素振りは“芝タッチ”で前傾角を確認!

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
地面を掘らない程度に芝をタッチする素振りができてからアドレスに入る。本番ではこの芝をタッチしたスイングを再現して打とう(笹原)芝に触れなければやり直します

素振りでも本番と同じスピード、同じスイングで振る!

みなさんは打つ前に素振りをしますか? 私は必ずしますが、アイアンなど芝の上のボールを打つクラブのときは、芝を飛ばす素振りをしてからアドレスに入ります。

芝を飛ばす理由は、正しいインパクトのリハーサルです。素振りだからといって適当に振らず、ボールがあるつもりで本番と同じスイングをする。本番のつもりで振るとヘッドスピードが上がりますが、そのとき注意したいのが上体の起き上がりです。クラブを振るスピードが上がっても前傾角をしっかりキープして、ボールがある位置の芝をタッチする。それを本番で再現すればボールをきちんとミートできます。

ヘッドが芝に触れなかったり、地面を掘るくらいダフってしまったときは、面倒くさがらずにもう1度やり直しましょう!

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
笹原のアイアンショット。芝を薄くとりながらボールをきちんとミートしているが、これは本番前のリハーサルが効いているそうだ
ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
素振りでもスイングスピードは本番と同じ速度で振るが、クラブを速く振ると上体が起きやすくなる(×)。前傾はもちろん、ヒザの角度や重心の高さも本番と同様のアドレスをとったら、勢いよく振っても前傾角を崩さずに芝をタッチ。振り切ることも忘れずに
ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
前傾姿勢をとらない、クラブをソールしない棒立ちで素振りをする人が多いが、これは単に腕を右から左に振っただけの手打ちの素振り。本番のスイングにまったく結びつかない

笹原優美
●ささはら・ゆみ / 1992年生まれ、東京都出身。162cm。

チャックリする人、必読!コックを使うのはNGじゃない!アプローチも「タメて打つ」が正解!

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
手元が先行し、ヘッドが遅れて下りてくることでタメが作られる

テークバックのコックをほどかないイメージで打つ

アプローチの場合、ヘッドを思い切り加速させる感覚はありませんが、手元を先行させてヘッドがやや遅れて下りてくる感覚は絶対に必要です。小さいスイングでもタメを作ったほうが、ボールを正確にとらえやすくなります。

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
テークバックでコックを使って振り上げたら、インパクトまでコックをほどかないイメージで振り下ろす。肩の回転と同調して腰のベルトを水平に回す意識で回転すると上下動が起こらないので、構えた位置に手元を戻してインパクトできる

手首を固めてノーコックで打つスイングではタメがつくれません。チャックリが出る人はこれが原因。インパクトで手首が伸びてしまうからチャックリするのです。コックを使ってバックスイングしたら、手首の角度をキープしてハンドファーストでインパクトする。ヘッドの入射角は鋭角ではなく、ゆるやかな円弧を描きながら加速させて打つと、きれいに振り抜けますよ。

ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
ノーコックで打とうとすると手首が硬くなってしまう。タメがなくなるとヘッドが先に落ちてしまい、ボールの手前をダフりやすい
ラウンド前に実践すべき“プロが教える練習法”!スイングの見直しに効果的
クラブを丸く振る意識をもつと、ダウンスイングで手首のタメがキープできる。フォローでもクラブをスムーズに振り抜ける(野仲)直線ではなく“丸い円”を意識する!

野仲茂
●のなか・しげる / 1970年生まれ、神奈川県出身。173cm、75kg

構成=小山俊正、鈴木康介、三代崇、編集部
写真=圓岡紀夫、相田克己、高橋淳司

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