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アーセナルが獲得した日本人選手7名

  • 2024.12.4
アーセナルが獲得した日本人選手7名
アーセナルが獲得した日本人選手7名

Text by 佐伯洋(編集部)

フランス人の知将アーセン・ヴェンゲル氏のもとで黄金時代を築き上げたイングランドのアーセナル。

華麗なフットボールで世界中のファンを魅了し、2003-04シーズンには無敗優勝という快挙を成し遂げた。

その後、長い停滞期を迎えたもののスペイン人のミケル・アルテタ監督によって復活し、再びプレミアリーグで優勝争いをするチームとなっている。

今回は、そんなアーセナルと契約した7名の日本人選手を紹介しよう。

稲本潤一

アーセナルが獲得した日本人選手7名
アーセナルが獲得した日本人選手7名

アーセナルでの記録:0試合0得点(2001-2002)

現在の所属:引退

12月4日に現役引退を発表したレジェンドは、イングランドのクラブとプロ契約を結んだ最初の日本人選手だ。

彼はいわゆる“黄金世代”のど真ん中の選手であるが、1999年ワールドユースの決勝でスペインに大敗。チャビから全くボールを奪えず、日本を飛び出る必要性を痛感した。

その後2001年夏にアーセナルと契約を結んでいるが、これは偶然の要素も強かったようだ。

同年のコンフェデレーションズカップで当時のヴェンゲル監督がゲスト解説として来日しており、そこで目を付けられたのではないかと自身は語っている。

アーセナルに在籍した1年間プレミアリーグでは一度も出場機会を得られなかったが、世界レベルの選手たちと触れ合うことで自信を身につけた。

翌シーズンに期限付き移籍したフラムでリーグ戦のデビューを果たし、日本人初ゴールを決めている。

宮市亮

アーセナルが獲得した日本人選手7名
アーセナルが獲得した日本人選手7名

アーセナルでの記録:1試合0得点(2011-2015)

現在の所属:横浜F・マリノス(日本)

スピードスターの宮市は高3の夏にアーセナルの練習に参加し、卒業を控える2010年12月にアーセナルと契約を結んだ。

彼の出身校である中京大中京高は、浅からぬアーセナルとの縁があった。

当時中京の監督だった道家歩氏が名古屋グランパスからの出向で来ており、同氏は、名古屋時代にヴェンゲル監督のもとコーチを務めていた。

伊藤翔(現・横浜FC)もその関係性からアーセナルへ練習参加し、ヴェンゲル監督から“和製アンリ”と形容されたことで話題となっている。

宮市はその快足を武器に初めてアーセナルでプレミアリーグに出場した日本人選手となった。ただ大きなケガに悩まされ、リーグ戦の出場は1試合に終わった。

浅野拓磨

アーセナルが獲得した日本人選手7名
アーセナルが獲得した日本人選手7名

アーセナルでの記録:0試合0得点(2016-19)

現在の所属:マジョルカ(スペイン)

今やドイツキラーとして名を轟かせる浅野も、ヨーロッパで最初に契約したチームはアーセナルだった。

サンフレッチェ広島で頭角を現した彼は、リオ五輪予選にあたる2016年AFC U-23選手権の決勝・韓国戦で2ゴールを決め世界的な注目を浴びることに。

その後ドイツのチームへ移籍することが内定していたが、正式なサインを控えた前日の夜にアーセナルからオファーが届いた。

ドイツとの話もあり、翌日15時までに回答する必要があった。しかし浅野は出場機会などを考えて迷い、当日の練習中にもまだ決めかねていたという。

そこで当時の森保一監督に相談すると、「いちファンとしては拓磨がアーセナルのスタジアムでプレーしている姿を見たいけどね」とボソっと言われ、この一言で決心がついたようだ。

ただロンドン五輪の開催期間中に英国の労働許可が下りないことが判明。すぐにローンへ出され、アーセナルのユニフォームを着てプレーすることはできなかった。

大野忍

アーセナルが獲得した日本人選手7名
アーセナルが獲得した日本人選手7名

アーセナルでの記録:10試合0得点(2014)

現在の所属:引退(INAC神戸レオネッサのコーチ)

2011年ワールドカップ優勝メンバーで、長く女子サッカー界を牽引してきたレジェンド中のレジェンド。

彼女は日本女子サッカーリーグの歴代最多得点記録保持者であり、キャリアのほとんどを日本でプレーしているが短期間ながら海外でのプレー経験もある。

一度目が当時の世界最強クラブであるフランスのリヨン。ただ「すごく悔しい思いをした」と語っており、チームに合わず契約を1年残して半年で退団することに。

二度目の海外挑戦となったアーセナルでは成功を誓っていたが、カップ戦などで3得点を記録したもののリーグでは10試合0得点に終わり、1シーズンで退団している。

ちなみに男子の試合を観戦することもあり、「(アレクシス・)サンチェスのプレーが印象的でした」と話していた。

近賀ゆかり

アーセナルが獲得した日本人選手7名
アーセナルが獲得した日本人選手7名

アーセナルでの記録:12試合0得点(2014)

現在の所属:サンフレッチェ広島レジーナ(日本)

2011年ワールドカップ優勝メンバーであり、なでしこジャパンで100試合5得点を記録した女子サッカー界のレジェンド。

日テレ・ベレーザ時代にリーグ4連覇、2011~13年に在籍したINAC神戸でもリーグ3連覇を達成していた国内最強の右サイドバックは、2014年、大野忍とともにアーセナルへ移籍。29歳での海外初挑戦だった。

アーセナルではセンターバックや守備的MFなど慣れないポジションを任され戸惑った。

それでも2014年6月1日に行われたFA女子カップ決勝では後半16分に追加点となるゴールを決め、アーセナルの2年連続13度目の優勝に貢献している。

その後オーストラリアと中国のクラブを行き来し、40歳になった現在はサンフレッチェ広島レジーナでプレーしている。

岩渕真奈

アーセナルが獲得した日本人選手7名
アーセナルが獲得した日本人選手7名

アーセナルでの記録:14試合1得点(2021-2023)

現在の所属:引退

10代から神童として名を馳せた岩渕真奈は、2021年5月にアストン・ヴィラを退団してアーセナルへ加入した。

デビュー戦となった女子チャンピオンズリーグの試合ではいきなりゴールを記録している。

ただ安定して出場機会を得られていたわけではなく、2023年1月にはアーセナルの宿敵であるトッテナムへ期限付きながら“禁断の移籍”を決断した。

そのまま契約満了でアーセナルを退団することが決定。その後、目標としていたワールドカップのメンバーから外れたこともあり、30歳という若さで現役を引退している。

最後の1年は苦しい時期だったというが、「サッカースタイルも含め、アーセナルがトップトップだと自分は思っていたし、そのリーグですごく楽しくプレーしてきた」とも語っている。

冨安健洋

アーセナルが獲得した日本人選手7名
アーセナルが獲得した日本人選手7名

アーセナルでの記録:65試合2得点(2021-)

現在の所属:アーセナル(イングランド)

冨安健洋は、現時点でアーセナルで最も成功した日本人選手であろう。

シント=トロイデンで活躍し、イタリアのボローニャへ移籍。ここで実績を積んだ彼は、2021年夏の移籍市場最終日にアーセナルと契約を結んだ。

当時の冨安は移籍を決断した理由について、「誰かに電話したり、アドバイスを求める必要はありませんでした。簡単な決断でしたよ。『アーセナルだから』…それだけです。サインする前に監督と話す時間はなかったし、そうする必要もありませんでした。ここに来たかったんです」と話している。

アーセナルでは怪我もあり常時出場しているわけではない。それでも本職のセンターバック以外に両サイドバックでもハイレベルなパフォーマンスを見せており、市場価値も50億円を超えている。

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