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「真のウェルビーイング」とは? 星読み yujiと医師 山﨑まいこが語る【美と心の星サプリ 第4回・前編】

  • 2024.12.4

木星に“直視”された射手座。「最新医学」の存在感が増す

yuji(以下y) 12月は射手座から始まり、後半の20日くらいから山羊座へと移り変わる月です。射手座の担当領域は、医学や高尚な学問、士業、先生や国家資格といったもの。誰かに教えたり、人を導くポジションといったイメージです。そのうえで、来年6月までは双子座木星期間なので、射手座の対角線上に双子座が位置し、いわゆる「オポジション」と呼ばれる真反対の角度をとります。木星から射手座が“直視”されることでクローズアップされ、さらに双子座のブーストがかかることで「最新医学」というキーワードが浮かび上がってくるわけです。

星座と医療の関係でいうと、我々の体は10天体の動きとシンクロしているので、各天体の影響で時期によっては急患が増えたり、子どもが生まれやすかったり……といったことは大いにありえます。一般的には“健康な状態”を目指すために医学が用いられていますが、先生はどんな状態が「ウェルビーイングである」と考えますか?

真の「ウェルビーイング」は健康診断だけでは測れない

山﨑(以下山) 多くの方は、「健康診断がオールAである」といったことを思い浮かべるかもしれません。それに対して、私が考える「ウェルビーイング」は、単なる肉体的な健康だけでなく、マインドの充実感や満足感が合わさって初めて健康である、というもの。人間は誰しも不完全で、数値のみでは測れない部分もあるという考えです。

昨今は、より多くの人が“内面の健康“にフォーカスするようになりました。病気になって初めて、健康を意識するのではなく、より予防的な観点で考える人が増えましたね。健康の定義が広がり、内側を整えることがより一般化してきていると感じます。

y パンデミックを経て、多くの人のマインドに変化がありましたよね。さまざまな検査ができるようになるなど、医療がよりパーソナル化してきた印象です。

エビデンスが全盛の時代だからこそ、求められる「直感力」

西洋医学はとても役立ちますが、あくまでも“ワンオブゼム”。私たちの日常には食事や運動、睡眠といった他の要素も含まれるので、西洋医学は「ウェルビーイング」を達成するための手段のうちのひとつというイメージです。ドクターの仕事として、ひとつのやり方に固執せず、患者さんにさまざまな選択肢を提示することを心がけています。

その点でいうと、ただなんでも検査して、エビデンスを揃えればよいということではなくて。自身の体と向き合い、判断する「直感力」のようなものもウェルネスにとても役立つと思います。人間には野生的な部分と、知性的な部分が同居していて、野生的な部分を決して失ってはいけないと思うんですよね。

y 今や情報だけならChat GPTでなんでも調べられる時代ですし、データとエビデンスは強いですよね。でも、盲信するとちょっと危険かも。その点、星占いは「直感力」の助けになると思います。人生という海を航海する時の、羅針盤や航海図、あるいは天気予報のようなもので、自身が前に進むときに、荒れている時期や、逆に楽な場所などがわかるのが利点。上手に味方につけることをおすすめしています。

星占いが実現する「宇宙的ウェルビーイング」

「目に見えないもの」というと一見スピリチュアルな感じがしますが、そもそも科学的な視点で見たときに、人間が今“理解できているもの”以外の要素もあると思うんですよね。まだ知り得ないものがあって当然、というか。勉強するほどわからない物事が出てくるので、今の時点で私たちが感知してないものがあるという前提を持つようにしています。

y ここ10年〜20年くらいで、目に見えないものが視覚化されてきて、いろんなことがわかるようになってきましたよね。認知が変わると集合無意識が変わり、人々の深層心理も変わるので、ものの見方や扱われ方、アップデートのスピードが加速しそうな予感がします。星占いでは「彗星逆行」や「木星逆行」といったイベントがあるのですが、年末年始の初詣くらいの感覚で、その話題が日常になってくる未来が、そのうちやってくるかも……?

さまざまなことを“星のせい”にできるから、個人がすべてを抱え込む必要はなく、「宇宙的ウェルビーイング」、すなわち「他責にできるウェルビーイング」が実現できると思うんです。例えば上司とソリが合わない、といったこともいい意味で諦められるし、攻略法もわかるので、より生きやすくなるはず。ところで、先生が最近注目している医学的トピックはありますか?

“爆速”で進化する医療分野。高めるべきは情報リテラシー

近年は、ガン研究のアップデートが目覚ましいですね。早期発見で、昔よりも治る可能性が高まりました。また、未病を発見できるなど、検査技術の進化にも注目しています。まだ一般化はしていませんが、特殊で高額な幹細胞の治療なども世の中ではトレンドになっています。ただ、個人的には玉石混交といった印象で……。リスクや長期継続の結果を見極める必要があり、センシティブに捉えるべき治療法です。

y いずれ、先進医療がさらに一般化する可能性がありますね。その点でいうと、11月20日から冥王星水瓶座のシーズンに入りました。水瓶座のスローガンは「I know」「I solve」といったワード。発見やテクノロジー、新技術を司る冥王星によって、さまざまな技術革新が“爆速”で進む予感があるんです。

さらに来年から双子座が天王星に入るので、ここから6、7年は世の中が良くも悪くも進んでいき、最新情報に溢れた状況になりそう。また、ここ14年は癒やしの星である海王星が牡牛座にいる期間でもあるので、医療分野のイノベーションが起こりやすい状況。だからこそ、情報リテラシーが問われるということになりますよね。

医療では、同じ名前の治療法であっても、どのような製剤を使っているかといったことで大きく内容が変わります。情報に加えて「直感力」も使い、しっかりと見極めが必要です。

y 人間が人間たる理由のひとつは、AIにはない本能的な直感を持っているというところ。怪しい情報を“怪しい”と感じるセンサーはAIにはないものです。理由がなくてもなにかを感じる直感や、知性、霊感や野生味といったものを衰えさせないようにしたほうがよさそうです。

Profile

yuji

星読み係、ヒーラー。 香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、ヒーラーとして活動する決心。現在は書籍執筆、連載、講演などで活躍する一方、毎日星読みを行い、星々からのメッセージをSNSにて発信している。https://youtube.com/@yuji-universe

山﨑まいこ

まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長。皮膚科医。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく体の内側、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。ECサイト「まいこホリスティックオンライン」の監修も務める。https://mhs-cl.com

Photos: Katsuto Okazawaki Text: Kiriko Sano Editor: Rieko Kosai

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