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「デューン2」前に復習!一作目『DUNE/デューン 砂の惑星』の用語、登場人物、あらすじを相関図でおさらい解説!【ネタバレ】

  • 2024.12.5

「DUNE」シリーズ2作目となる『デューン 砂の惑星PART2』がいよいよ配信開始! 最新作を深く理解するために、復習をしませんか?

本記事では一作目『DUNE/デューン 砂の惑星』の
・「登場人物」
・「知っておきたい用語」
・「ストーリー」
をイラスト相関図と一緒に解説します。

『DUNE/デューン 砂の惑星』

*以下、一作目『DUNE/デューン 砂の惑星』のネタバレを含みます。

『DUNE/デューン 砂の惑星』の登場人物を相関図で解説

一作目からさまざまな領家が登場した「デューン」。アトレイデス家、ハルコンネン家、コリノ家を中心に、登場人物を解説します。

アトレイデス家

もともとは惑星カラダンを治めていた領家の一つ。アトレイデス軍は大領家の中でも最強とされる。

ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ

本作の主人公。レト・アトレイデス公爵の息子でありアトレイデス家の正統後継者。ベネ・ゲセリットの母・ジェシカから訓練を受けており、未熟ながら「ボイス」の力を使える。また、香料の影響でたびたび未来視のようなヴィジョンを見るようになる。

レト・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック

アトレイデス家の当主で、公爵。皇帝よりハルコンネン家に代わり惑星アラキスの統治を命じられる。しかし、それはハルコンネン家と皇帝による罠であり、襲撃を受けることとなる。ハルコンネン男爵のもとに囚われた際、歯に仕込んだ毒ガスを噴射させハルコンネン男爵を道連れにしようとしたが失敗し絶命。

レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン

ポールの母。レト公爵とは婚姻関係にはなく側女。女性のみで結成されたベネ・ゲセリットの一員で、言葉で人を操る「ボイス」という特殊能力を使う。ポールのヴィジョンにより、妊娠していることが発覚した。

ダンカン・アイダホ(ジェイソン・モモア

アトレイデス家に仕える戦士。ポールに武術を教えており、慕われている。アトレイデス家がアラキスの領地を管理するにあたり、先行して現地に赴き、先住民族・フレメンと接触することに成功。フレメンのリーダー・スティルガーをレト公爵に紹介する。ハルコンネン襲撃の際、ポールとジェシカを逃すために自ら犠牲となる。

ガーニイ・ハレック(ジョシュ・ブローリン

アトレイデス家に仕える戦士。任務に赴いたダンカンの代わりにポールに武術の指導を行う。

ユエ医師(チャン・チェン

アトレイデス家に仕える医師。ポールに薬を処方するなど信頼を得ている。ハルコンネン男爵に妻を人質に取られ、スパイとして暗躍。アトレイデス家滅亡に加担した。レト公爵に毒ガス入りの差し歯を渡し、ハルコンネン殺害を企てるが、妻ともども殺害されてしまう。

ハルコンネン家

80年もの間、アラキスを領土とし、香料によって莫大な富を得ていた領家。

ウラディミール・ハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド

ハルコンネン家の当主で、男爵。皇帝と手を組みアトレイデス家を壊滅させることに成功した。レト・アトレイデス公爵に毒ガスで道連れにされかけるも、生き延びた。彼の目的は香料で収益を得ること。

ラッバーン(デイヴ・バウティスタ

ハルコンネン男爵の甥。アトレイデス壊滅後、ハルコンネン男爵から香料の販売と、フレメンの壊滅を指示される。

コリノ家

宇宙帝国を支配する一族。パーディシャー皇帝にあたるシャッダム四世がハルコンネンと共謀。皇帝直属の親衛隊「サーダカー」を送り込みアトレイデス家を襲撃した。

皇帝シャッダム四世

本作では名前だけの登場。ハルコンネン男爵曰く「嫉妬深い」人物であり、強大な軍を持つアトレイデス家の失墜を目論んだ。

ガイウス・ヘレネ・モヒアム(シャーロット・ランプリング

ベネ・ゲセリットの教母で、ジェシカの恩師。現在は皇帝の読真師。話者の嘘を見抜く力を持つ。ポールの元を訪れ、試練を与えた。

フレメン

惑星アラキスの先住民たち。ポールのヴィジョンに度々登場し、アトレイデス家崩壊後は、ポールとジェシカが身を寄せることとなる。

チャニ(ゼンデイヤ

度々ポールのヴィジョンに現れる少女。ヴィジョンの中では恋仲のようであったり、ポールをクリスナイフで刺していたり、“聖戦”では共に肩を並べている様子が映された。

スティルガー(ハビエル・バルデム

フレメンのリーダー。先に接触していたダンカンに連れられ、アトレイデス公爵と交渉を行う。アトレイデス家の崩壊後、ポールらと再開。ジャミスとの決闘を制したポールを仲間として迎え入れた。

ジャミス(バブス・オルサンモクン

ポールのヴィジョンの中で友人として登場。実際にポールがフレメンと接触した際は、同行を拒み決闘の末、命を落とす。

「DUNE」の覚えておきたい用語を解説

「デューン」の世界にはさまざまな用語が登場します。その中から、『デューン 砂の惑星PART2』にも関わる、押さえておきたいキーワードを解説します!

香料(スパイス)

惑星アラキスに存在する物質。安全な航海ならびに、惑星間の移動に不可欠なため、宇宙において最も貴重とされる。よって、アラキスを領土とすれば莫大な利益を得ることができ、ハルコンネン家は長らくその恩恵を受けてきた。先住民・フレメンにとっては「聖なる幻覚剤」であり、健康維持に欠かせないものとして扱われている。

砂の惑星デューン

砂漠の惑星アラキスの別名。

ベネ・ゲセリット

帝国をはじめとする大領家に仕える秘密結社。女性で構成されており、彼女たちは精神と肉体の鍛錬を積み、「ボイス」など特殊な力が使える。政治を陰で操る以外にも、数千年にわたり血統を操作してきた。その目的は、“クウィサッツ・ハデラック”を誕生させること。ジェシカは規則を破って男性のポールを鍛錬し、教母から“男のクウィサッツ・ハデラック”を作ろうとしていると嗜められた。

クウィサッツ・ハデラック

ベネ・ゲセリットが長い年月をかけて血統を操作することで誕生させようとしている救世主。時空に架け橋をもたらす強靭な精神のことであり、過去と未来をつなぎ明るい未来へ導く存在。

フレメン

惑星アラキスの先住民。香料に長年晒され、目が青く変色している。過酷な砂漠で生きる術を持ち、砂虫を船のように操り移動することができる。

シャイー=フルード

惑星アラキスに生息する砂虫(サンドワーム)の別名。フレメンからは砂漠の主として崇められている。音に反応し地中から襲ってくるため、砂漠では「砂歩き」という独特な歩き方で襲撃を避ける必要がある。フレメンが使うクリスナイフは、シャイー=フルードの歯からできた神聖な武器。

リサーン・アル=ガイブ

「外世界からの声(予言)」を意味し、フレメンたちにとっての救世主。彼らは数世紀の間、リサーン・アル=ガイブの登場を待っている。ポールの母・ジェシカによれば、信仰自体がベネ・ゲセリットの工作であり、下地作りのため、と語られる。

マフディー

フレメンたちが口にする言葉で、リサーン・アル=ガイブと同じく「救世主」の意味。

『DUNE/デューン 砂の惑星』では何が起きた? ストーリーをおさらい

3つの勢力に加え、様々な思惑が交錯する『DUNE/デューン 砂の惑星』。2作目『デューン 砂の惑星PART2』は、地続きの物語のため、一作目の物語を理解することで一層楽しめます!

この章では、『DUNE/デューン 砂の惑星』のストーリーをおさらいします。(一部、時系列を変えて解説します。)

物語は惑星アラキスの領地継承から始まった

時は10191年。アトレイデス家の領地・惑星カラダンに皇帝の伝令官が訪れる儀式が執り行われる。これまでハルコンネン家が治めてきた惑星アラキスをアトレイデス家が管理するよう告げられ、レト公爵は承認。惑星アラキスは正式にアトレイデス領となった。

しかし、皇帝がアトレイデス家を脅威に感じていることを知っているレト公爵は、その魂胆を探っていた。宇宙で最も重要な物質である“香料”の原産地であり、莫大な富を得られる・惑星アラキスをハルコンネン家から奪わせることで、アトレイデス家とハルコンネン家を争わせ両家の勢力を削ぐつもりではないのかと。その野望を阻止すべく、レト公爵は先行して戦士・ダンカンを現地に赴かせ、惑星アラキスの先住民族・フレメンと手を組めないかと考えていた。

アトレイデスの息子・ポールは自室で目を覚ますと、夢で見た砂漠の風景や謎の少女を思い返していた。母・ジェシカと「ボイス」の訓練をする日々の中、母が属するベネ・ゲセリット学院の恩師でもある教母が極秘にジェシカとポールを訪れる。教母はポールに“夢”について質問をしたのち、試練を与え、ポールはそれを乗り越える。教母はジェシカの規則違反(“男性”のポールに修行をつけていたこと)を見抜いていた。そして“男のクウィサッツ・ハデラック”を作ろうとしているのではないか、と強く咎める。教母が去ったのち、ジェシカはポールに、ベネ・ゲセリットは政治だけでなく、血統を操作していること、ある存在を作ろうとしていることを打ち明ける。

惑星アラキスで巻き起こる不穏な事態

惑星アラキスに到着したアトレイデス家。そこには「リサーン・アル=ガイブ」と口々にする現地の人々で溢れていた。ポールが自室で先住民族・フレメンについて勉強していると、小型の機械(ハンター・シーカー)に命を狙われる。この事態を重くみたアトレイデス家の面々が基地を調査したところ、ハルコンネンの使者が壁内に隠れ、操っていたことが判明した。警戒を強める中、戦士・ダンカンがレト公爵のもとにフレメンのリーダー・スティルガーを連れてくる。レト公爵はフレメンと手を組みたいと申し出るが、スティルガーは取り付く島もない。公爵側は長期の交渉を覚悟するのだった。

その後、レト公爵とポールらはアラキスに20年滞在している帝国の監察官リエト・カインズの案内のもと、羽ばたき機に乗って香料の採取現場へと向かう。巨大な採取機の視察中、近くに巨大な砂虫が出現。採取機は脱出を図ろうとするも、脱出用運搬機のトラブルが発生し、砂場の中央で立ち往生してしまう。レト公爵らは採取機の中にいる21人の救出に向かう。その際、香料を吸い込んだポールは幻聴を聞き、その場に倒れ込んでしまうが、ガーニィの助けを借り、なんとか全員脱出。この出来事を受け、レト公爵はハルコンネン家が残した機材はまともに香料を採取できないガラクタばかりであり、ハルコンネン家がアラキスの領地を明け渡したのは、アトレイデス家の大領家での地位を失墜させるための罠である、と確信する。

基地に帰還後、ポールは母・ジェシカに砂漠で見たヴィジョンについて語る。クウィサッツ・ハデラックを呼ぶ声の中、砂嵐の中に佇む1人の少女。その少女と口付けを交わし、腹部を刺され、自分が死んだように思えたこと。クリスナイフを誰かから渡されること、顔に文字が書かれたジェシカの姿。そして、母が妊娠していることを言い当てるのだった。

ついに巻き起こる一夜の惨劇

ハルコンネン家が治める惑星ジェディ・プライムに、皇帝の読真師でもある教母が訪れていた。そこで教母は、ポールと母・ジェシカを生かすことを条件に皇帝の親衛軍・サーダカーをハルコンネン軍に貸すと約束。ハルコンネン家と皇帝は密かに手を組んでいたのだった。

夜、静まり返ったアトレイデス家の基地に、ハルコンネン軍の襲撃が始まった。基地を守っていたシールドが壊され、サーダカー軍の介入もありアトレイデスの基地は瞬く間に蹂躙され、火の海と化す。早々に異変を感じていたレト公爵は不意打ちによって倒れるが、そこにいたのはユエ医師だった。ユエ医師はハルコンネン男爵に妻を人質に取られており、今回の襲撃を裏で手引きしていたことが語られる。レト公爵が目を覚ますと、そこにいたのはハルコンネン男爵だった。ユエ医師はハルコンネン男爵に妻を返すよう懇願するが殺害されてしまう。レト公爵は最後の力を振り絞り、ユエ医師に託された毒ガス入りの差し歯を噛み砕き、絶命。ハルコンネン男爵は道連れ寸前だったが、天井に逃げることで一命を取り留めていた。

一方、睡眠薬を飲まされ眠っていたポールが目を覚ますと、羽ばたき機の中だった。そこにはハルコンネンの兵士と拘束されたジェシカの姿が。ハルコンネン家は皇帝側との取り決めで母子を生かす約束をしたが、砂漠に放置することで血筋を根絶やしにしようと企んでいた。ポールとジェシカは「ボイス」を使い、敵を撃退し難を逃れる。羽ばたき機から降り砂漠に立つ2人は、燃え盛るアトレイデスの基地を呆然と眺めるのだった……。

ポールの計画と2度目の襲撃

ポールはユエ医師が密かに残した王家の指輪と、最低限の避難道具を手に砂漠に留まる決断をする。テントで休むポールは、香料の影響ではっきりとしたヴィジョンを見る。その中では“聖戦の炎が宇宙に燃え広がる未来”が広がっていた。自身の名のもとの戦争が起こる様子を写したヴィジョンに、ポールは激しく動揺する。

翌朝、2人のもとにダンカンとリエト・カインズが駆けつける。リエトは帝国の監察官という立場だが、ポールらを助ける決断をし、フレメンたちの隠れ家へ案内する。

隠れ家につき、ポールは自身の計画を打ち明ける。大領家は皇帝軍に次々と潰されていくことを恐れており、皇帝を倒すにはそれぞれの領家が共闘するしかないこと。皇帝の行為を領主会議で証言すれば、皇帝と大領家連合との大戦が巻き起こる。その事態を避けるため、ポールが皇帝の未婚の娘たちを娶り、皇帝の座につくこと……。リエトはこの計画を否定するが、ポールは自身が「リサーン・アル=ガイブ」(フレメンたちの救世主)である可能性を伝え、リエトの過去を読み取ってみせた。

ポールらが隠れ家に留まっていると、追いついてきたサーダカーが奇襲をかけてくる。ダンカンは自身を犠牲にし、ポールらを逃す行動をとった。リエトはポールとジェシカを隠し通路の先にある羽ばたき機に乗せ、南に行くように指示。2人とわかれたリエトは領主会議に報告を試みるが、サーダカーに追いつかれてしまう。リエトは砂虫を呼び寄せ、サーダカーもろとも砂虫に飲み込まれ命を絶つ。

フレメンとの出会い

羽ばたき機で逃亡を図るポールとジェシカは、敵に追われるも「コリオリの嵐」と呼ばれる砂嵐に突入し、敵を撃退、一命を取り留める。その後、かつてダンカンが滞在したフレメンの群居洞(シエチ)を目指し歩く。その途中、砂虫に襲われ命からがら逃げ込んだ岩場にて、フレメンとリーダーのスティルガーに再会。そこには、ポールの夢に幾度と現れた少女・チャニもいた。警戒状態の両者だったが、ジェシカは一瞬の隙をつきスティルガーの耳元で何かを囁き、スティルガーは2人の処遇をタブールの群居洞で決めることを提案。しかし、フレメンのメンバー・ジャミスは2人の同行を拒否し、スティルガーを下したジェシカに決闘を申し込む。代理で決闘を受けることになったポールは、チャニから預かったクリスナイフを手にジャミスを制す。これはポールの初めての殺人であった。

スティルガーは、決闘に打ち勝ったポールを仲間と受け入れ、群居洞に案内すると申し出る。ジェシカは外の世界に帰るべきだと意見するが、ポールはフレメンたちの“砂漠の力”が欲しくて訪れたことを告げるのだった。

ハルコンネン家では、ポールらがコリオリの嵐に突入したと報告を受けたハルコンネン男爵が、ポールの死を確信。息子・ラッバーンに香料の販売再会と、フレメンの皆殺しを命令するのであった……。

ここまで読めば『DUNE/デューン 砂の惑星』はバッチリ! 2作目『デューン 砂の惑星PART2』を楽しんでくださいね!

Illust・サムネイル:FILMAGA

※2024年3月10日時点の情報です。

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