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蒸しタオルの驚きの効果! 皮膚科医が解説する、簡単に美肌を叶える使い方とは?

  • 2024.12.22

美容やリラックスのために蒸しタオルを取り入れる人も多いだろう。でも、肌に良いと思って毎日行っていたりしない? やさしい美容皮膚科・皮フ科の秋葉原院院長である宇井千穂先生によると「毎日ではなく、週1~2回がおすすめ」だという。今回は、蒸しタオルを取り入れるうえで、注意すべき点やより効果的なやり方を紹介(下記「」内は宇井先生)。

蒸しタオルの美容への効果

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蒸しタオルの大きな効果としては、下記の2つがある。

【効果①】角栓や毛穴の汚れを無理なく落とせる

「蒸しタオルケアでは、このような角栓や毛穴の汚れを無理なく、優しく落とす効果が期待できます。蒸しタオルの温めで毛穴が開くので、より深い部分の汚れを落とすことができ、またスチームの効果もあるからです」

【効果②】くすみが取れて肌が明るくなる

「ターンオーバーとは新陳代謝による、お肌の生まれ変わりをいいます。基底層で生まれた新しい細胞は下から徐々に表面に上げられて最後は垢となって剥がれ落ちるのですが、その一連のサイクルのことをいいます。

蒸しタオルケアでは、蒸したタオルの熱によって毛細血管の血流を良くし、お肌の新陳代謝をあげるので、このターンオーバーを活性化する効果も期待できます。

蒸しタオルでお肌を温めることによって、血行やリンパの流れが良くなります。血行が良くなるとくすみが取れてお肌が明るくなったり、むくみの改善も期待できます」

蒸しタオルの基本的な作り方

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まずは基本となる蒸しタオルの作り方を紹介。

【準備物】

・タオル(フェイスタオルサイズ)

薄いものより、少し厚みのある物のほうが冷めづらい

・お湯(45℃くらい)を張った洗面器

タオルが冷めてしまったときに、近くにお湯があれば肌が乾燥する時間を極力短することができるためおすすめ。

【やり方】

1:タオルを温める

(お湯で温める場合)

タオルを洗面器にためたお湯に浸して、お湯が垂れてこない程度まで絞る。

(レンジで温める場合)

タオルを水で濡らして垂れてこない程度に絞り、500~600Wで30秒~1分くらい温める。

やけどしないように、タオルの温度を確認し、体温よりもやや高いくらいの温度にする。適温は、タオルを顔に乗せたときに温かくて心地よいと感じるくらいの温度。

2:タオルを三つ折りに畳む

タオルを横にした状態で上から三つ折りに畳んで、細長い形にする。

3:タオルを乗せる

畳んだタオルを鼻を中心にして円をかくように置いて、2~3分使用する。タオルの温度が下がってきたら、再度温める。

蒸しタオルのシーン別活用法

基本的な蒸しタオルの作り方がわかったら、早速実践してみよう。蒸しタオルは洗顔前と洗顔後で、それぞれ違う効果を発揮する。両方を同じタイミングで行うと、肌が乾燥しやすくなってしまうので、日を変えて実践しよう!

【応用編①】洗顔前(毛穴を開いてしっかり汚れを落とす)

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(効果)

「洗顔はこすったりせず、出来るだけ肌にストレスを与えないようにすることが大事です。この蒸しタオルを使用すると、優しく洗顔をすることができるのでおすすめです。ただ、洗顔料にもいろいろありますので、赤くなってしまったり、かゆみが出たりなどの症状が出た場合には無理をせず、違う洗顔料に変えるのも必要です」

(やり方)

1:まず、通常行っているクレンジングをして一通りメイクの汚れを落とす

2:蒸しタオルを前述のとおりにして作る

3:蒸しタオルを置いて、2,3分リラックス

4:洗顔料をきちんと泡立てて洗顔する

洗顔時には、力を入れすぎてゴシゴシ肌を刺激しながら洗ってしまうなど過剰な洗顔はしないように。また、すすぎは洗顔料やメイク汚れを残すことのないように充分に行う

5:化粧水などいつものスキンケアで保湿する

【応用編②】洗顔後(美容液をじっくり浸透させる)

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(効果)

「蒸しタオルケアでは、スキンケアにおける美容液などの浸透も良くなります。 蒸しタオルを使用することによって、普段使いをしている美容液をパックのようにして保湿をしたり、栄養剤を浸透させることが期待できます」

(やり方)

1:洗顔をして、メイクや汚れを落とす

2:すぐに化粧水や美容液でうるおいを浸透させて保湿する

3:蒸しタオルをつくる

4:いつもよりもたっぷり目の乳液やクリームを、保湿をした肌の水分を逃さないように塗る

5:その上に蒸しタオルを乗せて2,3分ほどリラックスする

6:蒸しタオルをとって、しっかり保湿する

蒸しタオルを使う際の注意点

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蒸しタオルを行う際は、 下記の2点に注意しよう。

【注意点①】肌を乾燥させないようにする

「毛細血管の血流を良くし、毛穴の汚れなどを優しく落とすのには蒸しタオルケアは良いですが、タオルケアの後には乾燥してしまうということを忘れてはいけません。 タオルケアは毎日という事ではなく、週に1,2回のケアをするのが良いでしょう。

乾燥しないように、化粧水や乳液、美容液、クリームなどで、きちんと保湿ケアをすることが必要です」

【注意点②】やけどしないようにする

「蒸しタオルの温度が高いと火傷をしてしまう恐れがあります。

蒸しタオルを患部に当てた時に、少しでもヒリヒリ感が出たり、赤みが強く出た時には、無理をせず温度を落とすことが必要です」

蒸しタオルにおすすめのタオル10選

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エクスタシーフェイスタオル(エアーかおる)

特許技術を持つ世界初の糸「SuperZero®」が空気をたっぷり含むのでふわふわな触り心地に驚くはず。吸収力は一般的なタオルの約1.5倍。さらに速乾性も高いので、 洗濯後もすぐに乾くからうれしい。厚みがある生地のため蒸しタオルにしても温度が冷めづらい◎

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もこもこ365 フェイスタオル(今治タオル)

100回洗濯しても形状が変わらず、むしろパイル全体が膨らんでふわふわな生地になる。こちらも厚みがある生地のため、温度が冷めづらい。

 

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フェイスタオル(泉州タオル)

大阪府泉州産地で生まれた「泉州タオル」は薄すぎず厚すぎない程よい厚みで使い勝手も◎パイルが長めなので、肌に乗せたときも心地いい肌あたり。

 
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feel(育てるタオル)

使いこむほどにふっくらと育っていくタオル。「スポンジーコットン100®」という空気を抱え込んでふんわりと膨らむ糸を使用している。吸水性・速乾性にも優れていて使い勝手も◎ 厚みがあって冷めないところもおすすめ。

 

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スーピマエンジェルウォッシュタオル(天衣無縫)

シルクのような光沢感としっとりとした滑らかさが特徴のスーピマコットンで作られたタオル。撚りの回数が非常に少ない「極甘撚り」にし、パイル糸を長くすることで、ふんわりした肌ざわり。

 

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フェイスタオル(ヒオリエ)

ガーゼの肌ざわりが好みの方はこちらがおすすめ。表はさらっとした柔らかいガーゼで裏はふんわり吸水性の高いパイルで作られていて、両面ガーゼのタオルより冷めずらいのも嬉しい。

 

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MOKU(コンテックス)

サウナやアウトドア用としても人気のこちらは、かさばらずに重さは約50gしかないので旅行のときのスキンケアにおすすめ。表はガーゼ地、裏はタオル地になっていていて、吸水・速乾性に優れている。

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手ぬぐい(KOMESICHI)

実は手ぬぐいを使うのもおすすめ。お湯につける際に、化粧水を直接手ぬぐいに染み込ませることで、より肌にアプローチすることができる。シンプルな色合いなので大人も使いやすい。日本製・綿100%。冷めやすいので途中で温め直すのを忘れずに。

 

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専顔タオル(本多タオル)

江戸時代の芸者さんの間でおしろい落とし用のタオルとして使われたおぼろタオルをもとに、洗顔後専用のタオルとして登場。100年培った伝統技術と特許申請技術でつくられた繊細な糸のおかげで優れた吸水性と肌あたりを発揮。蒸しタオルとしての使用もおすすめ。

 

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蒸美人(今治タオル)

蒸しタオル専用に作られたタオル。鼻から首まで覆うちょうどいいサイズ感と、鼻には空気穴があるため息苦しさなくリラックスできる。生地は今治産コットン100%で、毛足の長い面とパイル側に分かれており、気分によって使い分けられるのもおすすめポイント。

 

 

まとめ

蒸しタオルは 角栓や毛穴の汚れを無理なく落とせるに加えて、肌の新陳代謝が良くなることでくすみが取れて肌が明るくなる効果が期待できる。しかし、やりすぎは返って肌の乾燥を引き起こしてしまうので、週に1~2回はおすすめ。上手く取り入れて、美肌を目指そう。

お話を伺ったのは……

Women's Health

宇井千穂(うい・ちほ)先生

やさしい美容皮膚科・皮フ科の秋葉原院院長。1990年準ミス日本受賞。全日空客室乗務員を経て、北里大学医学部を卒業し、現在、皮膚科医、美容皮膚科医として、秋葉原駅近くにある「やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院」の院長を勤めている。シミ治療をはじめとしたアンチエイジングを得意とする医療を提供。皮膚科医としては、本(アトピーを治す方法)を出版するなど、アトピー性皮膚炎やニキビなどを中心とした皮膚疾患を診察している。娘を先天性異常である18トリソミーで亡くしていることから、ダウン症などの患者さんを取り巻く環境も考え、偏見をもたれやすい疾患に対しての活動も行う。web雑誌での連載やサプリメント、化粧品の監修など、多方面で活躍中。

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